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不条理音盤委員会 477 Sundar Popo 「Golden Hits」
- 2007/03/11(Sun) -
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ヴェネツィアのおっちゃんがある本の中で「黄金の国ジパング」などと書いたものだから、一攫千金を夢みる奴らが雨後の筍の如く、そのジパングなる国を目指して旅立ったりしたのだが、ジェノヴァ出身のある親方もそんな一人で、わざわざカスティーリヤの女王様に媚びてまで航海して到着した結果が悲劇の始まりというわけで、そもそも本人は自分の到達した地が最後までアジアの一部と信じて疑わなかったというアホさ加減は置いといて、そのためにこの地域が未だに西インド諸島と呼ばれているというのは歴史的な事実なのである。で、西インド諸島という名前に違わず、この地域にはインド系や中国系の移民の子孫もまた多く、特にTrinidad and Tobagoではこういった住民が人口の4割近くも数えるとあっては、当然の如くこの国の文化の担い手としても重要な役割を占めていたりもする。
というわけで、Sundar Popoさんの登場になるわけなのだが、この方はインド音楽をベースにしたポップ・ミュージックであるChutneyの創始者とされている歌手である。Trinidad and Tobagoといえば、言わずと知れたカリプソの国なのであるが、カリプソをよりアグレッシブにアレンジメントしたダンス・ミュージックがソカである一方で、インド系や中華系の住民の間ではやはりカリプソにアジア的なエッセンスをまぶしたChutneyというジャンルが人気を博している。俗にインディアン・カリプソなどと呼ばれているようであるが、ソカの跳ねるようなリズムにシタールやタブラ、ハルモニウムといったインド独特の楽器が交錯するその音は、エキゾでありトロピカルであるといった具合の極上の楽園的な音楽に仕上がっているのである。何はともあれ、スティール・パンが連打され、アフロ・パーッカションとタブラが乱れ打たれ、リンガラ・ギターがかき鳴らされる中からのんびりとした歌声のSundar Popoさんがインド歌謡風のメロディーを飄々と歌っていくこのベスト盤とその続編の2枚は、エスノ音楽好きも、ラテン音楽好きも持っていて損はない一枚であると思うのである。ま、時代的にズーク風の音を使っている雑食性もまた一興ではある。

試聴音源はこちらから
http://www.ecaroh.com/indian_music/sundarpopo_goldenhits.htm
http://www.ecaroh.com/indian_music/sundarpopo_greatesthitsvol2.htm


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