2017 07 ≪  08月 12345678910111213141516171819202122232425262728293031  ≫ 2017 09
スポンサーサイト
- --/--/--(--) -
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
不条理音盤委員会 288 Boris Kovac And La Campanella
- 2006/02/03(Fri) -
613KX6BZHJL__SL500_AA240_.jpg

セルビア北部のヴォイヴォディナ州ペトロヴァツ出身のサックス奏者Boris Kovacが新バンドLa Campanellaを率いて発表した作品がこの「World After History」です。彼の音楽の前提としてはジャズがあるのでしょうが、そうした素養をベースにタンゴ、ビギン、ワルツ、スウィングといったノスタルジックな表情のダンス音楽をバルカン~ラテン/地中海風味のアンサンブルでくるんだこの作品は派手さというもののはないのですが、流れ出てくる音のどれもが湿った叙情に彩られているように感じます。寂しげながらも凛とした音のサックス・ソロから始まる「An Intro Trip」、小粋なセンスを存分に味わえる「Latina」、呟くようにしわがれた声でBolisが歌うシャンソン風の「To Entertain You」、タンゴとビギンの折衷のようなユーモラスな曲調の「Limping Waltz」、エレガンスな雰囲気あふれる「Malena」、クレズマーに通じる感覚の「Crazy Love Waltz」、メランコリックなメロディーが逆の心の奥を温かくさせてくれるような「Dukeland in Your Heart」、東欧風のリズムとフラメンコ調のギターが交錯する「Beguine Again」、懐かしい感じのメロディーをやはりBolisが囁くように歌う「Argentina」、バルカン色が濃く、このアルバムの中では一番ポップな感がある「Dur AA」、静かなギターのアルペジオに導かれて、サックスが切ないメロディーを奏でる「Triesta」まで、アルバム全体がセピア色の写真のようなモノクロームな雰囲気で統一され、そのシンプルなトーンに耳の照準が合えば、一歩一歩静けさに歩み寄ってついにはアンビエントな音の世界と同化してしまうような、そんな錯覚すら覚えてしまう作品に仕上がっているという印象があります。
スポンサーサイト
この記事のURL | Jazz (Not Jazz) | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<不条理音盤委員会 289 The Innocence Mission 「Same」 | メイン | 不条理音盤委員会 287 Languis 「Four Walls」>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://mao4735.blog85.fc2.com/tb.php/1037-dfdb02a5
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。