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不条理音盤委員会 251 Asia Minor 「Between Flesh And Divine」
- 2005/12/18(Sun) -
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フランスのシンフォニック系のバンドの中でも、シンプルな編成ながらもテクニカルなアンサンブルから紡ぎ出される叙情的なメロディーが特徴的だったAsia Minorの1980年に発表した2ndアルバムです。Setrak Bakirel(Vo、G、B)、Lionel Beltrami (Dr、Per)、Eril Tekeli(G、Flute)というラインナップに新たなメンバーとしてRobert Kempler(Key、B)が加入したこのアルバムでは、前作で聴かれた多少ぎごちなさを感じさせるリズム隊という欠点を克服し、メロディアスなパートと変拍子を多用した攻撃的なパートという二つの場面を効果的に切り替えた演奏が非常に印象的な作品に仕上がっています。ここで聴かれるリリシズムはフルートやギターのナチュラルな響きからCamelのそれとも似ているようですが、メンバーの出自(トルコ系と思われます)に由来するエキゾティシズムと、フランスという国の持つラテン系のロマンティシズムが融合したもので、儚さや陰りというものを兼ね備えたものではないかと個人的には感じています。奇数拍子のリズムの上をギターとフルートが軽やかに駆け抜けていき、続いて呟くように歌うヴォーカル~再び奇数拍子の上をややフリーキーに舞うフルート~シンフォニックなアレンジによるクライマックスという風にメロディアスな中にも静/動をしっかり踏まえた展開の「Nightwind」から始まり、静かなイントロから中近東風の香りがするフレーズのギターが活躍するパート~ヴォーカルとギターがコードを少しずつ変えながら陰りのあるフレーズを繰り返す、とても印象的なナンバーの「Northern Lights」、妙に切なさを覚えるヴォーカルの歌メロと出入りするギター、キーボードのコンビネーションが見事な「Boundless」、様々に表情を変えるオルガン、ギターによるスリリングなアンサンブルの中に挿入されるさりげないヴォーカルのコントラスト加減がスペインのGaradrielに似ている(終盤間際にはフラメンコっぽいフレーズも聴かれます)という感がある「Dedicace」、夕立?のSEからモノローグ調のスローな低音のヴォーカル~マーチング風の手数の多いドラムとメロをリードするフルートが活躍するパートとまるで何かの情景を描写した如き短編映画的な味わい(歌詞を読むと一層はっきりしますが・・・)もある「Lost In A Dream Yell」、不安を煽り立てるようなギターに導かれて、オルガンがハイテンションのコードを奏でているうちに突如として金属をこするような音がエコーと共に消え去るというアバンギャルド的な展開の「Dreadful Memories」まで、派手さやきらびやかさというものをあえて抑えたのでは?と勘繰るほど落ち着いた(変拍子を多用や疾走するパートを聴いてもボトムのしっかりとした奥深さが感じられるような気がします)演奏をじっくり聴くことが出来るアルバムだと思います。また不思議にイマジネーションがかきたてられるような作品ではないかというニュアンスも覚えます。

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