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不条理音盤委員会 373 FURNITURE 「Food, Sex and Paranoia」
- 2006/06/05(Mon) -
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この奇妙なジャケットにそそられて購入したFurnitureの1990年に発表した4枚目にして最後のアルバム。このグループに関して片桐はよく知らないのですが、ファン・サイト?を参照するとJames Irvin(Vo、G)、Tim Whelan(G、Vo)、Hamilton Lee(Dr)、Sally Still(B)、Maya Gilder(Key、Vo)の男女5人組のようで著名なレーベルを転々としながら(一時はZTTのオファーも受けたようです)、NW風サウンドを展開していたようです。このアルバムではMike Thorneをプロデューサーに迎えて陰鬱なモノクロームな色彩をメインとした、多少ドラマティックな演奏が繰り広げられています。
New Orderを思わせるサウンド・ワークとダンサンブルなビートにJames Irvinの思い入れたっぷりな歌がかぶる「One Step Behind You」、 エスニックな雰囲気を感じさせるレゲエ風の「Slow Motion Kisses」、インド的な音使いながらゴシック風味漂う「Swing Tender」、持続するキーボードのリフが耳に残るニューロマンティックス風の「A Taste of You」、Human Leagueの某曲をパクったとしか思えない「A Plot to Kill What Was」、ネオ・サイケ的なギターとハモンド・オルガン風のシンセをメインにモノローグ風のヴォーカルが静かに展開する「On a Slow Fuse」、James irvinとTim Whelanの二人のヴォーカルが奇妙な音と共に交錯する「Subway to the Beach」、Maya Gilderがこのアルバムで唯一メインのヴォーカルをとる切ない歌メロの「Song for a Doberman」、Jamesの悩ましげな歌声が印象的な「Love Me」、アフロなパーッカションをフューチャーした異色のエスニック・サイケの「Friend of a Friend」、ピアノの弾き語りに近い「Hard to Say」までかなり独特の音の組み立て方とクセのあるJames Irvinの声で好き嫌いの分かれるところが大きい作品ではないかという気がします。さすがにMike Thorneのプロデュースだけあってピアノの音の空間的な拡がりやリズム・セクションといったコアの部分はしっかりしているのですが、多少情緒過剰気味なヴォーカルにメロディーが追いついていないといった感もあります。
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