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不条理音盤委員会 535 Mokhira 「Galing Galing」
- 2007/09/13(Thu) -
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ウズベキスタンの音楽は結構好きなのです。
元々ウズベクという民族はタシュケント、ブハラといったオアシスに古くから居住していたイラン系住民に13世紀のモンゴルのチンギス・ハーンの遠征、及び15~6世紀のキプチャク草原から南下してきたチュルク、モンゴル系の半遊牧民が融合して形成されたということもあって、言語的にはチュルク系なのですが、文化的にはその立地条件もあってペルシア風の文化も影響も強いハイブリッドな色彩が強いという印象があります。音楽にしても同様で伝統的な古典音楽を評するに「ペルシア様式でアラブの旋律をチュルクの奏法で、中華の方法でモンゴルの声をアルタイのリズムで奏した」とサマルカンドの宮廷記録に描写されているが如く、非常に煌びやかなアンサンブルの中に多くの要素が融合していて、まさに文明の十字路といった印象があるのですが、このMokhira Asadovaさんのアルバム「Galing Galing」もそんなウズベキスタンの伝統ともいえるマカームに準拠したトラディショナルな部分をポップのオブラートでうまく包んだファンタスティックな音楽に仕立て上げています。
西洋の視点からシルクロードを俯瞰した憧憬のようなものを掻きたてるMokhiraさんの深い歌声の「Gate To The Silkroad」から始まり、硬質な音色(打ち込み?)のパーカッションとサビの歌詞が印象的な「Galing Galing」、エスノとテクノが融合した音の中を舞うように歌っていく声が耳に残る「Yetmasmu」、伝統的な男性コーラスをも従えた「Galar Galar」、トリップ・ホップ的なリズムとスクラッチを借用した「Yulimiz Boshka」、バザールのざわめきのようなSEが挿入されたスカっぽい「 Salom, Kalam Kosh Yigit」、切なげなペルシア風のバラード「Gunokh Nadur」、アコ・ギを効果的に使った「Bir Sen Bilursan, Bir Khudo」、チュルク・ポップ的な軽やかな味わいのある「Parvona Bulib」、ゆったりとしたメロディーとクリアーなMokhiraさんの声に癒されてしまう「Mungli Bokma」、ウズベクの古典アンサンブルをポップス調に翻訳した「Eslagin」、華麗なリミックスを施されても歌声がまったく揺るがない「Galing Galing (the R'n'b Mix)」、ドタール?のみのシンプルな伴奏で彼女の歌声が堪能できる「Adol Tanovar」、軽やかでアコースティックなポップ・ナンバー「Seni Sevdim」まで、透明感がありまた深い包容力を感じさせるMokhiraさんの歌声を存分に味わえるアルバムになっています。ただどうしてもプロダクションが西欧の主導権なのか彼女の声とバックの音に多少チグハグというか、マッチしていない部分があるのは以前取り上げたYulduz Usmanovaさん同様でその点Blue Flameのプロダクションにもっと細心の注意が必要だったのでは?とも思います。

試聴音源はこちらから
http://www.emusic.com/album/Mokhira-Galing-Galing-MP3-Download/10593881.html


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