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不条理音盤委員会 447 HIGH TIDE 「Sea Shanties」
- 2006/12/12(Tue) -
実は仲間由紀恵さんのファンなので、最近意味もなく出勤前にはAsahi飲料のWANDA モーニングショットを飲んでいたりする片桐です。

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というわけで(どういわけかは意味不明)、Julian CopeもHPでレビュって大推薦のサイケな一枚、High Tideの1969年の1stアルバム「Sea Shanties」です。サイケデリック・ロックの中でも割とヘヴィー系のジャンルに属するこのグループはご存知の如くTony Hillのファズを利かせたディストーション・ギターとSimon Houseのヒステリックなヴァイオリンという二枚看板でお馴染みなのですが、ハード・ロック的な感触の音つくりをメインとしながらも、長尺の曲を渦を巻くようにうねりながらテクニカルに展開していく有様は圧巻と言うべきだと思います。強烈なリフと重苦しいリズム・セクション、それに意外とジェントリーなヴォーカルが繰り広げられる「Futilist's Lament」からは漆黒の闇を垣間見ることが出来るでしょうし、9分にも及ぶ「Death Warmed Up」からは正気と狂気の狭間を揺れ動く人間の微妙な動きのようなものを感じ取れるのではないでしょうか?一方で爪弾かれるようなギターに寄り添うようなヴァイオリンの響きのアンサンブルと切り込まれてくるテンション高いギター・ワークとのアンバランス加減が心地よい「Pushed, But Not Forgotten」では世の中の不条理をそのまサイケデリックの枠組みで表現しているようなものにも思えますし、アシッド・フォークを意識したような「Walkin Down Their Outlook」やヴァイオリンが泣き咽ぶような「Missing Out」からは約束された楽園を捜し求める苦悩のようなものが潜まれているような気もします。そして、その約束された土地が実はどこにも存在しなかった時に、幸福を内なる部分に求めていくことを決意したかのような「Nowhere」まで、いろいろと想像してしまうような音の連続に正直いって戸惑ったりもするのですが、本当はそんな風に感じたことをストレートに出してしまえば、作品そのものを矮小化させてしまうことになるし、イマジネーションを限定・固定化させてしまう結果に陥るのでとどめておきたいのですが、ついついオスカー・ワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」のサントラにピッタリではないかと思ったりもするのです。

試聴音源はこちらから
http://musik.tdconline.dk/servlets/2452306090224Dispatch/19/call?htmltemplate=./album/viewalbum.htm&albumid=3815663

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