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不条理音盤委員会 372 Test Department 「自由の仮面」
- 2006/06/04(Sun) -
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UKのインダストリアル/パフォーマンス集団のTest Departmentの2ndアルバム「The Unacceptable Face of Freedom」です。Alistair Adams、Graham Cunningham、Tony Cudlip、Gus Ferguson、Paul Jamrozyをコア・メンバーとしている彼らは何かとEinstürzende Neubautenと同時に語れられることも多いのですが、メタル・パーッカションの多用という意味で共通する部分は確かに指摘できると思います。しかし、当時のポスト・インダストリアル・シーンの中にあってENのフリーキーで前衛芸術に近い音と比較すれば、和太鼓にインスピレーションを受けたという持続的な低音のビートと乱打される高音部のメタル・パーカッションが構築する音、そして反権力の立場を明確にした強烈な政治的メッセージというそれは極めてリアリスティックな緊張感を醸し出しているような気がします。このアルバムでは従来のインダストリアル・サウンドとダンス・ビートを結合させたという意味で、彼らにとって新たな局面を見出した作品とも言えるのですが前作の凄まじいまでの音を期待していた片桐にとっては、Nocturnal Emmisons、SPKに続いてTest Deptもエレクトロニクス路線に走ってしまったことで少々がっくりした記憶があります。直角的なビートに挿入されるアジテーションと打ち鳴らされる金物類、バグ・パイプとオーケストレーションまで導入された非常にダンサンブルな「Fuckhead」、アンセム調の荘厳な音に乗せて「UKはアメリカの51番目の州だ!」と強烈にアジる「51st State Of America」、アルバニアの政治家(Webにはいろいろと説明がでているのですが。。。)Enver Hoxhaへの連帯を表明した「Comrade Enver Hoxha」、単一なビートが延々繰り返されるもっともTest Deptらしい「Fist」、Alan Sutcliffeという人の書いた文章を元に、失業者の立場から反権力を高らかにアジっていく「Statement」、リズム・ボックスとシーケンサーをノイズ・サウンドと結びつけた「The Crusher」、アメリカを連想させる音の断片がコラージュ・ミックスされ、バグ・パイプが吹き鳴らされるアメリカ批判の内容の「Victory」、力の限り振り絞ったようなうめき声と金属音が最後に炸裂し、水音のSEが妙に切なさを共感させる「Corridor of Cells」、彼らにしては珍しくファンキーで(多分皮肉なのでしょうが。。。)、現在のクラブで流れても違和感がないような「Face 1」、スリリングな展開の「Face 2 (a.k.a. "More Of Everything") 」、冒頭の曲のヴァージョン違い(というかスカスカの音)の「Face 3」まで、当時の英国社会に対する怒りと覚醒を映像的なイメージを喚起させる音で伝えてくれているという印象があります。現在のCDジャケットは何故かオリジナルのものではなく、インナー・スリーブに使用されていたものになっていますが、画像がこのアルバムのオリジナル・ジャケットです。ちなみにこのアルバムは国内でも発売されたのですが、どれだけ売れたのか知りたいところでもあります(笑)。

試聴音源はこちらから
http://www.mp3.com/albums/166574/summary.html
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