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不条理音盤委員会 678 Colin Newman 「It Seems」
- 2010/01/28(Thu) -
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Wireのメンバーはそれぞれバンド以外でも様々な形で独自の活動をしているのですが、これはColin Newmanが1988年に発表した5枚目のアルバムです。この方はちょっとひねくれて捩れた音をベースにしながらも比較的なポップな作品を作るのですが、その穏やかそうな表情や牧歌的なサウンドとは裏腹にWireのメンツの中では一番偏執狂で、逆にエキセントリックに思えるBruce GilbertやGraham Lewisの方が派手な音響工作を施している割には淡白な性格であるというのは結構意外です。このアルバムでは妻のMalka Spigel(Minimal Compactのベーシストでもありますが。。。)などの気心の知れたメンバーと共にユーロピアン感覚に満ちあふれた静かにリフレインするシンセをメインとした柔らかな音を届けてくれています。
ミニマルに小刻みに奏でられるシンセを使った室内楽的なポップ曲「Quite Unrehearsed」、Robert Gotobedの単調なドラムのせいもあってWireの作品に近い印象もある「Can't Help Being」、SE風の音も含めて立体的に音が配置された「The Rite Of Life」、ちょっとオリエンタルな音色が耳に残る憂鬱感あふれる「An Impressive Beginning」、ゲストの吹く管楽器も含めて様々な音が飛び交う中で、Colin Newmanが短い歌詞を繰り返して歌う表題曲「It Seems」、Malka Spigelさんの美声が聴ける「Better Later Than Never」、ちょっと実験的な雰囲気もある「Not Being In Warsaw」、耽美的なムード漂う「At Rest」、再びMalka Spigelとカノン風に掛け合ったヴォーカルも幽玄的な「Convolutions」、NWのギター・ポップ曲にありそうなメロディーをシンセだけで演奏したような「Round & Round」、フランス語で歌われる明るめのポップ・ナンバー「Si Tu Attends」まで、一聴するとかなりシンプルなのですが、凝りに凝った音響工作的な部分とかなり甘めのヴォーカルが交錯するといった質の高さを感じさせる一方で、耽美や退廃といったムードを絡ませながらアヴァンギャルドさも同時に表現しているといった不思議に落ち着きを感じさせる一枚になっている気がします。それにしてもマイナー・コードの転調の練習のようなシンセは一聴でしょう。
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