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不条理音盤委員会 241 Embryo 「Turn Peace」
- 2005/12/05(Mon) -
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ジャーマン・クラウト・ロックの中でも異彩を放つ存在となれば筆頭がこのEmbryoかもしれません。結成以来35周年を誇るこのユニットの全貌を一口で語るのはなかなか困難なのですが、最初期のメンバーにAmon DuulⅡのLothar MeidやJimmy Jacksonが在籍していたり、またChristian Burchardが「Phallus Dei」に参加しているというようにADⅡの姉妹的な中近東風の音をメインとした重苦しいサイケデリックなサウンドでしたが、徐々に従来拠り所としていたジャズやロックのイディオムを解体させながら世界各地の音楽の要素を融合させていくようになります。多くのミュージシャンが出入りしながらも、その独特なスタンスを保ち続けるEmbryoというユニットを理解するに相応しいと思われるのがこの1990年に発表された「Turn Peace」だと思います。前年の89年にこのユニットは結成20周年を迎え、それを記念してドイツ各地で行われたライブを収録したこのアルバムは、多彩なゲストも加わり彼らの集大成的な記念碑という意味合いも含んでいると思われます。Marque LowenthalのピアノとRoman Bunkaのウードによる中近東系フレーズに、Christian Burchardのヴィヴラフォンが絡むサイケデリック感覚あふれる「Marque's Song」(F.Oが惜しまれます)から始まり、歪んだロック・リズムに導かれてRoland ScaheefferのNagasuramが奏でるインド風のイントロから、R. Bunkaのギターも交えたフリーなセッションへと移行する「Velly Velly Good」、ニューエイジ~アンビエントな小曲「Pang」 、 R.Bunkaのアコギをフューチャーし、ゲストのインド系ミュージシャンとのセッション風のイントロから、M.LowentahalとC.Burchardのピアノとヴァイブによるジャズ・インストに移行するインド色が濃い「Rama's Seven」、Rama.Maniによるガザル?ぽいポップさを感じるヴォーカルをフューチャーした「Govinda」、C.BurchardのヴァイブとMal Waldronのピアノが拮抗し、サックスやトロンボーンが色を添えるジャズとエスノの見事な融合サウンドを聴かせる「Abdul」、C.Burchardのヴァイブ、Roberto Detreeのギター、Peter Michael Hamelのプリペアド・ピアノの3人が前衛っぽいセッションを続け、時にはギターが唸るという珠玉のアレンジがクラウト・ロックの本領発揮とも言える「Präperierte 20 Jahre später」、Amon DuulⅡのChris Karrerも加わり、「Phallus Dei」の90年代ヴァージョンとも言える、心躍る「Erin in Konstanz」、アフリカ系撥弦楽器(Gimbri)とパーカッションにアフリカともインドとも言える表情豊かなEl Houssaine Kiliのヴォーカルをフューチャーした「Hob Ou Salam」はライヒの一連のミニマル・ミュージックのように刻々とリズムが揺れていく様子が印象的な曲、Allan PaskinとEdger Hofmannのムーディーなサックス、M.Walderonの端正なピアノによる「Barks」とR.Bunkaのギター、C.Burchardのヴァイブ、M.Waldronのピアノがメロウなメロディーを奏でる「Lonely Nights」の2曲はEmbryoの出自の一つにジャズがあったということを強く意識させる曲・・・といった具合にロック・ジャズ・エスノという異なった分野を自分たちの中で吸収/解体・再編していったEmbryoというユニットの足跡がうかがえる作品になっています。ライブ録音また各地での音源を寄せ集めたということもあり、統一感に欠けるというきらいはありますが、彼らの世界を存分に楽しめる内容であるというのは言うまでもありません。

試聴音源はこちらから
http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/B00000APW9/qid=1133631352/sr=1-17/ref=sr_1_11_17/302-4719299-0147203

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