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不条理音盤委員会 342 Alice 「Il Sole Nella Pioggia」
- 2006/04/12(Wed) -
Il_sole_nella_pioggia.jpg

イタリアの歌姫だと個人的には勝手に思っているAliceが1989年に発表した11枚目のアルバム「雨の中の太陽」です。Francesco Messinaのプロデュースの下、大半の曲を"Juri" Roberto Camisascaが手がけ、また元JapanのSteve JansenとRichard Berbieri、XTC(当時)のDave Gregory、John HasselはたまたPetee Hammilといったゲスト陣を迎えたこのアルバムは、アンビエント的なシンセの音の使い方と多少民俗音楽寄りのアレンジメントが特徴的で、その点が以前の作品で聴かれたアグレッシヴな音との趣きの相違を感じるということで彼女本来のファンからすれば手厳しい評価を下されているようですが、しかし、Aliceの魅力であるその力強さや優しさに裏打ちされた非常に幅広い声域で歌い上げる見事さは他の作品と全く変わりがないように思われます。打ち込みのパーカッションやサンプリングされたストリングやJohn Hasselのトランペットが交錯するワールド・ミュージック風(あえてエスノとは表現しません・・・・)のドラマティックな曲調を情感豊かに歌い上げる「Il sole nella pioggia」、Paolo Fresuのトランペットとプログラミングされたギター、それにAliceの歌声が絡み合いがエロティックにすら感じる「Cieli del nord」、いくつものキーボードの音の壁が多少テクノ・ポップ風に走り、Dave Gregoryがブリティッシュっぽいギター・ワークを奏でる中を軽快に歌う「Visioni」、シンプルな曲を余裕の表情で歌いこなす「Tempo sensa tempo」(終盤のギター・ソロには違和感がありますが・・・)、孤独をテーマにした歌詞を呟くように歌う「Le ragazze di Osaka」、荘厳で優美なアレンジのトラッド曲「Orleans」、フランス語?で歌われるアンビエントで神秘的なムードをもった「Anin a gris」、XTCとJapanが合体したようなオリエンタル風味(Aliceもパーカッションで参加し、タブラ奏者もクレジットされています)の曲を楽しげに歌う「L'era del mito」、夢みるようなメロディーとシンセ、パーカッションやトランペット、フリューゲル・ホルンが構築するUK・NWとイタリアン・ロックが融合したサウンドの中を淡々と歌い進めていく「Le baccanti」、Peter Hammilとのデュエット・ナンバーでゆったりとした歌メロの切ないラブソングである「Now and forever」まで、余裕を持った奥行きを感じさせる音の配置が繊細で控え目という印象が強いのですが、Aliceの濃密な歌声が徐々に心の奥底まで浸透していくような魅力をもったクオリティの高い一枚だと思います。


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