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流行歌曲再生舞踊団 411 SPK 「One World」
- 2012/01/14(Sat) -
オーストラリアをメインにインダストリアルな音で活動をしていたSPKは音楽の方向性をめぐってNeil Hillと決別した以降は英国を中心に展開することになります。それと同時に音もそれまでのノイズ一辺倒から、ダンス・ミュージックへと大幅にシフトしていき、それが故従来のファンからは非難され、また新たなファンを獲得することにも失敗するという散々な結果になってしまいます。もっとも同時期にTest DeptのArt Of Noise化やCaberet Voltaireのファンク化もあったわけで、ポスト・インダストリアルな音の劇的な変化は時代の流れでもあったような気もしています。
SPKの変化は既にSepPuKu名義での12インチシングル「Dekompositiones」で、スローなシンセ・ビートに乗せてSinanがメイン・ヴォーカルをとっていることからも推測されますが、いきなり「Metal Dance」とアルバム「Machine Age Voo-Doo」を引っ提げて登場してきたときには、とても同じユニットは思えずに面喰った覚えがあります(笑)。
この「One World」はそのWEAから出たアルバムに収録されている曲ですが、当時鬼のように出回っていたイタロ・ディスコと大同小異なオリエンタルなポップ曲で、Sinanさんのちょっと蓮っ葉なヴォーカルがこれまた感動的な1曲なのです。