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不条理音盤委員会 234 OPUS 5 「Contre-Courant」
- 2005/11/27(Sun) -
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Olivier Duplessis(Key)、Luc Gauthier(G)、Serge Nolet(Flute)、Christian Leon Racine(B)Jean Pierre Racicot(Ds)のカナダ・ケベック州出身の5人組のOpus 5が1976年に発表したアルバムが「Contre-Courant」です。以前紹介したPollenが「動」というイメージに対して、Opus 5は「静」の雰囲気を保っているとよく言われますが、その言葉通りフルートやピアノ、そしてアコ・ギといったアコースティック楽器をメインにしたクラシカルでエレガンスなサウンドが特徴的だと思います。しかし、単純にファンタジックというわけでもなく、テクニカルで切れの良いアンサンブル、そして緩/急を効果的に配置したアレンジも含めて一筋縄ではいかない独特の魅力をはらんだシンフォニックな作品に仕上がっているという感があります。Magmaを連想させる不安を煽り立てるごときコーラスから、一転してピアノとフルートによるリリカルな演奏へと続き、中盤からは先の読めない高いテンションのアンサンブルへと展開し、さらに意表を衝くようなフレンチ・ポップ風のヴォーカルとハーモニーが聴く者の琴線を揺さぶるような美しさを提示する「Le Temps Des Pissenlits」は、その合間を駆け回る表情豊かなピアノと小刻みにフィルでアクセントを彩るドラムのためか、個人的にはどこかイタリアン・プログレッシヴ・ロックを思わせるような曲になっています。続く「Il Etait Magicien」はアコースティック・ギターとフルートによるトラッド~クラシカル風のパートと、テクニカルなピアノとジャジーなフレーズを奏でるフルートが絡み合うパートを組み合わせた曲で、次々と表情を変えていくアンサンブルは変拍子の導入もあってかなりスリリングな印象を受けます。クラシック・ギターのソロに導かれて、変幻自在のアンサンブルが展開される「Les Saigneurs」がこのグループの真骨頂と言うべきなのでしょうか?併走するドラムに対抗するように、ムーグ?によるオブリガード的なフレーズが挿入されたかと思うと、トラッド風のコーラスの応酬があり、突然ベースが駆け回ったかと思えば、急に姿勢を正したごときユニゾンを聴かせる・・・一つの曲の中に出来るだけアイデアを詰め込んだのでは?としか言いようがないこの曲は最後に非常にロマンティックなメロのヴォーカルで締めくくるのですからもう脱帽ものなのであります。チェンバロ、コーラス、フルートの響きが美しい「Le Bal」は中世を感じさせるようなクラシカルなタッチの演奏から、徐々にジャズ的なニュアンスを濃くしていくという手法に則っていて、ヴォーカルのメロディアスさとは正反対の緊張感あふれる演奏はYesの名前を思い浮かべないわけにはいきません。最後まで積み上げてきた清廉な美ともいえる叙情を唐突に打ち切ってしまうエンディングには初めて聴いたときには驚いたものです。またもや表情をコロコロ変えるアンサンブルが特徴の「Contre Courant」では瞬間ハモンド?が鳴り響き思わずEL&Pが頭をよぎりますが、タイトなリズムからはついArti + Mestieriを連想してしまう未熟者の片桐真央なのでありました。
このアルバム全体を貫いている透明感のようなものは、カナダの清冽な空気に由来しているのでは?などということさえ思ってしまう作品なのであります。

いつもお世話になっているfrancofrehleyさんの「Progressive Cafe」とオラシオさんの「オラシオ主催万国音楽博覧会」の両Blogでも紹介されていますので、同時にお読みいだただければ幸いです。

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