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不条理音盤委員会 223 Mauro Pagani 「Mauro Pagani」
- 2005/11/09(Wed) -
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名盤中の名盤。
PFMを脱退したMauro Paganiが求めた先はキリスト教文化とイスラム教文化が渾然と融合した地中海音楽でした。彼とこのアルバムの音楽性に関しては周知の如くなのですが、未熟者の片桐真央もこの作品に関して述べてみたいと思います。つんのめるようなリズムのヴァイオリンの導入部やサックスのフレーズからはギリシア~バルカン色を強く感じますが、その一方で背後でパーカッションが規則正しくフラメンコ風のリズムを刻み始めると、ヴァイオリンのトーンが徐々にアラブ風へと変化していくというまさにタイトルに相応しい「Europa Minor」、ブズーキに導かれてTeresa De Sioがブルガリアン・ヴォイスを連想させる地声的発声で土俗的なヴォーカルを聴かせると共にヴァイオリンとサックスのフレーズが広大なイメージを繰り広げる伸びやかな演奏の「Argiento」、スラブ~マジャール風のヴァイオリンの「Violer D’Amores」はその一方でセファルディの音楽にも通じる哀愁を感じさせる曲、ゆったりと波を感じさせるリズムと明るく楽しげなヴァイオリン、ギターのフレーズが舞いながらさりげなくイタリアのエッセンスをまぶしたような太陽の眩しさを連想させる「La Citta’ Aromatica」、不安を煽り立てるようなピアノに続くDemetorio Stratosのヴォイス・パフォーマンス、駆け回るピアノとリズム隊というAreaっぽいスリリングなアンサンブル(当然ですが・・・汗)、それに負けじと追随するヴァイオリンというこのアルバムのハイライトとも言える「L’Albero Di Canto(Parte 1)」はfrancofrehleyさんの言葉通り「聴いたことがない人は損をしていると言っていいくらい凄い」仕上がりの曲です。ネイを思わせるフルートのフレーズから、地中海東岸的なリズムに乗せてヴァイオリンが歌う「Choron」(この曲のタイトルChronはコーランを意味するとよく見かけるのですが、イタリア語ではコーランはKoranと綴るので違うような気もします。ナポリやジェノヴァの方言なのでしょうか??-- 個人的にはフルートのフレーズはイラク~ペルシア方面を強く感じるのですが・・・)、アコ・ギの音色がイタリアらしく、今度は徐々にトーンがイベリア半島に向かっていく「da qualche parte tra la Calabria e Corfu[Il Blu Comincia Davvero]、最後は再度Demetorio Stratosのヴォイス・パフォーマンスに乗せて中近東色が濃いヴァイオリンのフレーズが波の満ち引きのように繰り返す「L’Albero Di Canto(Parte 2)」で終わります。見事なまでにエスニックな要素を基盤として、ジャズやロックのエッセンスをまぶした作品であって、単なる表面的な模倣にとどまらず根底から生まれ育った、あるいは耳に馴染んでいた音とその背後にある文化というものに対するリスペクトのようなものを感じさせる一枚となっていると思います。これはMauro Paganiという人が真剣にそういった自己のルーツと呼べる汎地中海文化という分野に真剣に向き合ったというの言うまでもないのでしょうが、やはりギリシャ~イタリアといった地中海沿岸に生まれ育った者でないと成し遂げられなかった音楽ではないのでしょうか?何度聴いても、そしてどれだけ時間を経過してもまったく色褪せない魅力を持っていると思います。
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