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不条理音盤委員会 417 Monoland 「Cooning」
- 2006/08/29(Tue) -
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無意味に傍観者を気取っていると、結構世の中が見えてきて面白いものです。そんな時には濃い目のアイス・コーヒーを片手にサイケデリックな世界に逃避するのが一番だと、フィードバックのノイズの海にまみれながら一人で自嘲的に暮らしているわけですが、そんな時に限って君のおかげで混乱の渦に否応もなく巻き込まれてしまうのですが。。。。というわけで、ドイツ在住のBerliner Marco Blazejczak (Vo、G)、, Matthias Ecker (B)、Henrik Schiemann (G)、Daniel Grinstead (Dr)の4人かなるMonolandが2001年に発表した2nd?アルバム「Cooning」です。My Bloody Valetentineのフォロワー的なフィードバック・ギターと音響系のアプローチが混在しているこのアルバムは冷ややかなアンビエント感覚を伴ったクールな感触が特徴的で、憂いの帯びたサウンドとくぐもったような浮遊感が聴く者を幻想的な世界に誘ってくれます。「Loveless」の世界をほぼ再現しているような「Da Pale」、ギターとエレクトロニクスの音の壁の中をちょっとファンキーなリズムが跳ね回る「Cooning(独特のリズム感覚が冴えています)」、ゲストの女性ヴォーカルGwendolin Targetと共にノスタルジックで儚い美メロを歌う「Mortel Fumatone」、アナログ音源のループと呟くようなギターが延々と続く音響実験のようなアバンギャルド的な「Mc Cann」、アンビエントな音響空間を演出しながら音の定位が徐々に拡散していくような「Orcin」、ダブ的な発想によるギターの音処理が冷気のような響きを伴ってくる「Moon」、インド風のサンプリング音源を使用した奇妙なアンビエント・ダブ的なサウンドの「Vadoo」、サイケデリック感覚濃厚なシューゲイザー的な音作りが眩暈を招く「Embrace」、二本のギターがかき鳴らされる中で、男女ヴォーカルが切なげなメロディーを囁くように歌う「Honolulu」まで、ドリーミーでファンタジックな音の空間のように感じる一方で、妙に冷ややかな狂気のようなものを感じる瞬間が素敵な一枚です。

彼らのHPで全曲フルに試聴できます。
http://www.monoland-music.de/html/discography.html

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