2007 02 ≪  03月 12345678910111213141516171819202122232425262728293031  ≫ 2007 04
不条理音盤委員会 478 Nemours Jean Baptiste 「Ti Carole」
- 2007/03/14(Wed) -
N000789.jpg


ころんさんからコメントをもらったので聴きなおしてみる。
ハイチのサックス奏者兼作曲家のNemours Jean Baptisteの復刻アルバムである。
この人の名前はMini All Starsの「Pure Gold」を初めとするトリビュートで知っていたし、90年代にはボンバ・レコードから2in1のようなCDも出ていた筈だと思う。
ハイチの音楽といえば前述のMini All StarsやTabou Comboといったグループが有名であるが、そんな彼らの音楽の根幹を成しているCompas(あるいはCompas Direct)というスタイルを生み出したのがこのNemours Jean Baptisteである。元々ハイチではメランゲと呼ばれる優雅でエレガントなノリのスタイルの音楽が主流であったようだが、1950年代になるとドミニカのモダン・メレンゲがハイチ国内を席巻するようになった。メレンゲに人気を奪われた音楽シーンにおいて独自のスタンスを生み出そうとした流れから登場したのがコンパで、初期の頃のBaptisteのオルケスタの録音を聴くとマンボ風のキューバン・スタイルを借用しながらもメランゲ独特のゆったりとした粘り腰を感じる様な反復リズムによる演奏を聴くことができる。更にこの「Ti Carole」が録音された60年代にはトランペット2本と、アルト&テナー・サックス、アコーディオン、ウッド・ベース、パーカッションを兼ねるヴォーカルといったビッグ・バンド的な楽器編成、あるいはティンバレースやエレキギターといった楽器でのアンサンブルを展開していたようである。彼が最終的に完成させたコンパのスタイルではアコーディオンがアンサンブルの主体をなし、アクセント的にホーン・セクションが挿入されるという点、そしてハイライフやリンガラに通じるザイールのアフリカン・ポップ的なギターが特徴的であろう。
またヴォーカルの声も含めてややロマンティックでエレガントな雰囲気が漂っているのも彼のコンパの最大の魅力であると思われる。カリブ海の波を連想してしまうようなゆるやかに絡み合うリズムは一種幻惑的な雰囲気に包まれてしまう。延々続くこのリズムに身を委ねるのはアレの快感にも似ている。。。。。

試聴音源はこちらから
http://www.checkoutcds.com/music/band.php?BandID=23



この記事のURL | Latina | CM(2) | TB(0) | ▲ top
| メイン |