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不条理音盤委員会 687 The Bambi Slam 「The Bambi Slam」
- 2011/05/23(Mon) -
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このThe Bambi Slamはバンドというよりはカナダ出身のRoy Feldonのソロ・プロジェクトのようなものでしょう。87年から88年にかけて集中的にいろいろなレーベルから音源をリリースしていますが、88年にBlanco Y Negroから出たセルフ・タイトルのこの作品が事実上最後のものとなります。
アルバムのクレジットにはNatalie Mackayという女性ベーシストとNick Mayyardというドラマー、それにチェリストのLinda Millerの名が記されていますが、MyspaceでのRoyのインタビュー記事やDiscogのレビューを読むと、殆どの演奏をRoyが担当したとあるので、どこまでNatalieとNickがこのアルバムに関わっているのかは不明です。
ギクシャクとしたリズムのガレージ・ロック風のサウンドにチェロのクラシカルな音が絡む不可思議な感触がたまらない「Ba Ba Ba Boom」、ハードなエッジのギターがヒップ・ホップ的なリズムやラップ風のヴォーカルと交錯する「Long Time Comin'」、やたらとドラムの音が派手に録られているストレートなR&Rナンバー「Now」、サイキックなギターが鳴り響く中で牧歌的なメロディーが歌われる「Outa My Head」、RoyとNatalieのデュエットの背後をチェロが優しく包み込むようなアコースティックで奇跡的に美しい前半部から、ゴスに突如と変わる後半部のアンバランスさが見事な「The Awful Flute Song」、Age Of Chanceの某曲に似ているヘヴィーながらも明るい感じのポップ・ソング「Thinkin' 'bout Chu」、ゴスの体裁をまといながらどこかカラリとした印象もある「Summer Smilin'」、Julien DingleのコンガやAkabuというコーラス隊も加わった能天気なカリプソ・タッチ(中盤でいきなり派手なギターが挿入されますが)の「Take Me With You」、ネオ・サイケっぽい雰囲気の「I'm Left Wonderin'」、アコ・ギにチェロが絡むブルースっぽい「So Long!」、そして最後に何ゆえかHidden trackとして「The Awful Flute Song」が再び登場するまで、一くくりしてしまえばもちろんオルタナ・ロックの範疇に含まれてしまいますが、どちらかといえば例にも挙げたAge Of ChanceやPop Will Eat ItselfのようなUKのミクスチュア系に近い印象があるアルバムといった感があります。
さすがにRoy Feldonのソロ・プロジェクトみたいなものと言ってしまったように全編を通じて延々とギターが鳴り響くところはくどさを覚えますが、Linda Millerさんのチェロが入る曲ではその轟音ギターに切り込むが如く、清涼剤のようなエッセンスを注入していて、それが故にオルタナ一辺倒に陥らないメリハリを効かせたものになっています。またAkabuというゴスペル風のコーラス隊が2曲で参加しているのですが、そういった曲ではSpiritualizedの名盤「宇宙遊泳」に通じるような浮遊感を覚えます。Royの突き放したような歌い方もまた魅力的です。
個人的にはかなりハマるアルバムなのですが万人にお薦めというほどでもなく、これを知っているとさりげなく他人に自慢できるという意味で密かな愉しみを含んだ一枚と言えるでしょう。
試聴音源がなかったのでyoutubeから。





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コメント
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2011/07/13 22:54  | | #[ 編集] |  ▲ top

- Re: こんにちは -

>OGYさん、コメントありがとうございます。
> これまた懐かしいのが…US勢のスワンズ、ソニックユース、ビッグブラックが筆頭の御三家で、当時はこのバンドもジャンク系とか呼ばれてましたね。ギターをいかにノイジーにするか音色重視一辺倒なバンドが多い中、ジザメリの影響も濃くポップでメロディにも気を配った作品は「中途半端」の評価が多かった記憶が…。でも個人的には悪い印象はなかったです。
…御三家の中では自分は特にSonic Youthが好きでした。
ジャンク系とジザメリ~シューゲイザーは似て非なるもので、一言で片づけてしまえば内省的かどうかという面に収束してしまうような気もしますが。。。
このBanbi Slamというバンドは出身国もあって、そういった中途半端さが前面に感じられるようですが、エスノやゴスペルの要素を取り入れているということもあって、一口にジャンク系とくくるよりはやはりサイケデリックの文脈から語った方がいいのかもしれません。

> アルビニ先生がブランド化した以降は、オルタナ系はあんまりチェックすることはなくなりました。インダスといえばSPKやTG、オルタナといえば23やキャブスの世代ですから、ついて行けなくなったのかも…(笑)
…その辺懐かしいですね。
自分はインダストリアルと言えばNocturnal Emissionsですけどw。

> こちらはだいぶ瓦礫撤去が進みましたが、余計に何も無い虚無感が悲しいです。鉄骨が風に揺れてガランガランと鳴る音、毎年この頃から大勢の家族連れや若者で賑わいました。
・・・先日所用でそちらの街に立ち寄りました。
道の駅もMaiyaも何かも無くなってしまった光景は虚無感を通り越していました。
高田の松原の一本だけ残った松をこれから苗木や接ぎ木で増やしていくとのこと。
どれだけ時間がかかるのかはしれませんが、復興することを願っております。
どうぞ、心身共にゆっくりと進んでいってください、急がば回れです。。。。
2011/05/23 23:38  | URL | Mao.Katagiri #-[ 編集] |  ▲ top

- こんにちは -

これまた懐かしいのが…US勢のスワンズ、ソニックユース、ビッグブラックが筆頭の御三家で、当時はこのバンドもジャンク系とか呼ばれてましたね。ギターをいかにノイジーにするか音色重視一辺倒なバンドが多い中、ジザメリの影響も濃くポップでメロディにも気を配った作品は「中途半端」の評価が多かった記憶が…。でも個人的には悪い印象はなかったです。

アルビニ先生がブランド化した以降は、オルタナ系はあんまりチェックすることはなくなりました。インダスといえばSPKやTG、オルタナといえば23やキャブスの世代ですから、ついて行けなくなったのかも…(笑)


こちらはだいぶ瓦礫撤去が進みましたが、余計に何も無い虚無感が悲しいです。鉄骨が風に揺れてガランガランと鳴る音、毎年この頃から大勢の家族連れや若者で賑わいました。
私が好んだアーティストがテーマにした「破壊」や「死」は精神的なメタファーや比喩のイメージであって、やはりコレではない気がします。

…とか言ってジャンク系と呼ばれた中ではLIVE SKULLが一番好きだった私、何事も中途半端に生きております(笑)
2011/05/23 04:08  | URL | OGY #SISTN8M2[ 編集] |  ▲ top


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