
DAFのChrislo HaasとEinsturzende NeubautenのBeate Bartelというジャーマン・エクスペリメンタルな男女に狂気のヴォーカリストKrishna Goineauが合流して結成された「危険な関係」を意味するこのユニットは、ジャーマン・テクノというよりはデトロイト方面で再評価されましたね。彼らの「Peut etre... pas」をCarl Craigが「Galaxy」でサンプリングしたことなどは言わずと知れたことなのですが、このアルバムのプロデュースもまたもやConny Plankさんだったりするわけで、KORG MS-20によるアナログ・シンセの太いベースラインをメインに、シンプルで無機的なミニマル・シーケンスが流れる中を実験的とも変態的も言えそうなヴォーカルが交錯する有様は、1980年当時としてはかなり斬新なものだった筈ですよね??
金物系サウンドの中から気の抜けたようなヴォーカルが虚ろに響く「Mystere Dans le Brouillard」、シンプルなベース・ラインにのせて演劇調のChirsのヴォーカルと合いの手のようなKrishnaの叫びが交錯する「Les Ninos Del Parque」、DAF+Neuといったクラウト・ロックの雰囲気満点のシーケンスにもかかわらず、グルーブ感ゼロという荒業の「Etre assis ou danser」、ノイバウテンがシンセを全面的に使ったらこんな音になるだろう…と推定されるインダストリアル・サウンドの「Aperitif de la mort」、タンゴのクラウト・ロック・ヴァージョンながら怪しさ満点の「Kess kill fe show」、まさにデトロイト・テクノとしか言いようがないリズム・パターンとウニョウニョしたベースラインがご機嫌なグルーブを生み出している「Peut etre... pas」、これまたChirsの独壇場ともいえるトーキング・ヴォーカルとチープな電子音の組み合わせがテクノの予兆を感じさせる「 Avant apres Mars」、偏執狂的な笑い声とヴォイスが七変化的なシーケンス・パターンと共に展開していく「Ce macho y la nena」、エクスペリメンタルな音響実験作品といった趣きの「Dupont」、ゴシック的な雰囲気も感じられる荘厳な音処理を施した「Liaisons Dangereuses」まで、音全体が弾けて砕け散ってしまったような中で、正気と狂気の間を揺れ動きながら行き来するような、まさにアブストラクトな雰囲気を堪能できると思います。個人的にはこの作品はめちゃサイケデリックだと思うのですが、いかがでしょうか。。。。??