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不条理音盤委員会 671 Enigma 「Seven Lives Many Faces」
- 2009/10/03(Sat) -
最近、イタロ・ディスコにハマっている片桐と言います。
と、いうのもRico Ricoさんがどこかで大量に当時の12”を仕入れてきたので、それを聴いているからです。
ユーロ・ビート勃興直前に一世を風靡したイタロものですが、当時はあまり興味がなかったのですが、今あらためて聴くと結構面白いものがあります。

Enigma7.jpg

と、いうわけでMichel Cretu氏のワンマン・プロジェクトとなったEnigmaの7枚目のアルバムです。
意味深なタイトルとジャケからいろいろなものを読み取れるような気がしますが、基本的には従来のエスノ音源をサンプリング/コラージュしたエレクトロニクス的な音がメインです。ただ、今作は全体的にモノクローム的なもの、言い換えれば、どこか諦観のようなものを含んでいるような気がします。
キリスト教的な終末感を含んだ言葉がSusanne Flugさんによって唱えられていく「Encounters」、クラシカルなストリングとラップを交えたヒップ・ホップが合体した「Seven Lives」、大仰なドラムやオーケストラ・ヒットの合間をくぐってSusanneさんがセクシュアルに呻く「Touchness」、Michel Cretuの子供であるSebastianとNikitaが歌う哀愁に満ちた「The Same Parents」、珍しく唸るギターをところどころにフューチャーした「Fata Morgana」、叙情的なシンセ・シンフォニー「Hell's Heaven」、Margarita Roigさんがカタルーニャ語で歌う牧歌的な歌メロとバックのR&B的なリズム・トラックの組み合わせがいかにもEnigmaらしい「La Puerta Del Cielo」、Andru Donaldsのエモショーナルなヴォーカルが耳に残る「Distorted Love」、愛している、最後の時まで、というおそらく元妻のSandraさんに向けたと思われるシンプルでストレートな言葉が幾度となく繰り返される「Je T'aime Till My Dying Day」、 アジア風のアンビエント曲「Déjà vu」、再びMargarita Roigさんによる日常的な歌詞を歌う背後で、コラールが響き渡る「Between Generations」、祈りを想起するようなゴスペル風のヴォーカルを前面に打ち出した「The Language Of Sound」まで、内的世界を極端に具象化したような音像が次々と展開されていきます。
あくまでも誤読に限りなく近いのですが、今回彼は今までEngimaで行ってきたことを一度解体した後で、再度抽出したエッセンスを組み直すことで、人々の記憶の底にあるものを呼び起こそうとしているのではないかと思えます。そして忘れ去られていた本当に原初的な感情を発露することによって、様々なことを再スタートするきっかけにしてもらいたいという願いが込められているような気がします。無論、それはMichael Cretu自身が離婚したことによる新たな出発をも意味しているのでしょうが、裏読みを重ねれば、このアルバムはSandraさんに向けたラブレターのようなものなのかもしれません。

試聴音源はこちらから
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2764766

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