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不条理音盤委員会 231 Rachid Taha 「Made in Medina」
- 2005/11/21(Mon) -
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1980年代からパンクに影響を受けたエスノ・ミクスチャー・バンドCarte de Sejourのリーダーとして在仏アラブ系移民のアイデンティティを掲げるかのように、ロックとポップの文脈を借用しつつメッセージ性の強い音楽を発表し続けてきたRachid Tahaの2000年発表の作品です。ソロに転向してからはSteve Hillage (ex-Gong、 System 7) をプロデューサに迎えてテクノ色が強い中にも中近東系サウンドを取り入れていたアルバムを発表していましたが、このアルバムではテクノやブレイク・ビート色が薄れてかなり内省的なイメージの作品になっています。ハスキーな歌声は彼の魅力の一つなのですが、聴き方によってはかなり重苦しくも感じます。意識的に歪ませたシンセ音にハウス風のリズム・ループをかぶせた「Barra Barra」から始まり、ニュー・オリンズのファンク・バンドGalacticのメンバーがゲスト参加して、彼のアルバムにしては珍しくファンキーな香りもする「Foqt Foqt」、このアルバムの中では一番明るい曲調で、レバノン風のテクノ・アラブ・ポップス「Medina」、英語で歌われ、スパニッシュ風の音も聴かれる「Ala Jalkoum」、重苦しい感触と脅迫的なヴォーカルが耳に残る「Aie Aie Aie」、Femi Kutiがゲスト参加したためにリンガラ・ポップとアラブ音楽が見事に調和した楽しいポップ・ナンバー「Hey Anta」、どこかトルコやギリシアといった地中海沿岸の音を思わせるような「Qalantiqa」ヴァイオリンが不安げに煽り立て、それに応えるかのようにRachid Tahaも唸るように歌う「En Retard」、NW風の「Verit」、逆に彼が軽やかなメロディーを気持ちよさそうに歌う「Ho Cherie Cherie」、再びメッセージを掲げて訴えるようなヴォーカル・スタイルとハモンド・オルガンがフューチャーされている「Garab」まで、ミクスチャーな感覚は従来の作品通りなのですが、ジャケットに象徴されるような閉塞感のようなものを強く感じます。それは彼の音楽へ向かう姿勢なのか、当時の社会状況に対してなのか明確には判断できないのですが、メッセージを発信するというよりはある意味において祈りに近いといった印象を受けた作品です。

試聴音源はこちらから
http://www.mp3.com/albums/453861/summary.html

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