不条理音盤委員会 559 Payuta And The Friends 「Departture」
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- 2008/03/13(Thu) -
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寒い話。
某博物館のQ氏(特に名前を秘す)はとても気前のよろしい方で、遊びに行くと必ず昼食や夕食をご馳走してくれるという大変奇特な方なのですが、彼の唯一?の欠点が親父ギャグでありまして、どうでもいい駄洒落のようなものを発しては一人でウケていて、その対応には苦慮してしまうときもままあったりするのですが、そのQ氏のこれまた美人の誉れ高い奥様が先日流行性感冒で床に伏せていた折に、しきりに「寒い、寒い」を連発させていたそうで、愛妻家としても名高いQ氏のこと、背中をさすってあげたり、ヒーターを点けてあげたりと甲斐甲斐しく面倒をみてあげた挙句に、最後に奥様が一言「あんたのギャグは寒い。。。」とのたまったそうで、この一言は意識的ではなく寝言だったと奥様は主張しているようなのですが、そんなところにも目に見えない夫婦の深い亀裂が潜んでいるものだと肝に銘じた片桐と言います。 ![]() と、いうわけでシタール奏者のHarry PayutaさんがMatthias Monka(Vocals、 Piano、Organ)、Michi Schmidt(Percussion)、Frank Mattutat(Drums)というメンバーと作ったセッション・アルバム「Departure」です。この人はDissidentenのパーカッショニストであるMarlon Kleinさんから教えてもらい、またTuva出身のHUUN – HUUR –Tu’sのアルバムにもクレジットされていたので気にはなっていました。PayutaさんのHPによれば、そもそも70年代からジャズやロックのフィールドでギター、ベースを演奏していたようですが、1993年になって突如としてシャーマニズムや精神世界に傾倒してしまい、同時にシタールを学び始めて今日に至っているとのことで、そういった経歴もあって彼の音楽は「World Beat」と自称していも、ガチガチのインド音楽というわけではなく、あくまでも西欧的なポップ・ミュージックの枠組みの中でシタールで演奏しているのですが、そのシタールの独特の響かせ方も相俟って単なるエスノ・ポップものにとどまらない面白さを孕んでいます。 ロカビリー風の「What Wii Be There」、ラーガ・ロックを感じさせる(当たり前ですが。。。)サイケデリック感覚あふれる「Another Land」、カントリー・ロック・タッチで雄大な飛翔感を伴った「Like An Eagle」、2部に分けられ、Part2ではスペース・ロックに通じるような印象もある文明批判(Kraftwerkの同名曲を引用しています)の「Man Machine」、ブルースっぽい「Feeling Blue」、伸びやかなMatthiasさんのヴォーカルが耳に残る「Tell Me」、黒っぽいフレーズをシタールで弾いただけでこれだけ印象が変わるものかとしみじみ思うCanned Heatのカバーでもある「On The Road Again」、バックのシンセのフレーズや中盤の歌メロがDepeche Modeの某曲の完全なパクリな「It」、アフリカンっぽい雰囲気の「Who Are You」、フォーク・ロックっぽい歌メロの「My Way」、トロピカル気分が満喫できるZappaのカバー曲「Watermelon In Easter Hay」まで、ちょこちょこと有名曲のリフを織り込みながらのPayuta Worldが展開されていきます。おそらくはギターで演奏したら割と平凡に聞こえるのかもしれませんが、それをシタールで演奏することによってミクスチュア感覚が倍増するのでは?とも思います。またMatthias Monkaさんの朴訥なヴォーカルが心に響くのです。 試聴音源はこちらから http://www.payuta.de/index.html http://www.russiandvd.com/store/product.asp?sku=47710&genreid スポンサーサイト
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そしておかえりなさい、MAO.Kさん。この記事にこんなことを書くのはいけないのかもしれませんが、記事を更新されたこと、とても嬉しく思います。また気がゆうけいあれから1年。。。立春自分の世界が一瞬で変わったあの日から一年経ちました。
高田は開けた風景で開放感があって好きだってよく言われてた地形が仇になり、多くの犠牲者を出してしまったのが無OGYあれから1年。。。Re: 合掌ゆうけいさん、コメントありがとうございます。
公的にも私的にも課題は山積みですね。
まだまだ、やらなきゃならないことが多くて、未だに途方に暮れています。
それMao.Katagiriあれから1年。。。合掌1年が過ぎましたね。阪神淡路大震災と比しても行方不明者の数は遥かに多く、復興へ解決すべき問題は多岐にわたりすぎている、と感じます。それでも前へ進もうとする被災地ゆうけい流行歌曲再生舞踊団 406 SUPER ECCENTRIC THEATER 「Beat The RapRe: タイトルなし>パイクマン姫君
> こんばんは!
> あ~なんとなく覚えてるこれ♪
> 男性ラップの内容が吉幾三みたいなんですけど~
> 女性陣が案外イケてますね。
…さMao.Katagiri流行歌曲再生舞踊団 406 SUPER ECCENTRIC THEATER 「Beat The RapRe: タイトルなし>gogleman師匠
これは…書かれてるとおり隙間ぽいですねえ~そんな盲点的名曲ですね。
> YTの曲説にgrandmaster flashと書いてるんですが(笑)たしかに彼らのマイMao.Katagiri流行歌曲再生舞踊団 406 SUPER ECCENTRIC THEATER 「Beat The Rapこんばんは!
あ~なんとなく覚えてるこれ♪
男性ラップの内容が吉幾三みたいなんですけど~
女性陣が案外イケてますね。
ジャケ写真はまさかバラカン氏の幼少時代!?
パイクマン流行歌曲再生舞踊団 406 SUPER ECCENTRIC THEATER 「Beat The Rapこれは…書かれてるとおり隙間ぽいですねえ~そんな盲点的名曲ですね。
YTの曲説にgrandmaster flashと書いてるんですが(笑)たしかに彼らのマイクリレー的フリースタイルgogleman流行歌曲再生舞踊団 403 Ruby Blue 「Primitive Man」Re: タイトルなし>ゆうけいさん、コメントありがとうございます。
> その節は情報ありがとうございました。今でも高音質SACDのベスト盤時々聞いております。
レベッカ・ピジョンさMao.Katagiri流行歌曲再生舞踊団 403 Ruby Blue 「Primitive Man」その節は情報ありがとうございました。今でも高音質SACDのベスト盤時々聞いております。http://amzn.to/wK0MXKゆうけい