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不条理音盤委員会 452 Mice Parade 「Obrigado Saudade」
- 2006/12/20(Wed) -
儚さと虚しさは紙一重のようで実はその間には埋めがたい大きな溝が横たわっているような気がします。と、似非ロマンティックなことを言っているのは折から舞っている粉雪が、薄い雪化粧の装いを冬の街にプレゼントした途端に陽光でとけてしまう瞬間がもののあわれにも似ているからです。というわけで、Dylan Group、HIMといったユニットやMUMでのサポートと八面六臂の活躍をみせているドラマーのAdam Pireceのソロ・ユニットMice Paradeの4枚目のアルバム「Obrigado Saudade」です。

miceparade.jpg


エレクトロニカ、ポスト・ロック、ラウンジといったジャンルの境界線上でイマジネーションあふれる音つくりをしているAdam Pireceの音楽は美しいハーモニーと少し切ないメロディーが交錯した淡い感傷的なもので、夢心地にも似た儚さを感じさせるような気がします。とはいうものの砂糖菓子のように甘すぎるのでもなく、記憶の彼方に埋もれていた風景が突如として登場してくるようなシュールレアリスティックな夢のような、はたまたデ・ジャヴのような現実と架空の中間に位置するような浮遊感を漂わせた感覚というべきか、強固に構築された輪郭が徐々に滲んでくるようなそんな不思議な気配を覚えてくる音のような印象があります。爪弾かれるアコ・ギにMumのKristin Valtysdottirの必殺ウィスパー・ヴォイスが絡んでいく「Two,Three,Fall」、ジャズ・フュージョン+オリエンタルな感覚のメロディーとファンクぽいリズム、ヴァイヴの華麗な響きなどがどことなく、Pierre Moerlen's Gongを連想させる10分もの長尺ナンバー「Mystery Brethren」、ルンバ・フラメンコ風のギターと転がるようなエレ・ピ、それに朴訥なヴォーカルがのるラテン・フュージョン風(曲の終盤はシューゲイザーっぽくなりますが。。。)の「Focus On The Roller Coaster」、短いフレーズを繰り返すギターに楊琴がアクセントを加えていく「And Still It Sits In Front Of You」、ミニマル・ジャズ的な「Wave Greeting」、目まぐるしく曲調が変化していく「Here Today」、ボレロとポップ・フラメンコを合体させたような「Milton Road」、再びKristinの声が聴かれるキラー・チューン「Spain」、 東洋風のエッセンスがタイトルを示唆していると思われる、ちょっとポスト・ロック的な音響処理も印象的な「Out Of The Freedom World」、ガムランを意識したような音の階層的な構造に雄大な雰囲気を覚える「Guitars For Plants」、意味深なタイトルを持つシンプルでかつ物悲しさを表現したような「Refrain Tomorrow」まで、 まるで幾重にも色が重ねられたパステル画のような、それでいてドリーミーでありながら一抹の寂しさを感じるような音が連続しているような作品だと感じます。普段打ち込みばかり聴いているせいもあるかもしれないのですが、Adam Pierceの生ドラムの音がまるで自分の鼓動と連動しているような錯覚もふと覚えたりします。

試聴音源はこちらから
http://www.cduniverse.com/search/
xx/music/pid/6353778/a/Obrigado+Saudade.htm


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