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不条理音盤委員会 499 The Doppler Trio 「THE DOPPLER TRIO」
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- 2007/04/24(Tue) -
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ある町のパン屋さんの話なのであるが、その店は町の特産品を練りこんだパンが好評であり、町の観光協会のHPやら、その地域周辺のグルメガイドには必ず紹介されているほどに知名度が高いらしいので、近くに行ったら立ち寄ってみようかとかなり前から気にはなっていたのが、先日ちょっとした所用の折に念願かなってその店を訪れることが出来た。喫茶コーナーも併設されているレトロな雰囲気も漂うその店は、老舗らしくパンそのものも懐かしさを覚えるような味で、ブレンド・コーヒーもこれまた古えのヨーロピアン・ブレンド風のちょっと酸味がきいた香り高いものであったのだが、片桐的に特筆すべきと思うのは、そんな雰囲気を一身に背負いながら山口小夜子+山口美央子といったたたずまいで、長くて真っ黒のストレート・ヘアーに何故か全身黒づくめのゴシック・ファッション+シルバーのアクセサリーという、これまたちょっと謎めいた感じのミステリアスなムードをまといながら、珈琲のおかわりをすすめてくれるという店の女性で、流れているモダン・ジャズもまたタイム・スリップしたような感覚を更に倍増させてくれるという、そういったあらゆる面を含めてまた通いたくなってしまうような店が一軒増えてしまったというわけである。
![]() というわけで、ジャズ方面はまったく疎く素人当然の片桐なのであるが、毎度の如くチェックしているCD Babyで「Thelonious Monk goes to Macedonia on a Klezmer driven spaceship」というコピーに誘われて試聴して気に入ったのがこの「The Doppler Trio」なるサン・フランシスコ出身の3人組のセルフ・タイトルのアルバムである。Erik Hoagland(Sax)、Brandon Essex(Bass)、Brian Carmody(Drums)の紡ぎだす音がジャズに詳しい人はどのように受け止めるのかは知らないが、バルカン音楽好きな者にとってはかなり楽しめる一枚であり、本人たちが影響を受けたアーティストとしてMy spaceで語っているとおりAlbert Ayler, Art Blakeyといったジャズ界の大御所に並んでSquare Pusher、AFX Twinといったクラブ系のアーティストや, AC/DC、Motley CrueといったHR/HM系のバンド、勿論Django Reinhardt, Goran Bregovic、Kocini Orchestraの名前を挙げていることから、純粋なジャズ畑からのアプローチというよりは、元々雑食主義的な性格をもったユニットではないかと推測される。無論モダン・ジャズとしての基本を踏まえたうえでのことでの遊び心というべきか、バルカン半島の変拍子舞曲をジャズの文脈にのせたうえであえてタイトルを「Sneaky Dan’jou」としたり、クレズマー的なメロをマリアッチ風のアレンジで演奏した「Texiacan Mango」と一ひねりも二ひねりもあるような曲には心が躍ってしまうような楽しさが含まれており、また誰でも知っている「Dark Eyes」をクラブ・サウンドに翻訳したかのような音作りや、本来ポルカに近い「Korobochka」をスカっぽく演ったりとまったくもって一筋縄ではいかない連中のこのアルバムが万人に薦めたくなるような一枚であるのは確かである。とはいうものの無知な片桐がいくら語ってもあまりに説得力に欠けるので下記のリンク先で試聴していただきたい。それで気にいったとなれば、このアルバムどういうわけかi TunesでDL出来るのである。。。。。 試聴音源はこちらから http://www.myspace.com/thedopplertrio http://cdbaby.com/cd/dopplertrio |
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