鉄道が大好きなご夫婦が切り盛りしている「ゆめの森駅 森遊舎」さんのタブレット・クッキーです。
バニラ、パンプキン、ココアの3種類。
いずれも深い味わいのある重厚な逸品。
濃い目のグァテマラかブラジルをお供にすれば至福の気分です。

バニラ、パンプキン、ココアの3種類。
いずれも深い味わいのある重厚な逸品。
濃い目のグァテマラかブラジルをお供にすれば至福の気分です。


今年からめでたくBurgariaもEUに加盟したものの、この国のポップ・シーンの全容などは知る由もなく、せいぜいサイトで見かけたジャケット買いと、Web Radioでしか知ることが出来ないのではありますが、隙間&谷間買いの道を歩む片桐としてはこれも試練と思えば何の苦労もありません(謎)。何はともあれ、このIanicaさんもご多分にもれずPayner Musicに所属しているわけですが、そもそもこのレーベルは美女をかき集めてポップ・フォーク的なサウンドの歌をビシバシ歌わせるというシステムのようで、例えればハロー・プロジェクトやPWLプロダクションのようなものなのですね。ま、そういうわけでありますからCDの中身は大同小異と言っても過言ではなく、各人によってチュルク〜ギリシャ色が濃かったり、トランスぽっかたり、R&Bを取り入れたりしてはいるのですが、曲の根っこにあるいかにもいったバルカン的なメロがこれまた心をくすぐるというわけなのです。
ストリングをフューチャーしたポップなナンバー「Az li da te ucha?」から始まって、チープなバルカン・ブラスといった感じのトラディショナルな要素を含んだエスノ歌謡「Taka stoiat neshtata」、やはりロマ的なフレーズをアコとフィドルを模したシンセが奏でる「Sladko izlyzhi」、ギリシャ的な雰囲気も漂わせたロマンティックなバラード「Pristanishte」、軽やかなギターのフレーズと舌足らず風のヴォーカルが耳に残る「Edin za drug」、ギリシャ色が濃い「Bebcho, sybudi se」、インド風のイントロからバルカン・テクノに移行する「Koj si ti?」、シャンソン+似非トランスというブルガリアおなじみのパターンの「Da se vliubish dano!」、またまた毎度のズンドコ風リズムに中近東風のエッセンスをまぶした「Liubovta e za dvama」、チュルク・ポップの影響がうかがえる「Poveche ne moga」、「Liubov neobiasnima」、クラリネットが半ばフリーキーに暴れまわる「Devet sedmici i polovina」、ロマ風の要素をR&Bに移植したようなちょっとアヴァンギャルドにも思える「「Kiuchek "Leko"」、ブルガリアン・トラッド風にIanicaさんが伸びやかに歌う「Liubovta e lek za nas」まで、ジャケットの挑発的な表情とは裏腹の割と可愛らしい歌声が楽しめます。とはいうものの、Ianicaさんと他の人がどう違うのか?と尋ねられても答えはありません。単にこの手の音楽が好きなだけです(Emiliaは別格・・・汗)。
試聴音源はこちらから
http://www.bulgarvoice.com/index.cfm?page=musicAlbum&id=264

秋の夜長にはぴったりという印象がある、ブリティッシュ・トラッド界ではこの人の右に出る歌姫はいないだろうと、勝手に思っているJune Taborさんの7枚目のアルバム「Aqaba」です。
そもそもこの人は図書館司書の傍らで歌い続けてきた人で、1975年のMaddy Priorとのデュオ「Siily Sisters」でデビューしたのですが、その落ち着いた沈みこむようなアルトの歌声は、研ぎ澄まされたような感性と共に深く心を揺さぶるものがあります。常にごく少数でシンプルながらも、しっかりと自己主張をしているバックと共に作品を制作しているJune Taborさんなのですが、このアルバムでも極力彼女自身の歌以外の音を削ぎ落としたかのような控えめのアンサンブルの中から響いてくる独特のイントネーションと節回しでの美しい語り口はふくらみをもった表現力とも相俟って、非常に豊穣な世界を展開させてくれています。
ピアノの伴奏のみで人生最後の一抹の寂しさをも表現した彼女のシンギングが心に響く「The Old Man's Song (Don Quixote)」、無伴奏ながらジグ風のアクセントを伴った歌い方の「Searching for Lambs」、Ric Sandersの不安を煽るようなヴァイオリンと共に浮気性の女性が殺されてしまう、いわゆる殺人バラッドの「The Banks of Red Roses」、スコットランドのグループ Silly WizardのAndy Stewart作のしみじみとしたラブ・ソング「Where are You Tonight, I Wonder?」、アラビアのロレンスを題材にした「Aqaba」、農作業のための季節労働者の間から生まれたBothy Balladの中でもっとも美しく、人気が高いと言われている曲を丁寧に歌う「Bogies Bonnie Belle」、切り裂きジャックを題材にしたバラッドを、彼女にしては珍しくトーンを上げて歌っている「The Reaper」、ジャズっぽいムードに包まれた「Verdi Cries」、中世の身分違いの悲恋を歌った「The Grazier's Daughter」、Dave Goulder作の曲をゆったりと歌い上げる「Seven Summers」、ドイツ系ユダヤ人モーリス・ローゼンフェルトの悲しい詩に人々がメロディーを付して歌い継がれてきたものをJune Taborが取り上げた「Mayn Rue Platz」、淡いシンセサイザーを背景に物語を紡いでいく「The King of Rome」まで元々一つの短編小説のような世界を持った歌詞の世界が、彼女の声で脳裏に再現されてしまうといった極めてリアルなイマジネーションを誘発してくれる一枚ではないかと思います。
カンパリ・ブラッド・オレンジを飲みながら聴くとたまりません。
試聴音源はこちらから
http://www.amazon.com/Aqaba-June-Tabor/dp/B000000E7V

ブリティッシュを筆頭にヨーロッパに限らずユーラシア大陸全般に伝承されているダンス・チューンを中心に、トラッド風のオリジナル曲も組み入れた演奏で高い評価を受けていたBlowzabellaが1990年に発表した8枚目のアルバムです。このグループは何といってもNigel Eatonのハーディー・ガーディーとPaul Jamesのバグパイプをフロントに据えているところが特徴的なのですが、その他にもメロディオンやサックス、ギターといったバラエティに富んだ楽器編成とそこから生み出される多彩なリズムを伴ったアンサンブルが絶妙のハーモニーで展開されていく様はスリリングであり、極めてハイ・テンションで高度に練り上げられた音楽性をもった彼らなのですが、一方で、特にヴォーカル・ナンバー(このアルバムではJo Freya – Ex:Old Swan Band)に顕著なようにどれだけ躍動的に振舞おうともどこか冷静というか、ヨーロッパ世界の深層を垣間見てしまったような不思議なインテリジェンスをも兼ね備えたバンドではないかと思ってしまいます。
ファンキーなギターのカッティングに煽られるようなジャジーなサックスに続き、各楽器が一体となったバルカン風の変拍子メロを展開させていく「Spaghetti Panic」、ブルゴーニュっぽい?メロと跳ねるようなリズムのアンサンブルの間にJo Freyaの静謐なヴォーカル・パートが挿入された「La Bella C'est Endormir / Famous Wolf」、ブリティッシュのスクエア・ダンスの流れをくむようなメロディーが楽しい「Jan Mijne Man / Go Mauve」、技巧的なメロディオン・ソロが聞かれる「Fulmine」、ケルトの伝統的な部分をハイブリッドに盛りつけたような感覚(後半はまるでプログレかも。。。)が妙に切なくも響く「Beanfield / Monster Café」、トラッド曲をJo Freyaが無伴奏で歌う「I wish, I wish」「A Lover's Ghost」、サスペンス・ドラマの随伴音楽のトラッド版のような曲から、“ソルベイグの歌”を挟んで、北欧風のメロにつなげていく展開が素晴らしいとしかいえない「Down Side / Solveig's Song / Doctor Feg」、ジグとリールが合体したようなリズミカルな「Horizonto」、表情豊かなメロディオンのソロに各種楽器がさらに豊かな彩りをそえていく「In Continental Mood / The Old Queen / Flatworld」、やはりトラッドの伝統を生かしながら現代風の味つけをして、各種楽器が軽快に走り回るといった感のある「The R.S.B & The Hobb」まで、重層的に組み合わされた楽器の音の一つ一つが万華鏡のように展開していく様は見事としか言いようがありません。特にハーディ・ガーディーやバグ・パイプのビリビリとした響きがもたらす空気の震えは、まさに生き続けている音楽の証〜民衆の息吹のようなものを覚えます。このバンドの音はラジカル・トラッドと呼ばれているバンドよりはおとなしく聴こえるのですが、その精神性は極めて先鋭的なのではないのかとも思ったりします。
試聴音源はこちらから
http://www.amazon.com/Vanilla-Blowzabella/dp/B000005CSL
意味なしPVを羅列している片桐と言います。
本日は某所にておねえちゃんの太腿を鑑賞させていただきました(爆)。
と、いうわけで、DJ Tiestoと言えば、2000年にGOURYELLA with Ferry Corsten「TENSHI」とこの曲のIn Search Of Sunrise Remixで一躍名を馳せたのはご存知の通りです。
元々Delerium自体はFront Line Assemblyのサイド・プロジェクト的なものでしたが、トライバルなアンビエント・ハウス路線(要はEnigmaのパクり)になってからはそれなりに知名度も上昇してきましたね(本家より上かも・・・・)。
Sarah McLachlanをフューチャーしたという反則技の原曲も最高したが、それに数倍輪をかけたアンビエント風味あふれるトランス・アンセムに仕上がっています。
本日は某所にておねえちゃんの太腿を鑑賞させていただきました(爆)。
と、いうわけで、DJ Tiestoと言えば、2000年にGOURYELLA with Ferry Corsten「TENSHI」とこの曲のIn Search Of Sunrise Remixで一躍名を馳せたのはご存知の通りです。
元々Delerium自体はFront Line Assemblyのサイド・プロジェクト的なものでしたが、トライバルなアンビエント・ハウス路線(要はEnigmaのパクり)になってからはそれなりに知名度も上昇してきましたね(本家より上かも・・・・)。
Sarah McLachlanをフューチャーしたという反則技の原曲も最高したが、それに数倍輪をかけたアンビエント風味あふれるトランス・アンセムに仕上がっています。
Lange師匠ことStuart Langelaanを中心にRohan HeathとSteve Long、それにヴォーカルのBilli Godfreyを加えたトランス・ユニットSurealの名曲。
爽やか系のヴォーカルとテクノ・ポップを思わせるグルーヴィーなベースラインなのですが、クラブやコンピで散々聞き飽きてきた頃にピック・アップするのも粋というものかも。。。。
Lange Re-MixとDJ Tiesto Re-Mixとに好みの差が分かれますが。。。。
爽やか系のヴォーカルとテクノ・ポップを思わせるグルーヴィーなベースラインなのですが、クラブやコンピで散々聞き飽きてきた頃にピック・アップするのも粋というものかも。。。。
Lange Re-MixとDJ Tiesto Re-Mixとに好みの差が分かれますが。。。。

Ben Watkinsといえば、即座にJuno Reactorの名前が浮かぶ人はやはりサイケデリック・トランスやゴア・トランスに造詣が深い人かと思われますが、個人的にはEx - Killing JokeのYouthとのプロジェクトThe Empty Quarterやその発展型であるThe Flowerpot Menといったノイズ=エスニック・ディスコの頃を懐かしんでしまう片桐と言います。
そんな彼が1997年に発表したこの「Bible Of Dreams」もまた従来の彼の音楽的な手法に基づいたエレクトロニクスとエスニックの融合を図ったもので、自然的なものと人工的な要素を強制的に結合させたところから生み出される幻想的な音はまさにサイケデリックな音響世界としか言い様がありません。また南アフリカのトライバル・バンドAmampondのメンバーを迎えて制作されたということもあって、打ち込みのリズムと生のパーッカションがスリリングに交錯する緊張感あふれる一瞬を堪能できる楽しみもあります。
サイケデリックというよりはアンビエントに近い印象のある音響定位に突如として金物系パーカッションが斬り込んでくる「Jardin De Cecile」、オリエンタル風の女性の声に導かれてアフリカン・リズムがソロ状態で延々とヴァラエティに富むリズムを刻んでいく「Conga Fury」、中近東風の音をメインに強迫的なリズムが脳神経を刺激するような「God Is God」、うねるように怪しい感覚を伴ったベース・ラインの上を電子音と鳴り物が飛び交う「Homit」、Pink Floydの超有名曲のゴア・トランス的な翻訳でないか(パクリとも言う・・・)と思わせる「Swamp Thing」、日本語の囁き声も挿入され、後半はフリーキーなリズム展開さえになる「Kaguya-Hime」、刻々と変わっていくシーケンス・フレーズが陶酔を誘う「Childeren Of The Night」、深いリヴァーヴとエコーを駆使し、余韻の残るような音色を幾重にも積み上げたアンビエント色の濃い「Shark」まで、とにかく緻密に構築されたトランス的な音作りなのですが、実は案外ロックのテイストが盛り込まれていてそれはそれで結構楽しめたりする一枚でもあります。
試聴音源はこちらから
http://www.cduniverse.com/search/xx/music/pid/1152707/a/Bible+Of+Dreams.htm
最近、スーパーの惣菜売り場に行くと「コブサラダ」なるものが売られています。基本は生野菜なのですがその上にのった具材がパック毎にマチマチなので不思議に思っていたら、何でもハリウッドのレストランのオーナーであるコブ氏がありあわせの食材を盛り合わせた本来は賄い料理だったとのこと。某大手食品会社が専用のドレッシングを発売したことが起爆剤になったようなのですが、ちと待て!これはスーパーにとっては一石二鳥ではないか?と思ったりもしたわけです。すなわちブームに便乗して売り上げを増やせる!、そして鶏肉やら豆やらチーズやら消費期限が迫った食材を再生するためにも。。。。ま、そんな不心得のスーパーはないと信じておりますが。。。。。

というわけで、Mark Kaminsさんが似非エスノ風のハウスにチャレンジした1989年の一枚であります。MarkさんといえばNYのクラブDJでありまして、MadonaさんがSire Recordsと契約する手助けをしただの、1stシングル「Everybody」をプロデュースしただのという武勇伝ばかりが有名で、Kajagoogooの「Too Shy」やMadnessの「Our House」といった超有名曲のリミックスをしていることは知られていないというわけなのであります。この頃は世間一般にM/A/R/R/Sの大ヒットもあってハウスというものが認知され、同時にワールド・ミュージックがブームとなっていたわけでそこに目をつけたMark氏はさすがに慧眼であると言うべきなのですが。。。。。
タブラとシタール、それにババンバ・ピアノが心地良いインド風味の「Holle Holle」、密林を思わせるSEといかにもアフロ・ポップスというイメージを曲解したような「Mbuluna」、これまた日本と中国をごっちゃ混ぜにしたかのような偏見いっぱいの「Just A Moment Please」、ポップ・ライの原型のようなメロがチープな音で奏でられる「Chez Rai」、やはりアラブっぽいメロディーとヴォーカルがフューチャーされる「Mohamed's House」、バグ・パイプとシンセでスコティッシュっぽい雰囲気を醸し出す「Oi Jimmy」、サンバのテクノ・ポップ的な解釈の「Agua De Coco」、フラメンコ・ギターに情熱的なヴォーカルが重なる中をクールにビートが刻まれていく「Bella Vista」まで、あたかも音楽世界一周旅行と言うようなサウンドがハウス・ビートに乗って展開されていきます。どこまでMark Kaminsさんが本気だったのかは知る由もありませんが、ここで聴かれるエスニックな音があくまでもダンス・ミュージックの素材としてのみ扱われているのは事実であって、まさにイメージ戦略というべき作りになっているのは致し方ないのかもしれませんが、きっとこの音を聴いて「お洒落〜〜」と思った人は多いのでしょうね。それもそのはず、このアルバムCrepusculeからリリースされているんですよね(笑)。

というわけで、Mark Kaminsさんが似非エスノ風のハウスにチャレンジした1989年の一枚であります。MarkさんといえばNYのクラブDJでありまして、MadonaさんがSire Recordsと契約する手助けをしただの、1stシングル「Everybody」をプロデュースしただのという武勇伝ばかりが有名で、Kajagoogooの「Too Shy」やMadnessの「Our House」といった超有名曲のリミックスをしていることは知られていないというわけなのであります。この頃は世間一般にM/A/R/R/Sの大ヒットもあってハウスというものが認知され、同時にワールド・ミュージックがブームとなっていたわけでそこに目をつけたMark氏はさすがに慧眼であると言うべきなのですが。。。。。
タブラとシタール、それにババンバ・ピアノが心地良いインド風味の「Holle Holle」、密林を思わせるSEといかにもアフロ・ポップスというイメージを曲解したような「Mbuluna」、これまた日本と中国をごっちゃ混ぜにしたかのような偏見いっぱいの「Just A Moment Please」、ポップ・ライの原型のようなメロがチープな音で奏でられる「Chez Rai」、やはりアラブっぽいメロディーとヴォーカルがフューチャーされる「Mohamed's House」、バグ・パイプとシンセでスコティッシュっぽい雰囲気を醸し出す「Oi Jimmy」、サンバのテクノ・ポップ的な解釈の「Agua De Coco」、フラメンコ・ギターに情熱的なヴォーカルが重なる中をクールにビートが刻まれていく「Bella Vista」まで、あたかも音楽世界一周旅行と言うようなサウンドがハウス・ビートに乗って展開されていきます。どこまでMark Kaminsさんが本気だったのかは知る由もありませんが、ここで聴かれるエスニックな音があくまでもダンス・ミュージックの素材としてのみ扱われているのは事実であって、まさにイメージ戦略というべき作りになっているのは致し方ないのかもしれませんが、きっとこの音を聴いて「お洒落〜〜」と思った人は多いのでしょうね。それもそのはず、このアルバムCrepusculeからリリースされているんですよね(笑)。
夜明け前の一瞬の静寂が好きである。
こんな曲が似合うかもしれない。
Tommy姉さん(エロかわ担当)の愛娘Rie嬢(美人!)の「In the dark」である。


たまにはインドネシア方面にも目を向けてみようかと。。。
Camel のColin BassさんといえばSabah Habas Mustaphaと名乗って、ワールド・ミュージック全盛期に3 Mustapahs 3で活躍したのはご存知かと思いますが、ユニット消滅後も彼はインドネシアのポップスに興味をもって「Denpasar Moon」「Jalan Kopo」や「So La Li」といったアルバムを発表しています。そんなSabah名義でのアルバムにセッションで参加していたのがIsmet Ruchimatが率いるSambaSundaです。1stアルバム「Berekis」ではガムラン・トゥグンを基調としたダイナミズムあふれるビート感覚とKacapi、Suling、バイオリン、ヴォーカルによるメロディの融合はトランスにも似た瞑想的で神秘的な雰囲気を醸し出していたのですが、2001年のこのアルバムでは「We live, we eat, we play with bamboos」というサブ・タイトルとおりにsaronやsuling、angklungといったガムランの伝統楽器にバイオリン、トランペット、ティンバレス、コンガ、ジャンベといった異要素の楽器編成で色鮮やかな音絵巻を展開してくれています。
サンバをベースとしたコロコロと転がるようなリズムを刻むアンクルンの上をカリブともインドネシアとも表現できない浮遊感たっぷりのスリンやバイオリンのメロがかぶっていく「TeamRisk」、レゲエ風のゆったりとしたリズムを借用しながらジェゴグ、ヴァイオリン、スリンがムーディーでトロピカルな歌メロを奏でていく「BentolSoca」、ついつい踊りだしたくなるようなパーカッションの応酬に突如として、ジャイポンガンぽいセッションが切り込んでくる「Jaleuleu」、Sabahのアルバムにも収録されていた曲を伝統色豊かに再アレンジした「Solali」、ポップ・スンダの雰囲気そのままに、竹の響きを生かしたファンキーなナンバー「Tarabalaka」、インドネシア版チャランガ〜チャ・チャ・チャといった渋いムードをもった「Kool'nTrunk」、サルサ+カリプソというよりもほとんどズークに近いリズムをジェコグが叩き出し、沖縄っぽいペロッグ音階のメロが爽快な気分を演出してくれる「Sisidueun」、3曲目の別ヴァージョンで正統的なスンダ風に演奏したような「Jaleuleu (minusone)」まで、明るく真っ青な南国の青空を連想させてくれるようなめちゃ楽しいアルバムなのですが、その基盤となっているインドネシア的な部分の湿気の帯び方具合もまた最高な一枚なのです。
公式HPから彼らの音が視聴できます(iTunesではこのアルバムがDL可能です)
http://ccgi.kapaprod.plus.com/main.php?qnav=3&qmnu=1&qpath=artists/artist1/&qpg=arsub4&qsb=4

サマルカンドに生まれ、幼少より伝統的な音楽の素養を身につけたNasiba Abdullaevaさんも、またウズベキスタンの「国民アーティスト」として知られる存在です。この「Samarkand」発表以前のローカル盤では割と古典音楽のスタイルを重視した歌謡曲風の音を展開していましたが、このBlue Flame盤ではコンテンポラリーなアレンジやクラブ系アレンジを導入したことにより、カラフルなポップ・サウンドとして生まれ変わったような気がします。
ジャストなリズムが刻まれる中で揺らぐようなヴォーカルが不思議な感覚を生み出す「Sevgilim」、フュージョン風のギター・ソロも挿入される中でNashibaさんの軽やかな歌声が堪能できる「Armonia」、ドラムン・ベース風のイントロから一転してアジアと西洋が折衷したようなアンサンブルが展開される「Marav」、エスノ・ポップ風に翻訳された「Jonim Oladi」「Kelasiz」、インド風のエッセンスを存分にふりかけた「Az Dastad」、モンゴル〜中国を思わせるような東洋風(というか日本の歌謡曲っぽい)の歌メロが哀愁を誘うような「Kaidasan」、コーカサスから中央アジアの要素にラガ的なリズムを付した「Yokasiz」、エスノ・フュージョン的な音をバックにNashibaさんが伸びやかに歌う「Umr Bakhori」、無伴奏で歌っているためか、どこか神聖な雰囲気も漂う「Mugam」、ペルシアのLeila Forouharさんの曲をかなりチュルク色濃くカバーした「Intizor」、ウードのソロに導かれて、イラン的なアンサンブルとファンク風のリズムが交錯していく「Amina」、ロマンティックなメロをドラマティックに歌い上げる「Pazmoni」、チュルキッシュ+バルカンといった感触の「Jonim」、アラブ的な音使いやインド風味のチープな音が妙にマレーシアあたりのポップスに共通するような印象もある「Kurgim Kelar」「Orizu」、アンビエントなシンセ音に合わせてNashibaさんが囁く「Khamma Shodand」までユーラシア全体のフィーリングを生かしたゆらめくような感覚の曲が次々と流れていく中で、まさに天衣無縫といった感じの彼女の声に誘惑されてしまうような印象もある一枚になっています。
このいかにもワールド・ミュージック〜エスノ・ポップといったBlue Flameのサウンド・プロダクションには賛否両論あるのでしょうが、例えば現在ウズベキスタン国内でトランスやR&Bを借用したポップスが人気を博していることを考え合わせると、サウンド・ワークそのものは陳腐で手垢にまみれた手法なのかもしれませんが、外部の要素とトラディショナルなエッセンスを融合させたという面では無視すべきではないと感じます。それはポップ・ミュージックの負った宿命であり、表現すべき形態がどうであれ、最終的にはアイデンティティがそこに反映されているかどうかという問題になるのではないかと思うのです。
試聴音源はこちらから
http://www.amazon.de/Samarkand-Nasiba/dp/B00009YNF4

ウズベキスタンの音楽は結構好きなのです。
元々ウズベクという民族はタシュケント、ブハラといったオアシスに古くから居住していたイラン系住民に13世紀のモンゴルのチンギス・ハーンの遠征、及び15〜6世紀のキプチャク草原から南下してきたチュルク、モンゴル系の半遊牧民が融合して形成されたということもあって、言語的にはチュルク系なのですが、文化的にはその立地条件もあってペルシア風の文化も影響も強いハイブリッドな色彩が強いという印象があります。音楽にしても同様で伝統的な古典音楽を評するに「ペルシア様式でアラブの旋律をチュルクの奏法で、中華の方法でモンゴルの声をアルタイのリズムで奏した」とサマルカンドの宮廷記録に描写されているが如く、非常に煌びやかなアンサンブルの中に多くの要素が融合していて、まさに文明の十字路といった印象があるのですが、このMokhira Asadovaさんのアルバム「Galing Galing」もそんなウズベキスタンの伝統ともいえるマカームに準拠したトラディショナルな部分をポップのオブラートでうまく包んだファンタスティックな音楽に仕立て上げています。
西洋の視点からシルクロードを俯瞰した憧憬のようなものを掻きたてるMokhiraさんの深い歌声の「Gate To The Silkroad」から始まり、硬質な音色(打ち込み?)のパーカッションとサビの歌詞が印象的な「Galing Galing」、エスノとテクノが融合した音の中を舞うように歌っていく声が耳に残る「Yetmasmu」、伝統的な男性コーラスをも従えた「Galar Galar」、トリップ・ホップ的なリズムとスクラッチを借用した「Yulimiz Boshka」、バザールのざわめきのようなSEが挿入されたスカっぽい「 Salom, Kalam Kosh Yigit」、切なげなペルシア風のバラード「Gunokh Nadur」、アコ・ギを効果的に使った「Bir Sen Bilursan, Bir Khudo」、チュルク・ポップ的な軽やかな味わいのある「Parvona Bulib」、ゆったりとしたメロディーとクリアーなMokhiraさんの声に癒されてしまう「Mungli Bokma」、ウズベクの古典アンサンブルをポップス調に翻訳した「Eslagin」、華麗なリミックスを施されても歌声がまったく揺るがない「Galing Galing (the R'n'b Mix)」、ドタール?のみのシンプルな伴奏で彼女の歌声が堪能できる「Adol Tanovar」、軽やかでアコースティックなポップ・ナンバー「Seni Sevdim」まで、透明感がありまた深い包容力を感じさせるMokhiraさんの歌声を存分に味わえるアルバムになっています。ただどうしてもプロダクションが西欧の主導権なのか彼女の声とバックの音に多少チグハグというか、マッチしていない部分があるのは以前取り上げたYulduz Usmanovaさん同様でその点Blue Flameのプロダクションにもっと細心の注意が必要だったのでは?とも思います。
試聴音源はこちらから
http://www.emusic.com/album/Mokhira-Galing-Galing-MP3-Download/10593881.html

ワールド・ミュージックがブームだった頃に国内でも「Life At The Pyramids」「Out Of This World」といった2枚の作品が紹介されたドイツのDessidentenが1993年に発表したアルバムです。Uve Müllrich、Marlon Klein、Friedo Joschという3人からなるこのユニットは、やはりドイツのエスノ・ジャズ系プログレッシヴ・ロックのEmbryoから派生したという、80年代から活動を続けている息の長いユニットです。Embryoから毎回Roman BunkaやRoland Schaferといった面々がゲスト参加していたり、アルバム毎にアラブやマグレブ方面のアーティストを招いてコラボレーションするといった姿勢はEmbryo同様なのですが、ジャズ的な志向のEmbryoに対して、Dissidentenはエスノ・ポップ/ダンスビートの色彩が強いという差はあります。この「Jungle Book」ではKarnataka Collage Of Percussionやインド系のミュージシャンと共にカラフルなエスノ・ポップを展開しているわけなのですが、そのスパイスのふりかけ具合がいかにもインド風味といったパチモン状態にも似た感触のサウンド・ワークについつい暑さを忘れてしまいそうになるほど快い気分に浸れるのです。
ムンバイ駅の雑踏をそのままSEに使用したイントロに続いて、John Coltraneの曲をヒップ・ホップ風味も鮮やかにカバーした「Love Supreme」、ヒンディーに伝わる古謡をベースとした「Maharaja’s Ox-Cart」、彼らの本領発揮とも言えそうなサイケデリック感覚あふれる「Lost Hindu Tapes」、インド的なメロディーとジャズのエッセンスを結合させた「Jungle Book Part 1」と、その要素を更にダブ的に発展させた「Jungle Book Part 2」、Roman Bunkaの奏でる12弦ギターの音も美しいアンビエントな「Monsoon」、インド各地域の音楽をコンパクトに凝縮させたような「All India Radio」、ファンキーなリズムが刻まれる中でChuck Hendersonのサックスが流れるようなフレーズを吹いていくフュージョン風の「Path Of Rhythm」、伝統的な祝祭・儀式音楽の荘厳な響きの「Puja Celebration」からメドレーで綴られるルンバ・スタイルの「Light Of Love」まで、あのディープな雰囲気こそは味わえませんが、言わばレトルトで味わうインド・カレーといった印象で気軽にインド的な感覚が楽しめるライト・タッチな一枚ではないかと思います。
試聴音源はこちらから
http://www.amazon.com/Jungle-Book-Dissidenten/dp/B0000057QF
おまけは「Life At The Pyramids」所収の名曲「Telephone Arab」。
「South Yorkshire Indonesian Dutch Cajun Folk Pop」というキャッチ・フレーズを打ち出したこのThe Deighton Familyは英国人であるDaveとインドネシアとオランダのハーフであるJosieというDeighton夫妻と彼らの5人の子供たちによるヨークシャー在住の文字通りのファミリー・バンドで1990年発表のこのアルバムが2枚目になるようです。エレクトリック・ギター以外はアコースティック楽器でのアンサンブルなのですが、カントリー系のストリング・バンドにフルートを加えたような、なんとも形容しがたいゆったりとした演奏が多く、また奥さんのJosieさんの出自に由来すると思われるハワイアンやクロンチョン風のエッセンスが、トラッド/カントリーをメインとした演奏に微妙な色合いを施していて、Daveさんの朴訥なかすれ声のヴォーカルと共にちょっとトロピカルながらも涼しげなイメージをもたらしてくれます。

E..Claptonの曲をトラッド+レゲエ風にアレンジした「Wonderful Tonight」、疾走感満点のリール「Soldiers Joy」「Cotton Eyed Joe/Mag Pie」、ほのぼのとしたカントリー・タッチの「Mama Was Right」、ジャズ・スタンダードの名曲をクロンチョン的なアレンジで処理した絶妙な味わいのある「When You’re Smilin」、ブルース風の「In My Time Of Dyin’」、マンドリンのフレーズがやはりトラッドではなく、ほのかに東南アジアっぽいような「Farther Along」、リズムのはね方も楽しいジグ・ナンバー「Castle Kelly」、テックス・メックス風にも聴こえる「Bonaparte’s Retreat」、スライドさせたギターの音がやはりクロンチョンを連想させるような「Many Good Man」、ブルー・グラス風の軽快な演奏も快い「The Miser/Taxman」「Cotton Patch Rag」、何ともいえないハイブリッド感覚に絶句してしまう「Salvation Railroad」、美しいティン・ホイッスルの音色が印象的な「Slow Air(The Little Field Of Barley)」、ブルース・タッチながらトラッドの要素をたくみに織り込んだ「Freight Train Blues」まで、歌も演奏もあまり上手とは言えないのですが、響いてくる欧米的な音の中にアジア的なものを発見する楽しみというものもある不思議な一枚ではないかと思うのです。
試聴音源はこちらから(Nap Starでもこのアルバムを聴くことができます)。
http://www.amazon.com/Mama-Was-Right-Deighton-Family/dp/B0000003T0/ref=pd_bxgy_m_text_b/104-4161275-8491161

E..Claptonの曲をトラッド+レゲエ風にアレンジした「Wonderful Tonight」、疾走感満点のリール「Soldiers Joy」「Cotton Eyed Joe/Mag Pie」、ほのぼのとしたカントリー・タッチの「Mama Was Right」、ジャズ・スタンダードの名曲をクロンチョン的なアレンジで処理した絶妙な味わいのある「When You’re Smilin」、ブルース風の「In My Time Of Dyin’」、マンドリンのフレーズがやはりトラッドではなく、ほのかに東南アジアっぽいような「Farther Along」、リズムのはね方も楽しいジグ・ナンバー「Castle Kelly」、テックス・メックス風にも聴こえる「Bonaparte’s Retreat」、スライドさせたギターの音がやはりクロンチョンを連想させるような「Many Good Man」、ブルー・グラス風の軽快な演奏も快い「The Miser/Taxman」「Cotton Patch Rag」、何ともいえないハイブリッド感覚に絶句してしまう「Salvation Railroad」、美しいティン・ホイッスルの音色が印象的な「Slow Air(The Little Field Of Barley)」、ブルース・タッチながらトラッドの要素をたくみに織り込んだ「Freight Train Blues」まで、歌も演奏もあまり上手とは言えないのですが、響いてくる欧米的な音の中にアジア的なものを発見する楽しみというものもある不思議な一枚ではないかと思うのです。
試聴音源はこちらから(Nap Starでもこのアルバムを聴くことができます)。
http://www.amazon.com/Mama-Was-Right-Deighton-Family/dp/B0000003T0/ref=pd_bxgy_m_text_b/104-4161275-8491161
Go!Discsといえば、このLa’sもこのレーベルの所属でした。典型的なリバプール・サウンドを奏でていた彼らはLee Maversが限りなく悪態をつくのとは正反対に、奇跡的美しいなメロを引っさげてUKギター・ポップ界で一瞬の輝きを発しました。「There She Goes」「Timeless Melody」のようなシンプルでノスタルジックな音は耳に残ってたまりませんよね。
Go! Discsの名前を出してしまったら、この人たちを出さないわけにはいかないでしょう。John & StephenのDouglas兄弟を中心とした通称“トラキャン”のまさにスコティッシュ・ギター・ポップの王道を継承した1990年の「Cake」は名盤の誉れ高い作品でありまして、ヴォーカルのFrancis Readerは実はFairground AttracitonのEddi Readerの弟であるという事情はともかくとして、瑞々しい感性で現在も活動を続けているバンドなのでした。そんな彼らの名曲「Obscurity Knocks」のイントロ数秒で昇天したネアオコ・ファンも少なくなかったのでは??ピタゴラ・スイッチしているPVも結構面白いです。
ご存知Fat Boy SlimことNorman Cookが好青年そのまんまにベースを弾いていたのがこのThe Housemartinsなのですが、実はNorman Cookは2代目ベーシストだったりする事情はさておき、ちょっとソウルが入ったキラキラ・ギターポップはGo! Discsというレーベルそのまんまだったりもするわけです。2枚のアルバムと1枚のコンピを残して解散してしまう彼らなのですが、ファンキーでソウルな部分はNorman Cook先生がBeats Internationalに、いかにもUKといったポップ・サウンドはPaul HeatonがThe Beautiful Southでそれぞれ花開かせたのは皆様ご承知のとおりでありんす。そんな彼らの通算3枚目のシングル「Happy Hour」です。
マンチェスター出身の伝説的なバンド、Man From Delmonte。結局彼らは数枚のシングルとライブ盤「Big Noise」を発表して解散してしまい、スタジオ・アルバムは残さなかったのですが、ちょっととぼけた雰囲気と素敵なギター・リフが心に残るバンドでありました。これは片桐が知る限り最後のシングル曲。ハーモニカもまたいいアクセントになっていますよね?
シューゲイザーの範疇に含まれるSlowdiveはそのアンビエントな音作りもあって、鬱の時に聴くと心底から癒されるような気分になるのですが、そんな彼らの1stアルバム「Just For A Day」からのカット曲。
幾重にも重ねられた儚げなギターの響きが本当に美しく、ドリーミーでヒプノティックな感覚に浸れます。
幾重にも重ねられた儚げなギターの響きが本当に美しく、ドリーミーでヒプノティックな感覚に浸れます。
C86あるいはアノラック世代の中で一番キュートなポップを演っていたのがShop Assistantsだったりしたわけですが、そんな彼女たちの1stアルバムの冒頭のナンバーがこれ。Mayo Thompson先生のプロデュースもあってギターはノイジー、メロはキャッチー、そしてタンバリンはサイケデリックという極上の一枚でした。うつむき気味にベースを弾くSarahさんからはシューゲイザーの予感が漂ったりしています。
The Primitivesが出てくれば当然もう一人と思う方も多いでしょうが、その期待を裏切る片桐と言います。
と、いうわけでAndreaちゃんが率いていたDarling Budsの3rdシングル。ロリ声での60年代風キャンディー・ポップでデビューしましたが、1stアルバム以降、真面目な路線を追及し始めて徐々に失速。92年のアルバム「Erotica」が見事にMadonna先生とタイトルがかぶって玉砕した哀れなバンドでもありました。
と、いうわけでAndreaちゃんが率いていたDarling Budsの3rdシングル。ロリ声での60年代風キャンディー・ポップでデビューしましたが、1stアルバム以降、真面目な路線を追及し始めて徐々に失速。92年のアルバム「Erotica」が見事にMadonna先生とタイトルがかぶって玉砕した哀れなバンドでもありました。








(東京ウタカルタか!)