片桐の楽しみの一つに各地の美味いものを食べ歩くというものもあります。
戦国時代末期に宮城県北から岩手県南にかけて威勢をふるった葛西氏は、豊臣秀吉の小田原平定の折に参陣しなかったということで領地を没収され、ついで遺臣の一揆とその平定に伴う伊達政宗の徹底的な殺戮のために、歴史上の表面からはことごとく抹殺されてしまったのですが、その歴史を掘り起こそうとこの地域ではいろいろな勉強会や研究会が催されています(ここまでが前ふり・・・長くて失礼)。その葛西氏に関わる研究会に出席した時に、教えてもらったのが一関市川崎地区薄衣の(有)湖月堂さんの「金時まんぢゅう」です。

店主の金野時児さんが考案したというところからこのネーミングになったこの饅頭は、ふわりとした薄皮に小豆の皮のえぐ味・渋みを取り去ったやわらかい味わいのこしあんがたっぷりつまった逸品です。たっぷりとつまっているとはいえ、さらりとほぐれるこしあんは上品な甘さで口の中にくどさやしつこさを残さない丁寧なつくりで、ついつい2個、3個と手を伸ばしてしまうのです。饅頭をくるんでいるセロファンにプリントされた金太郎の絵柄もまた可愛いのでありました。
