2017 09 ≪  10月 12345678910111213141516171819202122232425262728293031  ≫ 2017 11
スポンサーサイト
- --/--/--(--) -
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
不条理音盤委員会 378 Smashing Orange 「The Glass Bead Game」
- 2006/07/06(Thu) -
R-608536-1142003946.jpg

Jesus And Mary Chainから生まれたシューゲイザー的な音は90年代には音響系やスロウ・コアといった要素と融合した様々な形態を伴って各地に蔓延していったのですが、USAのRob と Sara による Montejo 兄妹によるSmashing Orangeも明らかにJ&MCからMy Bloody Valentineにいたる遺伝子を継承したユニットだ思います。男女のツイン・ヴォーカルとフィードバック・ノイズを含む音像空間、そしてスネアやタムのフィルといった細かい所までMBV的でシューゲイザー的な様式美を守っているのと同時に、当時のアメリカでのメインストリームの一角を占めていたグランジ/オルタナ路線をも視点に入れた音はデリケートさと荒々しさが同居するといった印象があります。この1992年に発表された1stアルバムの「The Glass Bead Game」では未だ手探り状態ながら自分たちのオリジナリティを模索しているような荒削りな音の波状攻撃で、その音響空間はモノクロームのサイケデリックに染まっていきます。歪んだギターの音がオルタナ寄りにも聴こえる「Remember Kendra」、RobとSaraのダークネスで陰影に富んだツイン・ヴォーカル・ナンバーの「Wired」、ギター・ノイズとシンセがスパイラル状に交差していく「Flower Kisses」、The Cureのオルタナ/シューゲイザー・ヴァージョンのような軽やかなフットワークを聴かせる「All Girls Are Mine」、グランジよりの激しいギターが耳に残る「Something Comes Down」、エレクトロニクスとギターが奇妙な音を奏で、それに合わせたかのような摩訶不思議なコード・チェンジを伴う歌メロが不安感を煽るような「Indians Say」、打って変わって非常にポップな歌メロの「Look Behind You」、ミディアム・テンポながらグルーブ感あふれるリズム隊が活躍する「How Did You Feel」、暴れまわる鋭角的なギターが印象的なグランジ色が濃い「Highway」、シューゲイザー的感覚をアメリカ流に翻訳したと思しき「Below And Beyond」まで、ギターの音色が空中を飛び交う中でしっかりとリズム隊がボトムをキープしているといった感があるのですが、そういったサウンドワークと比較するとヴォーカルの音の定位の処理がやや曖昧なような気がします。全体としてはかなりエッジの利いたサウンドに仕上がっているのですが、RobとSaraの声が案外ライトなので、その点で肩透かしを食らってしまうような不満を覚えてしまい、そのためか、シューゲイザーでもオルタナでもない中途半でどっちつかずな印象が残るのもまた事実です。

試聴音源はこちらから
http://www.mp3.com/albums/60545/summary.html

スポンサーサイト
この記事のURL | Post Rock | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<不条理音盤委員会 379 Sim Redmond Band 「Life Is Wate」 | メイン | 不条理音盤委員会 377 Grada 「The Landing Step」>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://mao4735.blog85.fc2.com/tb.php/1176-7f956b9b
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。