不条理音盤委員会 

 即物的快楽を追及するBlog
 


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ダムに沈んでしまった立ち木
寒くはないのだろうか.....?
寂しくはないのだろうか.....?




PHOTO
by
Mao.Katagiri  WITH  Haruka.Akatsuki




【追記】

「雪の朝ぼくは突然歌いたくなった」の髭彦さんから一首いただきました。

裸木はダムの沈めしいのちらの墓標にあらむ湖中に立つ   髭彦様 詠
(湖中=うみなか)          

湖中に立つ裸木の呟きは ただ水底に沈む記憶を      片桐真央











     
甘いものは苦手ではないので、お姉ちゃんとケーキを平気で食べられる片桐と言います。
美味いケーキの店では珈琲か紅茶も美味いというのが一番よろしいわけで、濃い目のグァテマラとザッハ・トルテとか、アッサム・ティーにナチュラル・フロマージュのレア・チーズ・ケーキという組み合わせはまるで欧州の王侯貴族のような午後のティー・タイムを満喫できるのですが、欧州の王侯貴族ならぬ奥州の横行匪賊の片桐にとってはそんな優雅でエレガントなものよりも、ほうじ茶と饅頭で、3時のおやつです!とオフィスのお局様より声がかかってしまう方が多く、ヨーロピアン・ライフを夢想しながらどっぷり日本人している自分に頷きながら、つつましくジャパネスクな味覚を楽しんでいたりします。
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と、いうわけで岩手県下閉伊郡田野畑村と言えば、陸中海岸国立公園の中でも絶景として知られる北山崎や鵜の巣断崖で知られる海岸美で知られる一方で、先日亡くなられた小説家の吉村昭氏の太宰賞受賞作「星への旅」のインスピレーションともなったという北上山地と太平洋にはさまれた 小さいながらも様々な面をもった不思議な魅力のある村なのですが。。。。


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この村の産業開発公社ではそんな田野畑村で生産される農産物・海産物を独自の技術で加工した良品を多数開発していて、著名なところでは絞りたての牛乳を低温殺菌しただけの「たのはた牛乳」や山に自生する山葡萄をベースとした山葡萄ジュースなどの逸品がありますが、中でも片桐的にお気に入りなのが「たのはたアイス」です。「なめらかな口ざわりと、ほどよい甘さが自慢の人気商品」というコピーに相応しく、良質な生乳をふんだんに使ったコクのある「バニラ味」、香ばしさが味覚と共に嗅覚も刺激する「ごま味」、地元産りんごを摺りおろして甘さを控え目にし、酸味が爽やかな「りんご味」、ちょっと大人の味わいもあるブルーベリー風味も快いフローズン・ヨーグルトの4つのものは、どこか懐かしさのする味わいがまたリラックスした時間を楽しむのに最適な逸品であると言えましょう。

田野畑村産業開発公社のHPはこちらから
http://www.yb-c.net/tanohata/index.html


     
夢とは無意識の象徴らしいのですが、時々全く見覚えのない人が夢に出てくる時があります。筒井康隆さんのエッセイに現実には一度も見たことも会ったこともない人なのに、しゅっちゅう自分の夢だけに登場する人物について触れているものがあるのですが、片桐の夢の中にもそういった人が幾人かいるのです。大抵は夢の中でいろいろな忠告を投げかけてくれるので、これはユングの言うところの「賢者」なのかと思ったりもしますが、その忠告の中身があまりに無節操だったりするのでそれを実行したら身の破滅につながってしまう危険性もはらんでいるのです。

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というわけで、「mattsmoodさんがチェックした音源を片桐が聴いてみる」シリーズ第3弾はコロンビア出身の男女2人組Los Aterciopeladosの「Oye」です。Andrea Echeverri とHector Buitragotheからなるこのユニットの音楽はロックとラテンの二つの要素をたくみにブレンドしているという点が特徴的で、時には現在進行形のラテン・ロックサウンドを、時にはコロンビアの大衆音楽バジェナートの雰囲気を織り交ぜながら一種ミステリアスな浮遊感に満ちた曲を綴っているという印象があります。New Orderっぽいベースとかき鳴らされるようなギター、終盤ではケーナ?のような笛の音も聴かれる「Complemento」、ゆったりとしたトロピカル感覚あふれる「Que Te Besen」、ピアニカ?やブラスをフューチャーしたレゲエ・タッチの「Don Dinero」、カリビアン・ポップ風のリズムとやはりフォルクローレ風の笛のソロも挿入された「Cancion Protesta」、アメリカン・オルタナネイティヴにラテンの味つけを施したような「Oye Mujer」、ギター・ポップ風のミディアム・ナンバー「Insoportable」、アフリカ色が濃い(でも、タブラのような音がアクセントになっていますが。。。)「Paces」、微妙に横揺れするリズムが心地よい「Panal」、ズークをロックに翻訳したような「Al Parque」、インド系の音楽のエッセンスを織り込んだ「Fan #1」、更に東洋的でメディティショーナルな雰囲気を漂わせた「Majested」、バジェナート+スカといった「Cruz Del Sul」、ミニマルでサイケデリックな小品の「Improviso」まで、音的にはギターをメインとしながらも随所にカラフルな色彩を散りばめたポップなのですが、Andreaの声質のためか、どことなく物憂げな感じもあります。そういった相反する要素をはらみながら、何かしらを訴えているようなアルバムのような気がします(タイトルの「Oye」!とはスペイン語で「ねえ」「ちょっと」とかの呼びかけの言葉です)。

試聴音源はこちらから
http://www.amazon.com/Oye-Dig-Aterciopelados/dp/B000I2IR8C



     
ここ数日間、怠惰な日々を送っていた片桐と言います。
何をしていたかと問われれば、それこそ何もしていないというわけでもなく、お気に入りの窯元さんのところで窯出しの品定めをしながらブリティッシュ・フォークの話をしていたり、新年会という名目で開かれた宴席でお姉ちゃんをナンパしていたりと、それなりに非生産的な活動はやっていたのではありますが、要は今週から始まる一大プロジェクトを前にして鋭気を養うという口実で、ダラダラと時間を無意味かつ無駄に使うのも一興であると思った次第なのであります。


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というわけで、ブルガリア隊もフィンランド隊もまだ帰還していないようなので、もう少しセルビア・クロアチア隊に奮戦努力してもらおうと思い、またもやセルビアかいな!という非難囂々の声を一身に受けてのEmina Jahobicさんのアルバム「Radije ranije」が「ナゴヤハローさん迎撃体制企画」の第2弾になります。一部では東欧のPenelope Cruzと呼ばれているEminaさんなのですが、この水着系ジャケからするとこれまたイケイケ系のエスノ・トランス路線かと思いきや、ヨーロピアンな感覚とバルカンのエッセンスがうまく組み合わされたポップ・アルバムになっていて、さすがにCity Recordscらしいエロエロとは一線を画したファンタジックな一面も備えた内容に仕上がっています。ゴージャスなエスノ・ファンク風の「Radije ranije」から始まって、ブラス音も導入したバルカン・ズーク的な「Dal ona zna」、アコをフューチャーしたアンニュイな「Crno i bjelo」、ギリシャ的な感覚をストリングで包み込んだロマンティックな「Tvoja greska」、ユーロ・ディスコ風のシンセ・サウンドにのせて情熱的なヴォーカルを聴かせる「Ziveo」、アコースティックな音を主体としたバラード系キラー・チューン「Pola ostrog noza」、さりげなくレゲエ・タッチの「Skini ruke s mog vrata」、幽玄でアンビエントなサウンドの「Molim te」、イケイケ系エスノ・テクノ歌謡の「Ona nije ja」、中華風にもアラブ風にも聴こえるシンセが耳に残る「Bez problema」、オリジナルをエレクトロニカ風にリミックスした「Molim te remix」、R&Bを意識した「Voljela te il ne voljela」、切ないメロディをドラマティックに歌い上げるといった感のある「Uzalud se budim」まで、Emina Jahovicさんの綺麗な声を生かしたサウンド・プロダクションなのですが、デビュー・アルバムということもあっていろいろと詰め込んでしまった挙句に、ちょっとバラバラで全体的に統一感というものには欠けているような気はあります。ジャケットがエロっぽいのとは好対照にCity RecordsのHPでは清楚なお嬢様風のフォト・セッションが掲載されているので、まだヴォーカリストとしての路線が定まっていないというところでしょうか・・・・・。内容の良さと反比例してプロデュースの難しさを感じる一枚でもあります。

試聴音源はこちらから
http://www.myspace.com/eminajahovic





     

夢の如き
映し出された光景に
懸命に
生きようとした人のために。。。


儚くも
虚しくも
散った
 命のために。。。。




合掌。



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(神戸新聞社のHPより写真を拝借しました)




     
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何か最近東欧(含むギリシャ・・・汗)のお姉ちゃんのポップ・ミュージックのBlogと化している不条理音盤委員会の片桐と言います。と、前置きなしながらBeograd出身のAna Kokicさんの昨年のアルバムを紹介するのには、別に深い意味があるわけではなく、単にナゴヤハローさんに煽られただけであり(笑)、すなわち「ナゴヤハローさん迎撃体制企画第一弾」になります。セルビアのポップ・シーンでは王道を歩むCity Musicとエロ姉ちゃんが多いGrand Producitonがしのぎを削っているようですが、Ana Kokicさんも後者に所属していて、気がついていみれば以前紹介したGoga Sekulicさんもこっちに移動してきて「Sexy biznismen」がヒットしてますますエロに拍車がかかったのは嬉しい限りです(笑)。Ana Kokicさんにしろ、Goga Sekulicさんにしろ基本的にはバルカン・エスノ・ポップとクラブ・ミュージックを巧みに組み合わせたもので、元々テクノ〜トランス好きな片桐としてはこういった路線には思わず手が伸びてしまうというのはいたしかたない事実とはいえ、こういったセルビアやらブルガリア国内で大流行しているヒット曲をわざわざ日本で楽しんでいるということ自体マニアックであり、それでは当の本人はどう思っているかということを以前あるアーティストにファンレターという形で訊いてみたら、そもそも日本がどこにあるかさえ知らなかったというお決まりのオチまでついたというのには笑うに笑えず、お世辞半分でしょうが、一度は日本でライブをやりたいとか言っておりましたが、彼女の望みは到底適わないだろうと思ってしまったりもします。ハウス・ビートにのせてAnaさんがエネルギッシュなヴォーカルを聴かせる「Mojne mala」、バルカン・ポップの定番とも言えそうなトライバル・テクノ風の「Cujem da」、歌謡トランス風の「Da li si to ti」、スローなメロをハスキーな声で歌い上げる「Slobodno」、これまた定番のアコとギリシャ風のアコ・ギをフューチャーした哀愁漂う「Ti mene lazes」「Dobro da dobro sam」、ゲストのDokterと共にブラック・コンテポラリーなデュエットを披露する「Paucina」、 打ち込みを主体としたチープなチュルク・ポップ的感覚が微笑ましい「Mrlja od karmina」、室内楽的なオケを従えたクラシカル・ポップ的な色合いも感じられる「Samo mi javite」まで、ジャケのエロ姉ちゃんぽい表情そのままの一大バルカン・クラブ・ポップ・ミュージックを展開しているのですが、こういった、まさに混血・遊び化するエスニックという定義を十分反映したようなAna kokicさんのこのアルバムは、自分の文化コードを意識的に解体しながら、自分の鈍った感性をリフレッシュさせてくれるという意味でも意義があることではないかと密かに思ったりもします。ただ惜しむらくは収録時間が短い……(-。-) ボソッ。

試聴音源はこちらから
http://lavamus.com/Album/2217148/Ana_Kokic/Mojne_Mala/mp3/?lsid=da4f7a2959eae5778e2b09885f239561




     
先日francofrehleyさん主宰の「Progressive Café」中の「プログレ カルトQ」に於いて「某有名プログレ店作品紹介文からの抜粋です。それぞれ作品およびバンド名をお答えください。」というイントロに続いて出題された「初期クリムゾン・ナイズされたメロトロンが全編に渡って物悲しく嘆き、圧倒的な幻想色を作り出していく。カタルシスが激しくせめぎ合うヘヴィな1曲目、浜辺で月を見るような情景が耽美に描き出された2曲目、リザード、アイランド期のクリムゾンの詩情と叙情をいっぱいに吸い込んだ3曲目、ともうここまででも完全に彼らの宮殿に幽閉されてしまう。」というフレーズ、未熟者なのでいろいろと考えてようやく解答までこぎつけた片桐なのですが、それがこのPatoosが2002年に発表した「Time Loss」です。

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Petronella Nettermalm の独特で特異なヴォーカルを前面に据えたそのサウンドは極めてシンフォニックな中にもナイーブな感性をはらんだもので、時折挿入されるゲスト陣による管楽器の音色やアナログ的なキーボードの音響処理、ちょっと痙攣じみたギターからはやはりKing Crimsonが連想されるのですが、本家よりも冷ややかなイメージを強く感じるのは気のせいでしょうか? ジャジーなイントロからメロトロンを従えてPetronellaのハイ・トーンの歌声が流れ、重苦しいサウンドの中にも一瞬の夢幻を感じさせるようなアンサンブルが刻々と変化を見せながら展開していく「Sensor」、タイトルに象徴されるような美しくも儚い催眠的な音が静かに綴られ、そしてReineFisckeの音色に気を遣ったようなギターのソロとフルートが眠りを誘うが如く静かに終わりを告げる「Hypnotique」、まさに叙情を目いっぱい吸い込んだような繊細な音つくりと呟くようなヴォーカルが徐々に熱情に変化していく様態を描写したような「Téa 」、硝子細工のようなフォーク・タッチの前半部から、多少北欧トラッドに通じるようなぬくもりのある柔らかなセッションに移行していく「They Are Beautiful」、不安を呼び起こすようなチェロのイントロからブレイク・ビーツ風のリズム=アコースティックなトリップ・ホップのような展開から、フュージョン・タッチのキーボードのソロ〜管楽器が縦横無尽に暴れまわるフリーなセッションとプログレの範疇では異色にも思える「Quits」まで、どことなく豊かなイマジネーションを感じさせるようなアルバムに仕上がっています。最後の「Quits」でのビートに見られるように先人の遺産を継承しながらも、新しいものを積極的に取り入れようとする姿勢も含めて、まさにプログレッシヴという表現が相応しいのではないかと思います。

公式HPはこちらから(3曲試聴できます)
http://www.paatos.com/




     
元々が遊牧民出身なので(謎)、マジャールにしろブルガールにしろ守備範囲なのではありますが、東欧を荒らしてもなかなかギリシャには到達できず、イスタンブールを越えてブルガリア〜セルビア〜アルバニアと進軍を続けてみるものの、そこから南下できないのは、ひとえにギリシャ文字が生半可キリル文字に似ているからであって、そもそも起源はそっちにあるといえども長年ロシア人とコサック・ダンスを踊ってきた身としては、AK74を担いで殴りこみに行こうと勇んでもまずは言葉の壁に阻まれてしまうので、国営放送で初級ギリシャ語口座の放映を期待しつつ、仕方なくジャケットと試聴音源を聴いて、ピピピ〜!ときたものをオーダーするという、ギリシャ音楽に精通している「谷間買いの帝王」ナゴヤハローさんから見れば、何とも情けないギリシャ音楽の聴き方をしている片桐と言います。というわけで、Kalomina Sarantisさんの2ndアルバム?「Pezis?」です。

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アコ・ギのコード・カッティングとシンセの小刻みなパルスの絡みあいが不思議な印象を覚える「Ki olo perimeno」、ユーロ・トランス風の「Tora」、これまたギリシア的な雰囲気を保ちながら、そういった要素をテクノ的に翻訳した「Ine vradies」、エスノ〜チュルク色を漂わせたテクノ・ライカ的な「Pezis」、地中海音楽のいいとこどりといった感覚が楽しい「Mistiko」、ピアノをメインに淡々と歌うスロー・バラードの「Ta parti mou ragizoun tin kardia」、ファンキーな要素を取り入れた「Klise ta matia sou」、レゲエのリズムを借用した「Ena ki ena」、ドラとあえぎ声から始まるアラブ・ポップっぽい「Nihtes fotias」、ドラマティック(泣きのギター有り・・・もろ、あれじゃん!)な「Mia zoi」、ゲストのラップ・ヴォーカルをフューチャーしたR&B色濃い「Rock u love u」、フォーク・ロック〜ブリティッシュ・トラッド風の「Just want you to want me」まで、アイドル路線なのでしょうか、どちらかと言えばイケイケ系のノリでアルバム一枚突っ走っているといった具合なので、当然の如く深みとか味わいといったものに欠けるという難点はありますが、こういったパチモン系の人がギリシャ素人の片桐にとってはちょうどよろしいのであります。
・・というか、このKalomiaさん、実は生粋のギリシャ人ではなく、生まれ育ったのはNY(爆)。ギリシャ系移民の2世だったりして……(-。-) ボソッ。で、Madonna, Janet Jackson, Britney Spearsが好きだというのでこんな音作りは納得のいくところでしょうね。今ではギリシャとアメリカを往復して活動しているようです。

公式?HPはこちらから
http://www.kalomirasarantis.com/Frame.htm
試聴音源はこちらから
http://www.greekshops.com/Greek_Music/Top_40/Kalomira_Pezis.html?pdi=5204958008322&ug=111








     
陽を浴びて薄くれなゐに輝ける蕾ちひさき沈丁花見ゆ  髭彦様 詠

つかの間の光を浴びて沈丁花 春待つ姿青き蕾の    片桐真央



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スズカケの裸形を飾るまろき実の青空高く風にゆられぬ       髭彦様 詠

吹く風に振り子の如きスズカケを見上げる吾れも時に追われて   片桐真央

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片桐の楽しみの一つに各地の美味いものを食べ歩くというものもあります。
戦国時代末期に宮城県北から岩手県南にかけて威勢をふるった葛西氏は、豊臣秀吉の小田原平定の折に参陣しなかったということで領地を没収され、ついで遺臣の一揆とその平定に伴う伊達政宗の徹底的な殺戮のために、歴史上の表面からはことごとく抹殺されてしまったのですが、その歴史を掘り起こそうとこの地域ではいろいろな勉強会や研究会が催されています(ここまでが前ふり・・・長くて失礼)。その葛西氏に関わる研究会に出席した時に、教えてもらったのが一関市川崎地区薄衣の(有)湖月堂さんの「金時まんぢゅう」です。

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店主の金野時児さんが考案したというところからこのネーミングになったこの饅頭は、ふわりとした薄皮に小豆の皮のえぐ味・渋みを取り去ったやわらかい味わいのこしあんがたっぷりつまった逸品です。たっぷりとつまっているとはいえ、さらりとほぐれるこしあんは上品な甘さで口の中にくどさやしつこさを残さない丁寧なつくりで、ついつい2個、3個と手を伸ばしてしまうのです。饅頭をくるんでいるセロファンにプリントされた金太郎の絵柄もまた可愛いのでありました。

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なんだかんだと言いつつも実はギリシャのアーティストのCDは持っていたりはするわけで、それこそElena PapaioannouさんとかAnna VissiさんやHaris Alexiouさんといった有名どころは一応チェックしていたりはするのでありますが、そういった方々を語るとなると、これまた何も語るべきことがないただの感想文となってしまうのは自明の理であって、それではギリシャ以外はちゃんとやっているのか?と突っ込まれても、いやいや大同小異の単なる印象批評の「不条理音盤委員会」であると開き直ってしまう片桐と言います。

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というわけで、ナゴヤハローさんの言葉を借りれば「毎回ジャケのイメージが変わるんでいまだに顔が覚えられない(笑)アンゲリーキなんですが、今作はちょっとロリコン層でも狙ってるようなジャケですね」という如く、ゴスロリ風のジャケットの最新作がBlogの方では紹介されていたのではありますが、こっちのジャケットの方がええ女っぽい!と勝手に思い込んで結局は2枚一緒に発注してしまったという、まさにジャケット買いの王道を行くようなAgeliki Iliadiさんの「Tora Ti Thes」です。イントロが一瞬中南米のフォルクローレぽく聴こえるのですが、歌メロになるとしっとりと歌い上げる「Tora ti thes」、アコースティックなアンサンブルを従えて時には濃密に歌う「O allos eaftos mou」、まさにギリシャ的な哀愁を伴った「Milas gia mena」「Krima」、アコ・ギとピアノ、弦楽器(チェロ?)の絡み合いも美しい「To telefteo feggari」、中近東色を濃く打ち出した「Aggele mou ke aliti」、派手なドラムの音がちょっと気になる、ロック・バラード調の「An girnouses」、やはりアラブ・ポップスを意識したような「Les polla」「Gia sena ipofero」、こちらはズルナ?がアンサンブルの主導権を握るチュルク・ポップを思わせるような「Fevgis」、ゆったりとした曲の中で思う存分Agelikiさんが感情を発露したかのようなヴォーカルが印象のある「Argises」、ブズーキ、マンドリンに導かれて軽やかに歌っているような「Mou ftani」、切々と歌う声に心が震えてくるような「Akou tin kardia mou」まで、趣向を凝らしたきめ細かなアンサンブルに対比するが如く、たくみに感情の起伏を織り込みながら心の内側を漏らしてくれるようなアルバムに仕上がっているような印象があります。かなり濃厚なイメージもありますが、どこか彼女にサラリとかわされてしまうような錯覚がするのは片桐が未熟者だからでしょうか?(爆)。
それにしてもこのジャケはある意味反則ですね。この眼で見つめられたら秒殺ものです(笑)。でも、インナーの写真はちょっとおばちゃんぽい……(-。-) ボソッ。

試聴音源はこちらから
http://www.greekshops.com/Greek_Music/Top_40/Aggeliki_Iliadi_Tora_Ti_Thes.html?pdi=0602498762714&ug=111




     
昨年末に開店したそのラーメン店は新潟ラーメンを売り物としているのですが、新潟には3つのラーメンのタイプがあるようで、鶏ガラや煮干でとったすっきり醤油味の「新潟醤油系」、濃い目の醤油スープに背脂をたっぷり浮かべた「燕三条背脂系」、それにまろやかな味噌味のスープを主体とした「新潟味噌系」のようなのですが、さすがに特徴を前面に打ち出すためにこの店では「燕三条背脂系」をベースにした極太麺に煮干・鯖節・鰹節の濃い目の醤油味の魚介系スープ、それに玉葱のみじん切り、勿論スープには大量の背脂が浮いているという一品を提供してくれます。どうしても背脂というとくどさを感じてしまいそうなのですが、玉葱の甘みと背脂の甘みが渾然となって体を温めてくれるような気がするので、結構病みつきになってしまいます。

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というわけで、Paul Spencer、Scott Rosser、Stephen Spencerの3人組のUKのダンス・ミュージック・ユニットDario Gの1998年のアルバム「Sunmachine」です。様々な音源を組み合わせて創りあげたこのアルバムは、ダンス系のカテゴリーに入るのかもしれませんが、個人的にはポップとして聴いています。優雅なピアノにDream Academyの1985年のヒット曲"Life in a Northern Town"をサンプリングした「Sunchyme」、 1998年のフランスでのW杯のバカ騒ぎに絡ませてアコーディオン〜ブラスによるマリアッチ風〜サンバ〜スラブ・ロシア民謡風〜ジャズ・ピアノ〜バグ・パイプ〜カリプソと音楽世界一周のような「Carnaval de Paris 」、David Bowieの「Space Oddity」に収録された「Memory Of A Free Festival」をサンプリングし、弾けるようなダンストラックに仕上げた「Sunmachine」、Espitiuのエロエロ姉ちゃんVanessa Quinonesをフューチャーした「Voices」、Monsoonの「Ever So Lonely」をカバーして随所に彼らのオリジナルのパートを付した「Be My Friend」、太いベースラインが脈打つように曲を支配する、シンプルなアシッド・ハウス的な「Peaches」、ディジリドゥの生音に、口琴やアボリジニの歌をサンプリングしたトライバルな「Malaway」、映画のサントラの如き、ヘリの音と群集のざわめきに続いて、Liaison Dangereusesの某曲のトランス・ヴァージョンとも思えるような「8 Revolution」、オリジナルではヴォーカルにエフェクトがかけられていたのですが、こちらでは悩ましいほどのVanessaさんの歌声が堪能できる「Voices (Acoustic Version)」、冒頭の「Sunchyme」をスローにしてアンビエント〜チル・アウト風にリミックスした「End of the Beginning」まで、ちょっと音の立体感がダンス・ミュージックとしては平板なような気がしないわけでもないのですが、適度なビートの感覚とジャケット通りの澄んだシンセの使い方が気持ちよく聴こえます。晴れた日に車でその辺を流しながら聴くには最適だという印象があります。

試聴音源はこちらから
http://www.amazon.com/Sunmachine-Dario-G/dp/B000009O8F







     
「雪の朝ぼくは突然歌いたくなった」の髭彦さんが詠まれた歌にご返歌を。。。

冬ざれの京都のかしこひとびとのくらしを飾る美の絶ゆるなく   髭彦様 詠

初春の門前の市もにぎやかに行き交う人の笑顔まぶしく      片桐真央 

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画像は仙台市郊外の定義如来で有名な西方寺山門。
名物の三角揚げや焼き飯といった美味しいものを食べるのも楽しみの一つです。

     
「ゆうけいの月夜のラプソディ」の筆頭執事はむちぃ様が詠まれた句に脇添えの句を。。。。。

静けさや 鳥の声無き 庭に雪    はむちぃ様 詠
  水面に映る 影も寂しく        片桐真央


【1/8 追記】
はむちぃ様からとても艶っぽい返歌をいただきました。
哀しみは 鯉の失せしを知る水面 雪を理由に来ぬ人を待ち   はむちぃ様 詠 

更なるご返歌
静けさに 鯉の失せしを知りつつも 揺れる水面に問う行く先を  前陸奥守
        

            


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特に深い意味があるわけではないのですが、Blogのアクセス解析なんぞ設けてみました。面白いことにこの「不条理音盤委員会」を訪れてくれる方々の中にわざわざJelena RozgaさんやLeonora Jakupiさんの名前を検索した挙句にたどりついた方もおられます。それもクロアチアやセルビア、そしてアメリカから。。。そういった方々は日本語で何が書いてあるのか理解らずにそのまま立ち去ったのか、それとも読んでみてこのBlogはアホじゃ!と思って足跡だけに止めたのかは神のみぞ知る、蟹の味噌汁なんでしょうが。。。。

というわけで、ブルガリアのKaliさんの3rdアルバム「Shesto Chuvstvo」です。

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ジャケットからはまるでイタリアのシンフォニック系バンドのSemiramisのジャケットの男性の娘のようにしか思えませんが・・・滝汗。


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それもその筈彼女はPayner MusicではなくAra Audio Videoの所属だからなのかもしれません。Paynerはお姉ちゃんのCDが売り上げの大半を占めているというまさに吉原の女郎屋のようなレーベルなので、お姉ちゃん達をケバくは見せますが、グロくはしません(笑)。そういったことをKaliさんとそのスタッフ連中は知ってか知らずしてか、毎回無茶苦茶なことをしてくるので、彼女のアルバムは楽しみが多いのですが今回もまたまたやってくれたなぁ〜〜といった感動的な名作に仕上がっております。冒頭からチュルク風味をまぶしたジプシー・ブラスと情熱的な男性ヴォーカルをフューチャーした「Katastrofa」という荒業から始まり、バルカン・ブラスとラテン・ポップを混ぜ合わせてユーロ風にアレンジした「Kato za dvama」、レゲトン・タッチの歌メロに哀愁のサックスが絡む、あえぎ声も悩ましげなキラー・チューンの「Pret-a-porter」、トルコのエロエロ女王Gülşenの名曲をパクった「Of – of」、Kaliさんお得意のインドのエッセンスとゲストの怪しげなラップを組み合わせた「Chuzhda」、大仰なストリングを背後に従えて、アラブ〜インド周辺の音楽を一気に詰めこんで、これまたKaliさんもドラマティックに歌う「Obeshtavam ti」、ギリシャ風のバラード「Drugata」、ヒップ・ホップ的なビートを導入したEnigmaのブルガリア版みたいな「Shesto chuvstvo」、小気味良いギターのカッティングが印象的なファンク色濃い「Niakoga」、更にインド色を増して原色サイケ歌謡に変貌した「Chuzhda (remix by EDIT)」、エレクトロニカ〜テクノ風にリミックスされた「Drugata (remix)」、ハード・ロック調のギターも聴かれるR&B風の「Dve lajiKali 」まで、でら痛快な仕上がりのアルバムとなっています。トルキスタンにSirin Palwanowaさんあれば、ブルガリアにKaliさんありと片桐に言わしめる、極めて不条理音盤委員会的な一枚であります。

試聴音源はこちらから
http://www.bulgarian-music.com/cd-939-Kali_-_Shesto_chuvstvo





     
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ふと、見かけた高圧鉄塔2題。
特に意味はありません。
青空が綺麗でした。





PHOTO
BY
Mao.Katagiri





     
いつもお世話になっているゆうけいさんの「ゆうけいの月夜のラプソディ」で管理人のゆうけいさんと筆頭執事のはむちぃさんが詠んでおられる歌にご返歌。

人いきれこらえつ進む 初詣  ゆうけい様 詠
  干支にあの日の社を思い  はむちぃ様 詠

天空に届けど幾度祈れども
  止まりし時の 針は動かず  片桐真央 詠


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画像は自宅近くからの蔵王連峰遠景。
今年の新年は穏やかな日和が続いています。


     
毎日心を揺り動かされるような歌を美しい写真と共に綴っておられる髭彦さんのBlog「雪の朝ぼくは突然歌いたくなった」から新年のご挨拶としてTBをいただきました。


髭彦様 詠
ふかきよりあらはれきゆるおもひをばきざみとどめむ みそひともじに

片桐真央 返歌
うかびてはきえゆくおもひとどめんと つたなくつづるみそひともじに


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画像は岩手県奥州市水沢区の正法寺。日本一の茅葺屋根として知られています。
今年の初詣はこのお寺に参詣しました。



     
明けましておめでとうございます。


今年もご愛顧のほど宜しくお願いします。




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プロフィール

Author:片桐真央(Mao.Katagiri)

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