|
不条理音盤委員会 444 Heaven 17 「Penthouse And Movement」
|
|
- 2006/12/03(Sun) -
|
![]() ちょっと前にClock DVAを取り上げたのですが、その時にシェフィールド一派の人脈的なつながりを簡単に述べたのですが、そこでも触れていたのですがMartyn Wareさんの名前が出ればやはりHeaven 17でしょうね。彼とIan Craig MarshはAdi Newtonと共に活動していたのですが、AdiがClock DVAを結成してしまったのを契機に新たなヴォーカルを探す必要に迫られてしまい、とりあえず最初に声をかけたのがGlenn Gregoryでした。しかし、彼に断られて白羽の矢が立ったのがMartin Wareのクラスメートで当時病院に勤務していたというPhilip Okayというわけで、ここから超有名グループHuman Leagueがスタートするわけなのですが、この時期をhello nicoさん曰くの「女性のいないHuman League」期と呼ぶわけです。あ〜だ、こ〜だとやっているうちに、音楽性の対立といったよくある理由でPhilip Okayが名前を引き継いでグループはエレクトリック・アバ時代に突入して「愛の残り火」で一世を風靡する一方で、MartinとIanは再びGlenn Gregoryに声をかけて結成したのがこのHeaven 17というわけで、デジタル・シンセを両手の人差し指2本で弾いた極上のメロディーを幾度となくダビングを重ねたそのサウンドは、しなやかなエレクトロ・ファンクと煌びやかなデジタル・サウンドに満ちていてこの時期のUK NWの作品の中ではトップレベルではないかと思われるほど明るく楽しいタッチに仕上がっています。ギターの小気味よいカッティングやサックスも盛り込んだグルーヴィーな「(We Don't Need This) Fascist Groove Thang」、ゲストのJosie Jamesのキュートなウィスパー・ヴォイスが印象的なエレクトロ・ファンク風の「Penthouse and Pavement」、やはりチョッパー・ベースとシンセ・ブラスが活躍するソウル感覚あふれる「Play to Win」、転がるようなピアノとベース・ソロを前面にフューチャーしながら、ちょっとダークネスな雰囲気も感じられる「Soul Warfare」、ストリング・シンセ主体のテクノ・ポップ風の「Geisha Boys and Temple Girls」、サンバ・ホイッスル風の音を使ったラテン・ポップのエッセンスを盛り込んだ(でも、ヴォーカルはモノローグ風)の「Let's All Make a Bomb」、シェフィールド一派に共通するマシーナリーなビートを持った「The Height of the Fighting」、小刻みなシーケンス・フレーズが繰り返される荘厳なアンセム調の「Song With No Name」、このアルバムの中ではもっともリズムを強調した感のある「We're Going to Live for a Very Long Time」までブラック・コンテンポラリー色の強い旧A面と、比較的エレ・ポップ感覚が濃厚な旧B面とそれぞれ好みが分かれるかもしれませんが、両者共に質が高くマニアックでかつポップな音楽を展開しているという印象があります。ちょっと平板な音つくりという気もしないでもないのですが、この時期を語る上では欠かせない一枚だというのは否定できないと思いますが。。。。。。 試聴音源はこちらから http://www.cduniverse.com/search/xx/music/pid/1020172/a/Penthouse+And+Pavement.htm |
|
| メイン |
|
