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不条理音盤委員会 80 Tears For Fears
- 2005/05/04(Wed) -
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Tears For FearsはRoland Orzabel と Curt Smithのデュオをメインにしたユニットでした。いかにもUKというエレクトロニクスとギター・ポップが融合した感のあるこの1stアルバム「Hurting」はよく練られたメロディを良質のポップ・エッセンスでまとめあげた屈指の名盤の一つだと思います。アート・ワークや歌詞から連想される心象風景の内省的で痛々しいイメージは、透明で叙情感あふれるキーボードの音色に導かれて、よりリアルに聴く者に伝わってきます。敢て本音を包み隠したようなアレンジの効果もあって、エレクトリックな音なのに温かみが感じられる、そんな音です。全体的に痛々しく切なさが漂うアルバムなのですが、特に個人的には「Pale Shelter」のアコ・ギの響きの美しさには涙なくして聴けません。
最近はリ・マスターされたCDになって音質はかなり向上したのですが、やはりボーナス・トラックはアルバム全体の流れからすると蛇足のような気もします。無論12インチ・バージョンの出来云々ではなく、全体の調和という面から見て雰囲気が違うのでは・・・??と思うのです。

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前作同様のライン・ナップで制作された2ndアルバム「Songs from the Big Chair」からシングル・カットされた「Shout」は車のCMにも使用され、続いてPVが印象的な「Everybody Wants To RuleThe World」と2曲が連続してヒットしたことにより、一躍ブレイクした感がある彼らなのですが、この成功が逆にプレッシャーになってこの後失速・分裂に至ったというのは皮肉とも言えるでしょう。前作以上に作りこまれたデジタルとアコースティックの要素の重なり合いの試みは、時には大げさではないかとさえ思うのですが、そのインストゥメンタル・パートの影に刷り込まれた英国的陰鬱は曲のあちらこちらにくっきりと浮かび上がってきます。この当時の流行の一つであるエスノに安易に走らずに、逆にジャズ風味さえ備えたセンスは一流の極みにまで達していたと思います。サンプリングによるオーケストラ・ヒットまで使用しながらも、心理的セラピー的な効果を歌っていた彼らだったのですが、当時どれだけの人がその真意を汲み取ってくれたのでしょうか??考えてみるとあまりに生真面目な故の模索を続けた結果、最終的にはポップ産業の渦に飲み込まれてしまったという点が惜しまれるユニットだったと思います。
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