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不条理音盤委員会 493 Helena Espval 「Nimis & Ark」
- 2007/04/12(Thu) -
helenaespvall.jpg

昨年ちょっと話題になったフリー・フォーク勢の中でも評価が高かったEspersなのですが、そのアルバムの中で独特の浮遊感をもったチェロの音が幽玄さやミステリアスな雰囲気を醸し出していたような気がします。そんなEspersのチェロ奏者Helena Espvallさんのデビュー・ソロ作がこの「Nimis &Ark」です。元々スウェーデン生まれのHelenaさんは様々なローカルなロック・バンドでチェロやギターを弾いていたようですが、2000年にアメリカ・フィラデルフィアに移住してからはEspersへの加入と同時にFursaxa,、From Quagmire、Samara Lubelski、Pauline Oliveros、, Sharron Krausといったアーティストとのセッションを重ねていくようになります。そこで得た多くの音楽的な経験をフィードバックさせて完成させたのがこのアルバムで、Geroge Koreinのプロダクションのもとでマジック・リアリズム的ともいえそうな聴く物を翻弄するが如き摩訶不思議な音響空間を創出してくれました。
ギターとチェロが自由に飛び交うフリー・ミュージック風の「Idioblast」、チェロとストリングによるクラシカル(かなりダークですが。。。)な「Kretslopp Av Blod Och Stjarnor」「Tidepools」、ガムランを模したような「Nimis & Ark」、ソロのチェロによるインプロゼーション的な「Certainty of the Neverseen」、 金属的な音色の単音のギターやキーボードが東南アジア的なメロをミニマル的に繰り返す「Multiplication Broklen And Restored Part1」、タイトル通りに不安を誘うように音程を激しく上下させてチェロが緩急自在に走り回る「The Straight Line Leds To Hell」、琴のようなシンセの音と幽玄で東洋的なヴォーカルが聴かれる「Mar Amarga」、スエディッシュ・トラッドをアシッド漬けにしたようなチェロ独奏曲「Purgatory Chasm」、Part1よりサイケデリック度が濃くなった「Multiplication Broklen And Restored Part2」、やはりトラッドをドラッギーに解釈したような「Vortex」まで、あえて攻撃性を前面に出したかのようなチェロのささくれ立った音を中心に、荒涼たる音の世界が繰り広げられているような気がします。Helenaさん自身の製作意図は不明なのですが、このアルバムの奇妙な幻視空間に映し出されるもの全てが捻じ曲がっていたり、逆さまだったりするという、まるでサルバドール・ダリの絵画に通じるようなものがあるような気もします。

試聴音源はこちらから
http://www.myspace.com/helenaespvall
http://cdbaby.com/cd/helenaespvall


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