不条理音盤委員会 

 即物的快楽を追及するBlog
 


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Ruby Blueはスコットランド出身のグループで、女性ヴォーカルを擁したフォーク・ロック系のサウンドが基本です。

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イギリスのインディ・レーベルRED FRAMEから発表されたコンピレーション・アルバム「Broken Water」ではまだ10,000 ManiacsやDREAM ACADEMYといった類似のグループとの差は見出せず、ギターをメインとした割と平凡な曲を歌っていたのですが、それでもヴォーカルのRebecca Pidgeonの魅力には抗し難いものがありました(笑)。この頃はトラッド色も弱く、また次作でフューチャーされるようなコーラス・ワークも目立ってはいませんでした。一部でMELLOW CANDLEの再来か?と取り上げられてはいましたが……(-。-) ボソッ

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新たにFONTANAと契約して1990年に発表したのが「Down From Above」です。前作同様にフォーク・ロック風の素朴さを持ちながらも、様々な音楽的な要素をたくみなポップ・センスと抑制の効いたRebecca Pidgeonのヴォーカルが束ねているという印象が強いです。
冒頭の「Pimitive Man」はケルト風のメロディーながらもレゲエっぽい裏打ちのリズムを持った壮大なアレンジの曲ですし、かと思うと「Take Your Money」「Can It Be」「Midnight Road」ではハーモニーが美しいメロディアスなナンバー。アイリッシュ・フォーク的な3拍子の曲があると思えば、アメリカン・カントリー調の大らかさを感じさせる曲あり・・・Rodger Fifeの控えめなギター・ワークや適所にアコーディオンやストリングスを起用して、それによって彩られたカラフルなアレンジが、曲ごとの独自性をより高めているのも効果的かつ意欲的で素晴らしいと思います。賛美歌そのものの「Pavan」、ジャズ・ボーカルを聴かせる「Betty's Last Letter」など、単なるフォークルーツのSSWの域にはとどまらず、不思議な統一感に貫かれているアルバムに仕上がっています。静と動の対比に唸らされる、複雑な展開の「Not Alone」やお約束のように弾き語りの小品「Epitaph」で終わるのもまた味があります。
このアルバムで今後に期待したのですが、程なくしてRebecca Pidgeonの脱退に伴いRuby Blueは活動休止〜Erika Spotswoodをフロントに立てての再開、と変遷しますがいつの間にか活動を停止してしまったようです。

詳細なRuby Blueのdiscographyはこちらから
http://www.geocities.com/SunsetStrip/Amphitheatre/3834/rubyblue/rb-disco.html

Ruby Blue脱退後にRebecca Pidgeonは渡米して女優活動(元々王立舞台芸術院出身の俳優でした)と並行して数枚アルバムを発表しています。

現在の彼女の活動の詳細は自身のHPから
http://www.rebeccapidgeon.com

     
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Dieter MoebiusとHans Joachim RoedeliusというClusterの2人にNEU!のMichael Rotherが加わるとHARMONIAになります(笑)。もっともM.Rotherは「ZucKerzeit」で共同プロデュースをしていたので、旧知の間柄なのは言うまでもありません。この作品は、「Zuckerzeit」 をベースに、ミニマル・ポップを更に追求したもので、リズム面も強化されています。ただ、リズム主導というものの、リズム・ボックスさえもミニマル音源の一つとしてみなしているだけあって、たとえアップテンポに聞こえてもミニマルの視点に基づいたアンビエントなアプローチを行っている点は見逃せません。さすがにギタリストであるM.Rotherが参加しているだけあって、ギターを前面に打ち出した曲が多いのですが、その根底にはClusterの本質であるノン・メロディーがあるのは当然なことで、徹底的にギターとシンセによるシーケンス・フレーズが繰り返されていくのですが、そこにはやはり叙情は一切排除されていて、遠くから音の塊が次々と現れては消えていくという内容になっています。疾走感・浮遊感そして緊張感が巧みにブレンドされながらもポップ感すら味わえるという不思議なアルバムになっています。

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更に「Deluxe」ではGuru GuruのMani Neumeier も参加しての一大エレクトロ・ポップ絵巻を繰り広げてくれます。冒頭の「De Luxe」はまるでKraftwerkの曲を連想させるポップな曲でRother、Roedelius、Möbiusの3人が揃って「繰り返し、繰り返し、上と下、時には上へ、時には下へ、行ったり、戻ったり、あっちこっちに・・・」とまるで自分達の音楽のコンセプトを提示しているかの歌詞を歌っています。このメロディーは3曲目でも再び現れて、こちらではManiのドタバタ・ドラムに乗ったテクノ・パンク風に仕上がっています。ようやく、ここにいたってClusterの2人の音楽に感情が伴ってきたという印象がありますが、それはHarmoniaというプロジェクトがもたらした偶然性というべきか、あくまでも表面的なものに過ぎないと見るべきでしょう。ミニマル・コンセプトを追求する二人にとってメロディアスということは念頭になく、生まれてきたフレーズに何らかの音色を選んでシンセで奏でるだけで満足していたのではないかと思うのです。聞き手に過剰な期待を与えることなしに淡々と彼らの音楽は進んでいくのです。この次のCluster名義でのアルバム「Sowiesoso」では内省的なアンビエント路線に突入することになるのですが、そういった意味で彼らにとっては重要なのはリズムでもメロディーでもなく、音色なのではないのか?と自分は思うのです。

試聴音源はこちらから
http://www.amazon.de/Musik-Von-Harmonia/
dp/B0001DD90Y/ref=pd_bxgy_m_img_b/028-2789695-7378135

http://www.amazon.de/Luxe-Harmonia/dp/B00061I0XC




プロフィール

Author:片桐真央(Mao.Katagiri)

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