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不条理音盤委員会 54 パッフェルベルのカノン
- 2005/03/11(Fri) -
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「カノン」とは“規則”を意味するギリシャ語を語源に持つ音楽用語で、主題が一定の規則に基づいて、始終厳格に模倣される対位法的楽曲を指します。ドイツ・バロックのオルガン音楽の発展の上で、バッハの先人として重要な位置にあるヨハン・パッフェルベル( 1653 ~ 1706 )の作曲した「カノン」は、カノンと言えばすぐさまこの曲を思い浮かべるほど有名で人気があります。誰でも一度は耳にしたことがある「カノン」なのですが、作曲者のパッフェルベルに関してはあまり知られていませんよね(笑)。彼はドイツの作曲家兼オルガニストで、ニュルンベルク、アルトドルフ、レーゲンスブルク等で音楽を学んだ後に、 1673年ウィーンのシュテファン大聖堂のオルガニストとなり、 78年エルフルトのプフレーガー教会のオルガニスト時代にバッハの親族と交流します。その後もドイツ各地の教会のオルガニストとして活動する一方で多くの曲を作っています。その作品はオルガン曲とチェンバロ曲を中心に、ミサや晩餐の音楽、モテットなどドイツ語とラテン語の宗教音楽に及びます。対位法的な書法に優れ、同時に和声的な美しさを備えた作風は、ブクステフーデのそれとともにバッハに多大な影響を与えました。パッフェルベルの作品としては、このヴァイオリンのための「3声のカノン」が特に有名です。同時出版された曲集に「前奏のための8つのコラール」、「アポロンのヘクサコード」などがありますが、現在では殆ど耳にする機会はありません。ドイツにおけるバッハ以前のもっとも優れた作曲家の一人に位置づけられています。

とういうわけで、これだけ有名な曲なので「バロック名曲集」「クラシック名曲集」といったCDには数多く収録されているわけですが、極めつけがこの「カノン100% パッヘルベルのカノンによる天然果汁の詰合わせ」と銘打たれた1枚。文字通り「カノン」だけです。バロック・オーケストラ、パイヤール指揮のオーケストラ版、カナディアン・ブラスによる演奏・・・富田勲によるシンセサイザー・アレンジまで多彩な「カノン」がこの1枚で楽しめます。

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更に驚くべきは上のCDに続編が出たということです(笑)。「カノン100% fiore」というこの企画盤の出現により、世間でいかに癒されたい人々が多いのかという証明にもなりそうです。ピアノ、ギター、ベース、パーカッション、ア・カペラ、オルガン、箏と尺八、ハンドベルなど、さまざまなアレンジはどれも聴きごたえがあるのですが、さすがに1枚聴き通すには厳しい面もありますけど……(-。-) ボソッ。珍しいものではジョージ・ウィンストンが1982年にウィンダム・ヒルに録音したアルバム「ディセンバー」から収録されたピアノ変奏ヴァージョンで、さすがに癒し系レーベルの総本山だけあるといった暖かみのあるピアノ演奏になっています。

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実はこのパッフェルベルのカノンだけを集めたCDは他にもあります(笑)。
1994年にBMGファンハウスから発売された上述の「カノン100% パッヘルベルのカノンによる天然果汁の詰合わせ」の売れ行きが好調なことに目をつけたユニバーサル・クラシックが1998年に発売したのが「パッヘルベルのカノン / オン・パレード」です。こちらは割とオーソドックスな演奏を集めていますが、それでも聴き比べるとこのシンプルな曲のそれぞれの解釈の差が歴然と浮かび上がってきます。イ・ムジチ合奏団はイタリアだけあって、この曲を明るく仕上げていますし、カール・ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管弦楽団はさすがにドイツだけに厳粛なストリングの解釈で聴かせてくれます。このCDでは個人的にはクリストファー・ホグウッド指揮のエンシェント室内管弦楽団の格調高い演奏が気に入っています。バロックの協奏曲ではいつでも手堅い演奏を繰り広げてくれる彼らは、この小品でもバロックの香り高い落ち着いた演奏です。キワ物としては、スイングル・シンガーズ(懐かしいですね)のスキャットによるものと、イージー・リスニング(これまた死語に近い)のポール・モーリアの演奏も入っています。
で、片桐真央はこの3枚をしっかりと持っていますが、何はともあれ3枚続けて聴くとさすがに飽きます(爆)。
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