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不条理音盤委員会 634 古内東子 「恋」
- 2009/05/07(Thu) -

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90年代に「恋愛の教祖様」とも称された古内東子さんの1997年リリースの6枚目のアルバム「恋」です。
とにかく徹底してリアルな恋愛の情景を生々しく描写する歌詞が軽いソウル~AOR風のサウンドにのって展開していく古内さんの世界なのですが、そこには恋愛至上主義を標榜しながらも割と冷めた視線が感じられ、理想と現実の差異をよく認識しているが故に、古内さんの世界に共鳴したOLさんたちが彼女を支持したのではないかと思ったりもします。このアルバムに限らず、古内さんの書く歌詞は、例えば松任谷由実さんや竹内まりやさんのような短編小説的なものではなく、Blogあるいは携帯小説に近いようなものを感じます。大きな設定はなく「私」と「貴方」との関係において、「私」の心情をストレートに吐き出している。そんな感じです。古内さんのちょっと気だるいような微熱系の声は好き嫌いが分かれるとは思いますが、この声にアーバン・ソウル的なサウンドが不思議とハマるような気もします。
転がるようなエレピの響きややホーンセクションの入り方がちょっと懐かしい響きの「悲しいうわさ」、ソリッドなサウンドが気持ち良い「ブレーキ」、小気味良いギターのカッティングとストリング・シンセが爽やかな印象も与える「大丈夫」、アコースティック・ピアノや古内さんのハモリ・コーラスが美しいしっとりとしたバラード「月明かり」、AOR風のお洒落なナンバー「そして二人は恋をした」、中西康晴氏のエレピ・ソロがフューチャーされた「ケンカ」、落ち着いた雰囲気のミディアム・スローな「どれくらい」、シャッフル調のリズムにメカニカルなハモンドを擬したシンセが被る「余計につらくなるよ」、アップ・テンポのファンク・タッチの「いそがないで」、跳ねるようなドライヴィング・ナンバー「宝物」まで至高のラブ・ソングが続きます。しかも、歌い方そのものにはあまり粘着質な部分が感じられないので割とすっきりとした印象もあります。サウンド自体もとても心地よいものなのですがきっちり作りこまれたのではなく、ラフな部分を出しながらのグルーブ感を生かすといった感じで、所どころに織り込まれた抜群のセンスの良さが古内さんの歌声をより引き出しているような気もします(本人も手書きのライナーに似たようなことを書いています)。

試聴音源はこちらから
http://www.amazon.co.jp/%E6%81%8B-%E5%8F%A4%E5%86%85%E6%9D%B1%E5%AD%90/dp/B00005G76T

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