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不条理音盤委員会 219 Organization 「Tone Float」
- 2005/11/05(Sat) -
Tone_Float_RCA-SF8111.jpg

以前HTML版で公開した記事の加筆・修正版です(謝X100)。
Kraftwerkは極めてドイツ的なグループでしょう。常にドイツ人としてのアイデンティティとプライドを持ち、そのドイツ的な世界観を音楽で表現してきたと思います。テクノ・ポップの元祖として、またはエレクトリック・ダンス・ミュージックの産みの親として未だに現役で活動している彼らの原点のアルバムがこの1970年発表の「Tone Float」です。まだKraftwerkではなく、ORGANIZATIONと名乗っていた頃の唯一の作品で、メンバー自身が失敗作と公言しているだけあって、LPが初回プレスされただけの幻のアルバムともいえます。ちなみに私が持っているのはドイツの盤起こしのブートレグのCDです。メンバーはKraftwerkのRalf HütterとFlorian Schneiderの2人にBasil Hammoudi、Butch Hauf、Fred Monicksの5人編成で、オルガン、フルート、ベースといったメロディー楽器とそれ以上に各種パーカッション類を自由に演奏したセッション風の実験的な要素が強い一枚になっています。
タイトル・トラックの「Tone Float」は20分にもわたるインピロゼーションによるサイケデリックな音の羅列で、ドラム・パーカッション・ベース・オルガン・フルートが延々即興的な音を奏で続けるもので、前半はトライバルなパーカッションの乱打が続き、途中からオルガンとベースがレゲエっぽいリズムを刻み、そこにフルートがジャズっぽいフリーキーなフレーズを被せていきます。。続く「Milk Rock」はある一定のリズムの上をフルートとオルガンが自由に音を上下しているだけで、その奇妙なメロディー楽器の音が印象に残ります。「Silver Forest」では起伏のない音塊の中でトライアングルが鳴り続けるというもの、4曲目の「Rhythm Salad」はタイトル通りのパーカッションの乱打。5曲目の「Noitasinagro」はバンド名Organizationを逆から綴ったというタイトルから人を喰っていますが、演奏の方も1曲目同様のフリーな演奏で、掛け声や変調された音(ヴァイオリン?)がウネウネととりとめのない演奏を繰り広げています。オルガンのサイケデリックで中近東風のフレーズは快感なのですが。。。。こんな具合にエレクトロニクスの使用は最小限にとどめて、一種のフリー・ジャズにも似た手法で展開されていくこのアルバムは確かにこれ以降のKraftwerkとの接点は見出せない音であることは事実です。しかし、そういった先入観なしに聴くのであればこのアルバムは上質のジャーマン・サイケデリックのアルバムだと思います。Tangerine Drream、Amon Duul 2、あるいはAshra Templeといった同時代のドイツのバンドの1stアルバムに感じられる混沌とした中での感性の煌きをこのアルバムからも感じ取ることは可能だと思います。

試聴音源はこちらから
http://www.krautrockgroup.com/Organisation.html

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