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アジアン・ビューティーは電気羊の夢を見るか? 不条理音盤委員会 457 Dengue Fever 「Escape from Dragon House」
- 2006/12/26(Tue) -
先日めちゃ綺麗なお姉ちゃんに「カブ要りませんか?」などと声をかけられたのですが、すっかり証券会社の人と思いこんでいたので、「あまり興味がないもので。。。」と答えたら、「寒い冬は鍋とか煮物にも良いですよ〜〜」と言うものだから、よくよく話を聞いてみたら、某地区の農業団体の移動販売だったということで、つい大きなサイズを2個も買ってしまって、カブと牡蠣で中華風のクリーム・シチューを作ってしまった片桐と言います。
というわけで前回名前を出した在米カンボジアン・ビューティーChhom Nimolさんと怪しい顔つきの腕達者の5人の男たちからなるクメール・サイケデリック歌謡バンドDengue Feverの2ndアルバムです。

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ロリータ・ヴォイスにギンギンのエコーをかけたアジア的な節回しのヴォーカルと、オルガンを前面に打ち出したアシッド・ロック的なサウンド・プロダクションはまさにオルタナティヴであり原色サイケの世界です。といっても決して極彩色のサイケデリックというわけでもなく、かなり日本の演歌や歌謡曲に近いムードを備えているのもまた事実ですので案外抵抗感なく聴けるのではないかと思われますが(自信なし・・・個人的にはこれまた一家に一枚級)。ハードなオルガンを前面に打ち出したオリエンタルかつアシッド感あふれる「We Were Gonna」、中華ポップにも通じる歌メロとオルタナ的なサウンド・ワークがきっちり結びついた「Sui Bong」、70年代のカバー曲であるらしい「Tip My Canoe」、アジアン・フラワー・チルドドレンといった感じの曲想と挿入されるギターが奇妙にも三味線のようにも聴こえる独特のムードをもった「Tap Water」、広大なメコン・デルタの水田地帯が目に浮かぶような瞑想的でサイケデリック感に満ちた「Sleepwalking Through the Mekong」、 過剰ともいえるようなエコー処理を施し、まるでHawkwindのようなスペース・ロック風に展開していく「One Thousand Tears of a Tarantula」、粘着質のあるサウンド・ワークを従えて軽やかにChrom Nimolさんが歌うい「Escape from Dragon House」、呟くような男性Voに続けてChromさんが朗々と歌い上げるようなミディアム・テンポの「Made of Steam」、アメリカと言うよりはUKネオ・サイケの名曲のフレーズをコラージュしたかのようなインスト曲の「Lake Dolores」、ちょっとジャズっぽい雰囲気も漂う「Saran Wrap」、ギターとパーカッション、それにわずかに鍵盤類がサポートする最後を締めくくるようなしっとりとした「Hummingbird」まで、サイケデリックといった意味ではかなりハードで強烈な世界が展開されているのですが、同じアジア人として聴いているとどこか郷愁のようなものも同時に感じられるような摩訶不思議な感覚を覚えてしまう作品でもあります。そんな自然体とも言えそうなChrom Nimolさんのヴォーカル・スタイルはやはり天下一品の部類に入ると個人的には思っています。

公式サイトはこちらから
http://denguefevermusic.com/v2/
試聴音源はこちらから
http://www.amazon.com/Escape-Dragon-House-Dengue-Fever/dp/B000ALZHJ8#moreAboutThisProduct





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