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不条理音盤委員会 568 アインシュタイン交点で元カノに会ってしまった時に相応しい音楽
- 2008/05/19(Mon) -
新・底ぬけ脱線ゲーム状態の片桐と言います。
「知的な流行の最先端」として使われた筈の「脱構築」も最早手垢にまみれてしまったような感があり、どっかの誰かのように「手紙が届かない可能性があることと決して届かないこととの間には大きな違いがあり、かつまた論文形式ではなく書簡体形式を採用することでメッセージや主体が幾重にも重層化していく効果を狙っている」と叫んでみても、それが単なるボヤキにしか聴こえず、「それなら民営化した意味がないじゃん?」と軽くいなされてしまう世の中で、パナマの伝統的な音楽であるメホラーナとタンボリーナを可愛らしい声で歌っているシルヴィア=デ=グラッセさんの童顔を眺めていると、やはりラテン音楽好きなんだな~としみじみ思ったりもする。

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で、ある事象に対してそれの肯定、否定、中立といった3つの立脚点が存在するのであるが、どの視点に於いても、それは自己の正当化であり、ひいては自己満足なのであって、結局はどのような場合でも決着をつけるには妥協と欺瞞が取引材料となる。そういうわけでサンバそのものはあまり得意ではないのだが、クララ・ヌネスさんだけは別格である。躍動感のみならず、人生において体験しうる全ての感情のそれぞれをメロディーに変換させた彼女の歌声は「生命」を代弁しているかのようである。

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世の中は相変わらず「自分探し」ブームで、老いも若きも本当の自分を発見しようと懸命で、到る所に置き去りにされた自己が放置されていたりする。結局は見つけたと思っていた「自分」は仮の姿で、またもや新たな「自分」を探しに行ったりするので、いつまで経っても満足できずに中途半端なままで終わってしまうのは見ていて滑稽でもあり悲惨でもある。現実を注視せずに、仮想の自分を想定している間だけがそういう人にとっては幸福なのであろう、とズークが流行した時に代表的な一枚となったKassav'の「Vini Pou」を聴きながら思う。当時はDX-7の音に面食らったものだが、今聴いても全然古くないところが良い。

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「物語」は消費されていく運命を持っていて、発信される情報を自分にフィードバックさせての疑似体験を共有することが楽しみの一つとなってきている。それは普段口にする食べ物までに及んでいて「OXさんの畑で作られた野菜」というPOP広告には安全性よりも、生産者のこだわりを物語化して想像力を享受しているといってもよかろうかと思う。
Ernesto Lecuonaといえばとにかくルンバ楽団の演奏ばかりが高名で、ピアノ演奏の腕前をラヴェルに絶賛されたとか、「ラプソディー・イン・ブルー」の楽譜をガーシュインから譲りうけたという話はあまり知られていないのだが、このCDはそんな彼の本当の姿を示している。ジャケットはいかにもといったアメコミ風でがっかりなのだが、彼の演奏がちゃんとリマスタリングされて聴けるのだから良しとする。「マラゲーニャ」も「ハバネラ」も「シボネイ」も、そして「そよ風と私」も入っているのだ。

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マス=イメージが優先していく状況下でのターゲットは「心」である。心を商品化していくという方向性の一つに、安易な「癒し」がある。簡単に癒される程度なのか、それともそれほど癒されたがっているのは当の本人しか理解らないので、その分一見複雑にも思える手法を駆使して誰もが「心に傷」を負い、「トラウマ」に悩み、「コンプレックス」に苦しむのである。故に誰もが心を病んでいる結果になる。
メレンゲはドミニカ発祥の音楽なのだが、このスタイルを一躍世界的なものにしたのがAngel Viloria y su Conjunto Típico Cibaeñoである。彼らの演奏は60年代以降のポップなメレンゲとは一線を画した温かくもほのぼのとしたムードに包まれている。復刻も進んでいて本当は全部揃えたいという欲求もあるのだが、とりあえずはコンピ盤で我慢しておくことにする。

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別に擁護するわけではないが、国土交通省関連のHPには面白いものが多い。道路然り、ダム然り。地域に密着した情報を提供しているので意外と知らなかったようなことが記されていたりする。無駄だと叫ぶ前に地元の道路整備局や河川管理事務所などを訪れてみた方がよい。見えないところに隠された真実を探すのに最適である。批判はそれから始まるのである。
「南京豆売り=El Manicero」は好きな曲の一つで、最初はペレス=プラードの「ハバナ午前3時」のヴァージョンが好きだったが、Mini All Starsのコンパのアレンジも気に入っている。しかし、何といってもこの曲はDon Azpiazu & His Havana Casino Orchestraが最高である。全体的にはちょっと甘いタイプなのだが、それがまた古いキューバらしさを感じるのである。この盤演奏はベストに近いのだが、ジャケが最悪。親分だけが生首状態なのである。

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感性を常に磨いておかなくてはならない。そのために常に新しいことに目を向けてなくてはならない。
停滞するのは簡単なことであり、その方が気楽なのかもしれないが、そこから新たなものは生まれない。うわべだけ塗り替えられてひたすら拡大再生産を繰り返すだけである。それで一人で悦に入っている様子はこっちが見ていて恥ずかしくなってくる。
ガイタはヴェネズエラの音楽の一種で、緩やかなリズムが心地よいのであるがCDを入手するとなると甚だ困難なのである。Guacoがサルサに転換して以来、これといった盤がなく、ひたすらDLで我慢してきたのだが、ようやくGran Coquivacoaというグループのアルバムを手にした。これがまたGuacoよりも素朴な感じなのである。時代を30年くらい遡ったような感がある。

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コメント
- -

>ころんさん
・・・クララ・ヌネスは82年の来日ライブを見て衝撃をうけました。アルシオーネやベッチも好きなのですが、彼女を越えるサンバ歌手はいないように思えます。もう、魂が震えます。

>「おせん」は蒼井優が出てるドラマのことですか?
・・・そうなんです(爆)。
片桐もさほど好きではなかったのですが、突如としていい女優だなと思うようになってきました。それもこれも蒼井優を熱烈に応援しているゆうけいさんに洗脳されてしまったおかげです(笑)。

2008/05/22 00:00  | URL | 片桐真央 #-[ 編集] |  ▲ top

- -

おお、流石にラテン博士の片桐先生、いいところがズラリと並んでますね~。クララ・ヌネス、凛として良いですよね。この前中古屋で安いベスト盤を見つけたのですが、ケチって買わなかったのを少々後悔しております。
どうでもいいんですけど、ドン・アスピアスのジャケ、カルロス・ガルデルの亡霊が写った心霊写真かと思いました。

ところで、「おせん」は蒼井優が出てるドラマのことですか?実はワタクシ、あのドラマを見て初めて蒼井優が好きになりました。
2008/05/21 12:37  | URL | ころん #-[ 編集] |  ▲ top

- -

>The Dimension They Are A-Changin' !(^.^)

・・・ Just Like A Heaven・・・!?
2008/05/20 23:35  | URL | 片桐真央 #-[ 編集] |  ▲ top

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>で、「知世」さまはどうしますか??(爆)。

The Dimension They Are A-Changin' !(^.^)
2008/05/20 13:08  | URL | ゆうけい #PrUf/QBU[ 編集] |  ▲ top

- ベータ2のバラッド! -

>ゆうけいさん
・・・反応ありがとうございます。
「アインシュタイン交点」は何回読んでもわけわかりません(苦笑)。
でも、サミュエル・R・ディレイニーの作品は改めて読むと、ポスト・モダンを予見していたような作りですよね。

>「おせん」に会いたいな~
・・・大画面の前でかじりついているゆうけいさんの姿が目に浮かびます。多元宇宙の冒険者としてあちらの世界で「おせん」と仲良くなってください。
で、「知世」さまはどうしますか??(爆)。


2008/05/20 10:13  | URL | 片桐真央 #-[ 編集] |  ▲ top

- ノヴァ! -

そろそろ反応しないと(笑。アインシュタイン曲線とゲーデル曲線の交点で彼女に出会うとはさすがMAO.Kさんです、私は「おせん」に会いたいな~(謎。伊藤典夫先生も頭を抱えたあの名作、、、もう一度読めと言われても遠慮しときます。
2008/05/19 21:56  | URL | ゆうけい #PrUf/QBU[ 編集] |  ▲ top


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