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不条理音盤委員会 399 Ingrid Karklins 「Anima Mundi」
- 2006/07/29(Sat) -
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ラトヴィア生まれのアメリカ人女性Ingrid Karklinsの1994年発表の2ndアルバムです。詳しいバイオなどはよく知らないのですが、Grimalkinというアイリッシュ系のバンドを経て(Poi Dog Ponderingにもゲスト参加していました!)92年の「A Darker Passion」"でソロデビューしたようです。オリジナルの曲とラトヴィアのトラッドを織り交ぜたそのモノクロームで陰影のある世界は空間的な広がりと奥行きを感じさせるもので、どことなくKate Bushに近いようなものも感じられます。この「Anima Mundi」とは心理学的な用語では女性的な精神世界を意味するようで、まさにそのタイトルに相応しいシャーマニティックなヴォーカルをメインに据えたエスノともサイケとも異なった、ハイパーで偏執的な一枚に仕上がっていると思います。トライバルなリズムにのって呪術的なヴォーカルを聴かせる「Ligo」、 ヘヴィーなベースにのせてポエトリー・リーディングが展開される「Race the Sky」、 Kokleというラトヴィアのハープをフューチャーした「(Never) Shake My Soul 」、パーカッシヴな音を多用した「Heavy Stone」、ラトヴィアとフランスのトラッドを割とストレートに演奏している「Andros」、不可思議な鳴り物系の音とIngrid Karklinsの声が複雑に交錯する「Eyes I」、ヴァイオリン、チェロ、それにKokleが伝承曲をクラシカルなアレンジで聴かせる「Goddesses/Laime」 、やはりストリングを中心にアレンジされたオールド・タイムなトラッド曲「Hiro」、 やはりラトヴィアの伝承曲を歌った「Kas Dimd」、 ピアノをメインにアンニュイな感覚で歌われるラブ・ソング「Between Breaths」、サイケデリックな印象もある「Venom」、ケルト風のメロディーをアヴァンギャルドに処理したような「She Says」、Kokleの美しいソロが耳に残る「Horses」、透
明感のあるヴォーカルに心が打たれる「Sencu elpa」、彼女自身の弾くヴァイオリンとRebecというヴァイオリン系の民族楽器だけで自己主張した「Anima Mundi」まで、きわめて静的な音でありながらIngrid Karklinsという女性のオーラが輝いているような作品だと思います。一歩間違えばその強烈な個性が災いしてしまいそうでかなりの抵抗があることは予想できますが、どこかとらえどころのないようなミステリアスさは、まさに霧の都であるリガのイメージそのものではないかと思います。

試聴音源はこちらから
http://www.mp3.com/albums/152189/summary.html

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