不条理音盤委員会 

 即物的快楽を追及するBlog
 


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Duran Duranのオリジナル・メンバーだった(という表現は最早不要でしょうが・・・汗)Stephen Duffyがソロ活動を経て兄のNick Duffy(G, Key)、Michael Westo(Key)、Micky Harris(B)、Michael Giri(Ds)らと結成したアコースティック・ポップ・ユニットのLilac Timeの2ndアルバムです。ソロ活動期での2枚のアルバムでも特出したポップ・センスあふれるメロディーを書いていたStephen Duffyですが、このアルバムでもその持ち味は変わらずトラディショナルなエッセンスを生かしながら紡がれるポップさと、随所に隠された細かなサウンド・エフェクトやアコースティックな楽器の意外な使い方といった趣味のいいひねくれ感覚の組み合わせがいかにもUKらしいといった印象を感じさせます。歌詞の読み方次第では反戦メッセージにも読み取れる切ない片思いを歌った「American Eyes」、ギターとバンジョー?、ストリング(シンセ?)といった弦楽器系のハーモニーがヴォーカルと絡んで美しさを倍増させる「The Lost Girl In The Midnight Sun」、サイモン&ガーファンクルを英国風に翻訳したような「The Beauty In Your Body」、マイナー・キーの歌メロの背後で鳴る乾いた音色のギターが印象的な「If The Stars Shine Tonight」、軽快にカントリー風に疾走する「The Days Of The Week」、哀愁漂う映画の一場面のような感覚もある「She Still Loves You」、Kate.St.Johnのオーボエとアコーディオンをフューチャーしたミュゼット風の短いインスト曲「Paradise Circus」、ホーンも導入し、ちょっとソウル風味をもまぶしたフォーク・ロック風の「The Girl Who Waves At Trains」、切ない歌詞を包み込むような優雅なコーラスが心にしみる「The Last To Know」、短編小説のようなストーリー性の高い歌詞と、緻密に組み立てられた一種厳かでプログレッシヴ的な雰囲気もある長めの曲の「Father Mother Wife And Child」、R&Bとケルトのリズムを組み合わせ、そこにサイケデリックなギターを絡ませた「The Rollercoaster Song」、繰り返されるコーラスのハーモニーが極上の美しさと華麗さをもつ「Work For The Weekend」、ピアノのみで奏でられる40秒あまりの「Twilight Beer Hall」までナイーブな感情を自然に綴ったと思しき穏やかでナチュラルな曲が続く作品に仕上がっています。内省的というのではなく、自分の本質を見つめられる場所からありのままの自分を発信する、そういった現実的な意識に支えられがらのポップ・ミュージックという気がします。至高の一枚です。

試聴音源はこちらから
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1333449



     
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カナダ・バンクーバー出身のReadymadeが2001年に発表した2ndアルバムです。シューゲイザー的なディレイ・ギターをメインに切なくも哀愁漂うアコ・ギや浮遊するようなシンセといったエレクトロニクスを絡ませた音を背景に、虚ろな表情で呟くように歌うArchのヴォーカルが流れていくというコンセプトは美しいとしか言いようがありません。幽玄とも換言出来そうなこの音響世界は決して密室的ではなく、輪郭のはっきりしないぼやけた音の中をまるで低空飛行でもするかのごとく、ゆっくりと心に沁みていくような気がします。シンプルなアコ・ギのカッティングとそれにまとわりつくようなシンセの組み合わせが永遠に続くのではないかと錯覚してしまう「Peacetime Boom That Never Ends」、ギターノイズを従えてくぐもったヴォーカル処理が施された「Lightstrands」、不規則なドラムに導かれ、時折聴かれるピアノの響きも美しい「Cold Lamping」、サイケデリックで雄大な雰囲気を感じる「Sam」、Blind Mr.Jonesにも似た雰囲気の「Blind Tomorrow」、幾重にも重ねられたシンセにかき鳴らされるギターの組み合わせが無常感すら覚える「No Longer Ortona」、タイトル通りにストリング系のシンセがアンビエントな音響空間を演出する「Terminal Sounds at Night」、UKインディー・ロックに通じるポップ・センスがあふれる「New People」、ヴォーカルとギターの深いエコーがまるで深海の中から響いてくるような「Adrift Ambition」、金属的な音のシンセ、打ち込みのループとArchのハミングが印象的な「Block Alone」まで、霧の中の世界を漂うような錯覚を覚えてしまうようなトリップ感を兼ね備えたアルバムという気がします。

公式HPはこちらから(数曲DL出来ます)
http://www.readymade-yvr.com/
試聴音源はこちらから
http://www.zunior.com/product_info.php?cPath=104_139&products_id=201

     
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UK・バーミンガム出身のポスト・ロックバンドEpic 45の2ndアルバムです。その他の作品は聴いていないために単純な比較はできませんが、クリアな音のギター・フレーズにやわらかな電子音やエレクトロニクスを駆使したアレンジメントが交錯する繊細で透明感あふれるピュアな曲の数々は、センチメンタルな気分に誘ってくれる清々しくもクラシカルな印象というイメージがあります。美しい曲を展開してます。声も優しくても素敵です。程よいシューゲイザー風味とアンビエント感覚のミックスはあまりに音が美しく透けすぎて、自分の立っている位置さえ見失ってしまいそうな錯覚すら覚えてきます。ギターとエレクトロニクスがミニマル風に展開していく「I'm Getting Too Young For This」、まさに思い出を呼び起こすようなノスタルジックなメロディーの「Programmes for Schools」、深いディレイのギターとストリングが溶けるように絡む「You Said Nothing」、トリップ・ホップの要素を取り入れてちょっと実験的に演じてみた「Barn Diversions」、タイトルに象徴されるような憂いを帯びたギターの音色が印象的な「Where the Holidays Went」、まさにタイトルとおりに冷え冷えとしたシンセとギターが宙を舞う「Sculpted by Winter」、波打つような音にパーッカションがアクセントを副える「The Water Tower」、ギターのアルペジオの背後を電子音が駆け回る「These Dead Years」、クラシカルでアンビエントな響きのピアノがメインの「Against the Pull of Autumn」、乾いた音色のギターとラッパが不安感を扇動するような「Where to Now, Captain?」、シンプルなギターのリフレインにストリングがモノクロームの色彩をかぶせていく「Secret Maps of England」、ライトネスなシューゲイザー・サウンドの「River Traffic」まで、まさに心象風景のサウンド・ポートレイトといった感があります。極めてシンプルなサウンド・デザインなのですが、音の一つ一つに込められた想いのようなものが粒子となって出てくるといった印象でしょうか。。。。。?

試聴音源はこちらから
http://www.mp3.com/albums/640528/summary.html


プロフィール

Author:片桐真央(Mao.Katagiri)

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