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不条理音盤委員会 688 Catherine Jauniaux  「Fluvial」
- 2011/05/24(Tue) -
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世の中には知らなくともよい音楽が数多あって、その中でもレコメン系と呼ばれるジャンルに一枚でも手を染めてしまうと、その内容の素晴らしさに雷に打たれた如くの衝撃を受けてしまい、次から次へとアルバムを買い漁るようになってしまうものの、かの人脈の広がりは凄まじく、それが故に一財産失う者や家庭不和、一家離散といった憂き目に遭う者も少なからずいると聞く(現代プログレ民話全集より…大嘘)。
というわけでCatherine Jauniauxなる女性はAkasak Maboulの2ndアルバムの冒頭曲で世にも奇天烈な歌を披露していたことで著名であるが、この「Fluvial」なる作品は83年に発表された彼女にとっては唯一のソロ名義の作品となる。彼女の天衣無縫なヴォーカリゼーションを支えるのがTim Hodgkinson、Chales Bullen、Lindsey Coopr、Tom Coraといった達人たちであり、そもそも彼らの各々がおそるべく手練れである以上、このクレジットだけで買うというのは間違ってはいないのである。まさにアヴァン・チェンバー・ポップでかつコケティッシュな魅力に富む隠れ大名盤とも言うべき一枚なのである。
木管楽器と不穏な音のパーカッション、それにCathrineの声を複数絡ませた小品の「Dream」から始まり、ワルツのリズムが底辺を刻み、ポコポコと鳴り続ける木魚のような音や街中のざわめきのようなノイズが錯綜する狂乱の「Une Escadrille de Sorcieres」、ほぼアカペラで歌われる中で、中盤になってピアノが一つのコードのアルペジオを弾きながら霧の中に消えていくような趣きのある「Sweet Smell」、軽快なタンゴ風の「Doreso Trei Babys」、ハンド・クラップ(?)と変な掛け声、妙にアジアンチックなギター、そしてがなり立てるようなヴォーカルと聴いているとカオスの真っただ中に突き落とされること間違いなしといった感のある「Copul's Humus」、ラテン風の金物が土俗的なビートを刻む上をいくつかのヴォーカルがミニマル的に重ねられていく「Kebadaya」、ブレヒト・ソングをズタズタに解体した挙句にナレーションと変調ヴォイスの繰り返しといった実験的な作風のアレンジを施した「Origine des Femmes」、フェイクなアフリカン・ポップ+わらべ歌のようなストラビンスキーの曲の自由解釈版「Tilimbom」、フラメンコ風のギターと共に歌われる「Chanson de la Fraternisation」、インダストリアルにも近い破壊的な各種楽器のアンサンブルが暴れまくるタイトル通りの「A Devine Image」、退廃的なキャバレー・ソングのような「Infant Sorrow」、軽やかに歌われる「The Dancers Under the Hill」まで緻密に構成されながらも、フリーキーで鋭利な音楽がここでは展開されている。
レコメン系という面で考えるならばArt Bearsとの類似点を指摘するのも容易なのだが、この盤で繰り広げられている情景は決して英国のものではなく、大陸的な感性であるということを忘れてはならない。それはCatherine Jauniauxがベルギー人であるということのみならず、音の一つ一つが外部に向けて放出されて拡散しているといった印象によるものである。英国レコメンに特徴的な内的な閉鎖な音はここには無いのである。
参考としてyoutubeから音源を一つだけ提示しておく。



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コメント
- Re: タイトルなし -

>オオシマさん、コメントありがとうございます。
> テンプレートが明るくなりましたね。
…ま、気分を変えてといったところでしょうか。。。
でも、ちょっと見にくいですよね。
>
> この様な音楽は昔好きでよく聴いてましたが、結婚すると1番に削られていきました。(笑
>
> フリーキーで胸に突き刺さる感じではありそうですが、何故か和めます。
> アルバム欲しいな
…レコメン系やクラムドのアヴァン・ポップは聴いていて確かに怖くなるような瞬間がありますよね。
非常に美女なのに、どこかルナテイックといった趣きです。
こういった音盤ばかり聞いていると、Kate Bushお嬢が普通に思えてきますけど(笑)。
2011/05/28 00:45  | URL | Mao.Katagiri #-[ 編集] |  ▲ top

- -

テンプレートが明るくなりましたね。

この様な音楽は昔好きでよく聴いてましたが、結婚すると1番に削られていきました。(笑

フリーキーで胸に突き刺さる感じではありそうですが、何故か和めます。
アルバム欲しいな。
2011/05/26 23:39  | URL | オオシマ #-[ 編集] |  ▲ top


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