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不条理音盤委員会 36 展覧会の絵 オーケストラ版
- 2005/01/30(Sun) -

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皆さんはどんな音楽の原体験があるのでしょうか?
原体験というと大げさですが子供の頃はどんな音楽を聴いていたのでしょうか?
自分の場合は小学校当時はクラシックばかり聴いていました。父親は音楽好きというわけではなかったのでしょうが、レコード棚には十数枚のレコードがあったのと、いつも日曜日の午前中にはNHK-FMを聴いていたのを思い出します。父の所蔵していたレコードはジャンルもバラバラで、マンボやタンゴ、ハワイアン等の廉価版ばかりでしたが、その中で子供の頃のMao.Katagiriが好きだったのが「展覧会の絵」です。無論オーケストラ版ではなく、富田勲アレンジのLPです。シンセサイザーで作り上げられた音の世界は今聴くとさすがにチープな印象は隠せませんが、改めて聴きなおすと、ヴォイスコーラスをうまく取り入れ、通常楽器の音色の制約を完全に逃れ、イメージがややコミカルに広がるアレンジになっていると思います。効果音風の音や配置され非常に楽しめる1枚になっていると思うのですが・・・・・

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それ以来「展覧会の絵」は結構買ってきたわけですが(笑)、やはり個人的に好きな演奏と言えば、このカラヤン指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるものです。冒頭のプロムナードのトランペットのフレーズをあえて抑え気味にしているのをはじめとして、「グノム」「古城」「チュイルリーの庭」といった管楽器がメインとなる曲で、管楽器をフロントに据えながらも、背後でストリングスがたくみに絡み合う、ちょっと官能的なイメージを全体に漂わせていると感じます。「キエフの門」でも他の演奏では仰々しく上昇していくパートを上品に静かに盛り上げていき、一気にスパークさせるといった解釈は見事だと感じました。一緒に収録されているラヴェルの「ボレロ」も、同様に打楽器の絡み方が非常にエロチックにさえ感じさせる出来栄えです(笑)。

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「展覧会の絵」の原曲はピアノ独奏曲なのですが、それをラヴェルがオーケストラ用に編曲したという事実はよく知られています。この曲をオーケストラ版で演奏する際には原曲者のムソルグスキーの視点で演奏したロシア・スタイルと、編曲者のラヴェル寄りのフランス・スタイルに二分されるらしいのです。
このエルンスト・アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団の演奏は典型的なフランス・スタイルの演奏とのことです。先のカラヤンの濃厚なオーケストレションとは異なって淡いパステル画のような演奏が展開されていきます。それが魅力でもあるのですが、逆に「リモージュの市場」「キエフの大門」では物足りなさも覚えてしまいます。それと打楽器群のばらつきと木管楽器が妙にフロントに出ているのが気になる部分でもあります。数あるオーケストラ版の中では手堅くまとめた1枚という印象です。

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ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏は全体的に派手というかゴージャスな演奏になっています。ラヴェルの編曲に更に楽器を増員したり、オーケストレーションを追加したりしているという面も含めて、ある意味でかなりポップな1枚です。ストリングの低音部分をわざと強調して、その上を金管楽器が飛び交うというスタイルはいかにもアメリカらしいオーケストレーションなのかもしれません。その分色彩豊かで華麗な部分もありますが、オーマンディの意向なのでしょうか案外強弱の落差が少ないので、一本調子に聞こえてしまう面も少なくありません。本来描写的な遠近法を必要とする「ヴィドロ」で、その強弱が表現されていないというのはある意味致命的かもしれません。カラヤンの濃厚さとは違った芳醇でゆとりを感じさせる演奏となっていますが、個人的にはちょっと上滑りのような気もします。
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品行方正児童会 10
- 2005/01/28(Fri) -
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品行方正児童会 9
- 2005/01/28(Fri) -
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品行方正児童会 8
- 2005/01/28(Fri) -
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品行方正児童会 7
- 2005/01/28(Fri) -
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不条理音盤委員会 35 乱れ撃ち FEMALE ARTISTS REVIEW 2
- 2005/01/26(Wed) -

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NORWAYのCURLING LEGSレーベル所属のPungeanの「Pubterranean」です。4人組?のユニットなのですが、アラブ系イギリス人女性Zamlaを前面にフューチャーしているといういうことで・・・(謝)。基本的にはpal.bなる人物の構築するエレクトロニクス系主体の音にKnut Vaernesのギターが被るといったサウンドですが、パンクっぽい曲やフォーキーな曲、アコースティックな曲と表情は様々です。そこに、猫系のZamlaのヴォーカルがこれまた様々な表情で淡々と歌うという、CHILL OUT寸前のアンビエント・脱力系ポップです。Zamlaの出自を意識したように時々聞かれるアラビックなメロディーもそういった雰囲気を更に倍増させてくれます。ヴォーカル入りなのにインストに近い感触の非常に不思議感あふれるアルバムです。

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ドイツの4人組ユニットLühningの「Lühning」はInga Lühningという女性ヴォーカルを擁したジャズ風音響系ユニットです。全9曲中6曲をカバーらしいのですが、未熟者の私は原曲をしりません(謝)。音響系といってもエレクトロニクス系ではなく、生音主体の構成のサウンドでジャズをベースにしているのでしょうが、よりポップ路線に近い方向性を模索しているのではないかとも思います。ヴォーカルのIngaの声も清涼感にあふれながらも、ちょっと気だるいムード満点で、思わず得した気分の1枚です。

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LA出身で現在はNYを拠点にしているというNina Nastasiaの「The Blackend Air」です。このアルバムは偶然Amazon.comで見つけたのですが、シンプルでダウナー感覚のアコースティックなヴォーカルとギターにチェロやヴァイオリン、アコーディオン、のこぎりといった音が不思議な世界を形成していきます。詩的な叙情性をはらんだ演劇的な世界観は彼女独特のものでしょう。美しさの中にしっかり棘を含んだ一枚です。

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イスラエルで生まれてオランダとパリで育ったKeren Annのアルバムはまさに超シンプルなSSWのアルバムばかりです。個人的にお勧めなのがこの「La Disparition」です。虚飾を一切廃した殆ど弾き語りに近いサウンドに、陰影と甘さと切なさを絶妙にミックスした歌声と、日常風景の中の揺れる恋愛感情を文学的に表現した歌詞・・・フランスには珍しいタイプのヴォーカリストではないでしょうか??ストーリー・テラーあるいは表現者として聴く人の琴線に響く1枚です。
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不条理音盤委員会 34 乱れ撃ち FEMALE ARTISTS REVIEW
- 2005/01/23(Sun) -
今回はちょっとSSW系のアルバムを・・・

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グラスゴー出身のKathryn Williams の「Old Low Light」から・・・。
アコースティック・ギターにチェロやウッド・ベースというジャズっぽくもあり、牧歌的でもあるサウンドにのったちょっとメランコリックなメロディーに呟くような歌声。時々アクセント風に絡むホーンやヴィオラ、ピアノ・・・・アコースティックな音響系&癒し系の音で歌われるのはプライベートな恋愛とそれにまつわる心情・・・・涙腺刺激間違いなしの1枚です。

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Beth Hirsch「Titles and Idols」はアンビエント・テクノ+ジャズといった割と音響系に近いサウンド。物静かで爽やかな歌声ですが、意外とクールな印象もあります。単調なラブソングではなく独特の感性に基づいている理知的な歌詞も聞きものの一つでしょう。

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アルゼンチンの音響派SSWのJuana Molinaの2ndアルバム「Tres Cosas」です。
しっかり構築されたエレクトロニクスによる音響世界が幻想的な雰囲気を醸し出すなか、丁寧に奏でられる生ギターの美しい響きと少しハスキーで陰りと優しさを併せ持つフアナ・モリーナの声とが織り成す独特の透明感あふれるイマジネーション・ワールドは、ラテン・アメリカ的なものとヨーロッパ的なものの巧みな融合体です。エロティックでもあり、ミステリアスでもあり、更にはサイケデリックでもある・・・まさにマジック・リアリズムというべき白昼夢のような一枚ですね。

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カナダ人SSWのJulie Doironの「Heart and Crime」です。
ギター中心のシンプルな構成に呟くような歌い方は危うさと繊細さを兼備していますが、静かながらも彼女の心に宿る力強さを感じられます。アコースティック・ミニマルな音響処理と自然体のヴォーカル、言葉少な目の歌詞に秘められた想い・・・まるで彼女の私的な日記をそのまま音にしたようなそんな感じがします。

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オーストラリア出身のKasey Chambersの「Barricades & Brickwalls」です。
ロック寄りの部分もありますが、基本的にはカントリー&フォーク系の素養があると思います。ちょっと舌足らずの声はクセがあって好みが別れるところでしょうが、エキセントリックでコケティッシュな魅力のこの声でスウィングしたり、渋いバラードを歌ったり・・・・骨っぽいロック風の曲では、ジャケットからわかるとおりちょっと気の強い部分も垣間見ることが出来ます。ゲストで参加しているLucinda Williamsとの新旧オルタナ・カントリー・デュエットも聴きもののひとつです。
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不条理音盤委員会 33 乱れ撃ち TECHNO-POP REVIEW 2
- 2005/01/20(Thu) -
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「Video Killed the Radio Star」と言えばオリジナルはこのBruce Woolley & The Camera Clubの「English Garden」に収録されています。音的にはテクノ・ポップと言うよりは普通のブリティッシュ・ニュー・ウェーブの範疇でしょうが(謝)、スタイリッシュに手堅くまとめられたポップ・エッセンスはもっと注目されてもよさそうなものだと個人的には思います。タイトル通り上品でエレガンスなセンスであふれているこのアルバムはBugglesを期待すると肩透かしですが、XTCやSqueezeといった独特の捻じ曲がったポップ美学を好きな人には気に入るのでは・・・・と思うのです。周知の通り、このバンドでキーボードを弾いているのがThomas Dolbyです。

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Thomas DolbyはXTCに加入したかったという話が伝わっていますが、それは残念ながら適いませんでしたね(笑)。Andy PartridgeとThomas DolbyのコラボとなればXTCがどんな音になったのか・・・・ちょっと残念な気もします。この「The Golden Age of Wireless 」にはそのAndyや矢野顕子といったゲストを従えて、割とストレートなテクノ・ポップを展開しています。実験精神旺盛で、それでいてどこかユーモラスな音作りはジャケットそのまんまだと思います。

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テクノ・ポップ界の一発屋と言えばMの「Pop Musik」でしょう。チープなシンセ音が奏でる当時のディスコの雰囲気は今となってはレトロとしか思えませんが、この曲は延々語り継がれていくでしょう。もう殆ど誰も見向きさえしないこのアルバムですが(笑)、しっかりと音は練られていて聞き応えはあるのです。さりげなくBugglesの1stに近いイミテーション・ポップの名盤でしょう。
で、Mr.MことRobbin ScottはMの名義でアルバムを4枚!発表しています。3枚目の「Last Famous Words」に至っては、高橋幸宏、Thomas Dolby、Andy Gill(GANG OF FOUR)、Tony Levin(KING CRIMSON)、Mark King(LEVEL42)等の豪華なメンバーをそろえての一大UKニュー・ウェーヴ絵巻を展開したのですが、どうも地味な曲調と凝りすぎたスタジオ・ワークのためか全く売れませんでした(笑)。

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HUMAN LEAUEから追い出されたMartyn WareとIan Craig Marshはシンセ・ポップの新しい形態を求めてGllen Gregoryをヴォーカルに迎えてこのHEAVEN 17を結成します。
Phil Oakeyがポップ・ディスコ路線に走ったのと対照的に、彼らはポップの中にも実験性と革新性を織り込んでいったようですが、このアルバムを聞く限りではアナログ・シンセの使い方が目新しい程度で、さほどHUMAN LEAGUEと変わらないような気もしますが・・・・ただGlenn Gregoryのソウルフルな声と相反するような割と冷淡にも聴こえるサウンドの組み合わせは注目されるべきでしょう。これ以降はGllenの声を活かしたソウルフルな展開に走ることになります。
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不条理音盤委員会 32 乱れ撃ち TECHNO-POP REVIEW
- 2005/01/18(Tue) -
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Amazon.comを眺めていたらZaine Griffのアルバムが再発されるというではありませんか(笑)。ニュージーランド生まれのデンマーク人で、渡英してリンゼイ・ケンプに師事したという経歴を持つZaine Griffですが、彼の名前を知ったのは高橋幸宏氏のアルバム「WHAT ME WORRY?」に「THIS STRANGE OBSESSION」という曲を提供して、そこでヴォーカルをとっていたからです。この曲はまるでUltravoxという感じでしたが、幸宏氏とZaine Griffの交流は彼の2ndアルバム「Figures」に幸宏氏がドラムで参加したことに始まります。第2のDavid Bowieと国内盤LPのライナーノートに記されていましたが(1stアルバムのジャケットはそのまんまです)、確かにそれらしいデカダンス・エレクトロニクスのアルバムで、ニュー・ロマの本家UltravoxのWarren Cann やKate Bushも参加しているという豪華なアルバムです。といっても所詮は真似っ子で二番煎じというわけで日本での知名度は極端に低いです(笑)
NAKED EYESはPete Byrne (vocals) と Rob Fisher (keyboards)のデュオでした。1枚目のアルバムをToni Mansfieldがプロデュースしたせいもあって、NEW MUSIKに近いアコースティックなシンセ音と温かみあるメロディーが見事にマッチした秀逸な作品でしたが2枚目はArther bakerを迎えてヒップ・ホップに色目を使って凋落への道をたどり、解散してしまいます。1枚目のアルバムからは「Always Something There to Reminds Me」、2枚目からは「(What) In Name of Love」がそこそこヒットしましたし、80年代NWのコンピには結構入っているので耳にする機会は多いでしょう。オリジナル・アルバムは現在廃盤のようで、ベスト盤だけが入手可能です。乞再発(願)。

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Neil Arthur (Vocals/Guitar) と Stephen Luscombe (Keyboards)のデュオだったBLANCMANGE。これもベスト盤のみ。ブラス+ファンクのリズムを導入したダンサンブルな曲があるかと思うと、陰影漂うニュー・ロマっぽい音あり、かと思えばインド風味の曲あり・・・結構この分野としてはバラエティに富んだ音作りをしていた人たちでした。NW系の音ではプロデューサーの役割も大きいと思うのですが、1stではMike Howlettが手がけているのに妙に納得。彼らが切り開いたエスノ+ファンク+シンセ・ポップはそのままTHOMPSON TWINSに継承されるのです。

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このアルバムの直前までは割とインダストリアルっぽく、またプログレにも通じるような音だったHuman Leagueですが、HEAVEN17組と決裂した後は女子高校生コーラス2人を従えての超ダンサンブル・ポップ・ユニットに変身してしまいました。その変貌ぶりにエレクトリック・アバと揶揄されるほどでしたが、そのちょっと頽廃した美学は現在もヨーロッパを中心に人気が高いのです(笑)。しかし、そういった噂とは裏腹に結構マイナー・メロもあり、テクノ・ポップというよりはニュー・ロマンティクスに近い印象もあります。誰もが知っている「愛の残り火」は80年代の各種コンピに必ず入っている名曲(迷曲かも・・・)ですね(笑)

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更に言わずと知れたこの1枚。
「Video Killed The Radio Star」はNHK教育番組の子供向け番組でカバーまでされているほどの超名曲・・・おまけに着メロまである……(-。-) ボソッ。
これ以降のTrevor HorneやJeff Downsの活動を思えば、その原点がうかがえる?ポップなメロディーの背後には繊細でマニアックな音の層が重ねられているという技有りの1枚ですね(笑)。これまたコンピレーション盤の常連ですね(笑):

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不条理音盤委員会 31 Spring 「Spring」
- 2005/01/17(Mon) -
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SPRINGは「トリプル・メロトロン」のバンドとして有名ですね(笑)。71年にNEONレーベルから唯一セルフタイトルのこのアルバムを発表したSPRINGは5人のメンバーのうち3人までがメロトロン奏者としてクレジットされていて、1曲目の「The Prisnor」からフルートとストリング、それにブラスも?というメロトロンの洪水状態の作品です。他の曲でもかなり速いパッセージやメイン・フレーズのリード部分をメロトロンが担うという大胆な使用法で、さすがにフィーチャー度は高いです。一方でさりげなくダビング録音されている12弦ギターやアコ・ギの音にもイギリスらしい湿度を十分感じることができると思います。
SPRINGは妖艶な美しさと英国的翳りを持つトラッドで田園的なシンフォニック・ロックとよく言われていますが、個人的にはちょっと違った印象があります。確かにそういった叙情的で牧歌的な雰囲気は漂っていますし、全体的には静かな印象を受ける作品であるのは否定しませんが、シンバルやタムのロールを多用しながら、ジャズの香りもするドラムがサウンドの全体像をしっかりと引き締めている点やギターのエッジが案外鋭い点、あるいはクラシカル風な曲やちょっとコミカルな曲が合間に散りばめられているということ、そして71年という時代背景も考えると自分はこの作品はフォークをベースにしたサイケデリック・ロックの変種ではないかとも思うのです。メロトロンをこれほど多用していながらそれを前面に押し出してはいないこともあって、さほどシンフォニックには聴こえず、逆にメロトロンの音がどんどん英国の霧の中の迷宮を演出していくように感じます。このサイケデリックぽい印象は再発CDに収録されたメロトロンを使用していない3曲のボーナス・トラックで顕著だと思います。無論それでこの作品の価値が下がるというわけではありません。
キーフの印象的なジャケットと共に語り継がれる名盤の一つだと思います。
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不条理音盤委員会 30 EXOTIC FEMALE ARTISTS 2
- 2005/01/14(Fri) -
いつも上質のアルバム・レビューをエントリーされている「国民保険カンタベリー出張所」の管理人thmonkさんからのリクエスト企画第2弾です。今回はチュルク・ポップ特集です(笑)

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まずはZeynepの「Kara Kaplı Kitap」です。ジャケット通りの印象でちょっと濃い目のケバい音作りですが案外キュートな声です。(謝)。エスニック+エレクトリックの融合というちょっとクラブ寄りの音に仕上がっていますが、所々でのコブシ回しはさすがにアラベスク風味。 続いてはYildiz Tilbeの「Gulum」です。ジャケットは普通ぽいのですが、民族楽器を多用したかなり伝統的なチュルク・ポップです。しかし、さほど濃い印象もなく案外サラリとした印象はあります。

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Hande Yenerの「Aşk Kadın Ruhundan Anlamıyor」です。このアルバムは中近東ベースの音にHIP-HOPやR&B的なサウンドを融合させた音作りで、ちょっと不思議な感じがするアルバムです。トルコの宇多田ひかる?といった感じでしょうか?チュルク・ラップも聴けますが、さすがにゴツゴツとした響きのトルコ語をラップにするとぎこちない感じもしますけど……(-。-) ボソッ

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現在トルコでのトップ・アーティストの地位に上りつめたGulsenですが、このアルバム「Of...Of...」はヨーロッパでも流行の兆しをみせているようです。ルックスやスタイルはモデル系なのですが、聴こえてくる音はしっかり自分の出自に根を下ろした感のあるモダン・チュルク・ポップです。流行の最先端をしっかりと取り込みながら、イスタンブールの猥雑な匂いがプンプンする最高のアルバムです。顔に似ず(?)ちょっとハスキーで太い声がまた魅力かも……(-。-) ボソッ。

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Aşkın Nur Yengiの「2002」もかなりハウス風のリズムを多用したポップな作りになっていますが、そういった打ち込みにネイやウードといった民族楽器がからむのもまた一興です。これが彼女のデビュー・アルバムですがジャケットがどんどん普通ぽくなるので選んだのがこれです(笑)。
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品行方正児童会 5
- 2005/01/13(Thu) -
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- 2005/01/13(Thu) -
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- 2005/01/13(Thu) -
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品行方正児童会 2
- 2005/01/13(Thu) -
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- 2005/01/13(Thu) -
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不条理音盤委員会 29 乱れ撃ち GUITAR POP REVIEW 2
- 2005/01/10(Mon) -
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前回に引き続きアトランダムに乱れ撃ちます(謝)
で、まずは84年発表のTHE LOTUS EATERS「NO SENSE OF SIN」から・・・。
"The First Picture of You"に代表される透明なギターの音が印象的なアルバムでした。邦題が「青春のアルバム」でしたね(笑)。このアルバム発表後にすぐに解散してしまいましたが、2001年に突如として復活して以前同様繊細でロマンティックなサウンドを聴かせてくれます。長らくこのアルバムは廃盤状態だったのですが98年にめでたくCDにて再発。でもオリジナルLPとは収録曲は違いますし、何故かジャケットのポートレイトが入れ替わっている(謎)。どちらにしても憂鬱な表情がまさに「青春」していますけど(笑)。お得なのは12インチ収録の曲や当時の未発表曲が聴けることです。

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2枚目は83年発表のDISLOCATION DANCE 「Midnight Shift」です。ギター・ポップにファンキーな感覚をミックスした3rdアルバムで、一部ではWEEK END + HAIRCUT 100という無謀な表現もされていました(笑)。しかし、トランペットやブラスが入っていても決して熱くならず、妙にクールなサウンドが特徴で、Katherine Wayはまるで感情を押し殺したかのように抑揚のない歌い方をしています。ここでトランペットを吹いているAndy Diagramは後にPale Fountainsでも吹いています。冒頭の「Show Me」のミックスはDenis Borwell。CDに収録されているボーナストラックの12インチ・バージョンではここぞとばかりに彼がダヴ・ミックスを施しています。全体的に漂うB級のムードがまたいかがわしくて大変素敵なアルバムです(笑)

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続いては85年発表のTHE JUNE BRIDES の唯一のアルバム「There Are Eight Million Stories」です。ORANGE JUICE譲りのシャカシャカとしたギター・カッティングにフワーリとしたブラス音。優しげなメロディーと切ない歌。カントリーの香りもするネオ・アコとアノラックの中間の音作りは中途半端かもしれませんが、恋心を丁寧に歌っているPhil Wilsonのソング・ライティングは見事でしょう。彼らのリリース音源はコンピレーション盤でほぼ網羅できますが、中古盤店でも見当たりませんねぇ(涙)。バンド解散後にPhil WilsonがCreationから発表したソロEPもまた泣けてきます。

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元気いっぱいのギター・ポップと言えばこのHOUSEMARTINSの1stである「 London 0 Hull 4」をあげないわけにはいかないでしょう。タイトなリズムにカラリとしたギターのカッティング・・・ちょっと鼻にかかった歌声で普通の人々の生き方を時にはユーモラスに、そして皮肉をたっぷりこめたり、風刺精神を織り込んで毒々しく歌ったり・・・・さりげなさの中にしっかりと英国人らしさをにじませる歴史的な名盤です。2枚のアルバム後に解散してNorman CookはBEATS INTERNATRIONAL ~FAT BOY SLIMに、一方でPaul HeatonとDave HemmingwayはTHE BEAUTIFUL SOUTHを結成します。このバンドの毒は当然の如くPaulとDaveが継承しましたね(笑)

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最後はSHOP ASSISTANTS「Shop Assistants」です。Jesus and Mary Chainのエジンバラからの回答という大々的なキャッチフレーズで鳴り物入りのデビューした女3人+男1人のバンドでした。Mayo Thompsonのプロデュースでしたが、見事なまでにノイジーでドリーミーでスカスカのギター音。タンバリンもサイケデリックというよりも何とかして音の隙間を埋めようとしているかのようにカシャカシャ鳴り続けます。思いつきが勝負だったこのバンドはガレージ・バンド方面に進めばそれなりの成功を手にしたのかもしれませんが結局はいつの間にか尻すぼみに・・・・・C86時代の仇花でした(涙)
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不条理音盤委員会 28 乱れ撃ち Guitar Pop Review
- 2005/01/09(Sun) -
日本でしか通用しない音楽ジャンル用語にネオ・アコという言葉があります。アコーステックを基調としたギター・ポップの総称のようなものですが、意外と根強いファンが多いものです(笑)。自分もその一人なのですが(笑)、今回はそういったジャンルからアトランダムに選んでみました(謝)

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まずはスコットランド出身のTrash Can Sinatrasの90年の1STアルバム「CAKE」です。まさに青春きらめきポップの言葉が相応しいこのアルバムは「90年代のハイ・ランド・ハード・レイン」と絶賛されていました。深いリバーブのかかったアコ・ギのアルペジオにストリング系のキーボード。ちょっと霞がかかったようなヴォーカルといったサウンドは、どちらかと言えばAztec CameraよりはOrenge Juiceの1STに近いような印象があります。多少メンバーの出入りがあったのと名前をさりげなくTrashcan Sinatrasと変えて昨年4thアルバム「Weightlifting」を発表しました。

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続いてはオーストラリア出身ながらイギリスのSarahからアルバムを発表していたEven As We Speak の唯一のアルバム「Feral Pop Frensy」です。Mary Wyerの歌声はどちらかというとかわいい声でウィスパー寸前のヘタウマ・ボイスでさりげない曲をさりげなく歌っています。ネオアコの基本のキラキラ・ギター+女性ヴォーカルという典型的なタイプのバンドですが、単純な惜しむらくはこのアルバムにNEW ORDERの「BIZARRE LOVE TRIANGLE」のカバーがおさめられていないことです(笑)。現在も活動中なのでこのアルバム再発される可能性があるかも・・・・

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3枚目はアイルランド出身のTHE FRANK AND WALTERSの 「TRAINS, BOATS AND PLANES」 (1992)でございます。元気いっぱいにギターをかき鳴らして全力疾走で突き進む男性3人組なのですが、しっかりとポップしているメロディーにストリングや「パッパラ~・コーラス」も入っています。派手ではないのですがかなり良質のサウンド作りに一役買っているのがプロデューサーのEdwin Collinsでしょう。クレジットに名前を見つけて納得X20。実は叙情派だった彼らの1stアルバム・・・これ以降はどんどん普通っぽくなってくるというネオ・アコ系バンドの見本のような彼らですが・・・・笑。で、残念ながらこのアルバムも現在は廃盤です(涙)。

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4枚目は元Deaf SchoolのIan Richieがプロデュースしたスコティシュ・ポップ・バンドのBIG DISHの「Swimmer」です。1stシングルでもある「Big New Beginning 」を聴いたときには正統なネオアコ路線に心が躍りましたが、どこか溌剌さとは一線を画したというか、ちょっと老成した感のあるメランコリック&ロマンティックな曲と落ち着いた Steven Lindsayの渋い声、そしてギター・ポップなのですが、打ち込みが異常にクールなのとどこかAORっぽさまでが漂う演奏。当時メジャーへの拡大路線を邁進中で、アダルト・コンテンポラリーな音を欲していたVIRGINの意向に沿った音なのかもしれません。
続く2ndも「Creeping Up On Jesus」は更に輪をかけて地味なアルバムです。このアルバムは国内未発でしたが、2ndとWEAから出た3rdの「Satelite」は国内でも発売されました。稀に中古盤店で見かけます。

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5枚目はJazz ButcherのギタリストでもあるMax Eiderの「Best Kisser in the World」です。バンドを脱退中の87年に発表したこのアルバムは、まさにネオ・アコ系のサンプルとしか言いようがない作品です(笑)。元々Jazz Butcher自体の音楽性がコロコロ変わるというのもあって、そこで影響を受けたのでしょうか?バラエティに富んだ曲と何気なく歌うヴォーカル・・・Aztec Camera,Orange Juice,Monochome SetそしてFeltとの名前が頭をよぎるのは極めて当然のこと。ジャズっぽい雰囲気を含めた曲もあり、まさに一人「Pillows And Prayers」(笑)とも呼ぶべき、さわやか・アコースティック・ロックの
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不条理音盤委員会 27 Julian Cope 「World Shut Your Mouth」
- 2005/01/07(Fri) -

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Teardrop Explodes時代にEcho & The Bunnymenと共にリバプール・シーンを牽引したJulian Copeが84年に発表した1stソロ・アルバムです。良質のブリティッシュ・ポップのエッセンスとちょっとひねくれたアヴァンギャルドな感覚が同居しているこの作品の感触としてはSyd BarrettやKevin Ayersの諸作品のように牧歌的な中にもガラス細工のようにキラキラと光るサイケデリック感覚を強く感じます。それを側面から演出するように、例えば「Metranil Vavin」で聴かれるKate St JohnのオーボエやSteve Lovellによるシタールがまた不思議な色合いで響いてくるのです。一方で「Kolly Kibber's Birthday」のように疾走するごときロック・タイプの曲もあるのですが、その背後で奏でられるチープなキーボードやドラム・マシーン?の音もまた意図的なものなのでしょう。さりげなく彼が影響を受けたというジャーマン・クラウト・ロックの香りも漂ってきます。聴いているものを寄せつけるわけでも、拒むわけでもなくなんとなくはぐらかされたような気分になってきます、とはいえ、この作品が内面的で自閉的であるわけでもなく、いわば彼の公開書簡のような印象を受けるのです。

試聴音源はこちらから
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1891369

Truck Listing
1. Metranil Vavin
2. Bandy's First Jump
3. Strasbourg
4. Elegant Chaos
5. Quizmaster
6. Kolly Kibber's Birthday
7. Sunshine Playroom
8. Head Hang Low
9. Pussyface
10. Greatness & Perfection
11. Lunatic And Fire-Pistol

Line-Up
Julian Cope - organ,bass,guitar.piano,vocal
Steve Crease - drums
Gary Dwyer - drums
Andrew Edge - drums
Ron Francois - bass
Steve Lovell - bass,guitar.sitar
Kate St John - oboe
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不条理音盤委員会 26 ZAMLA MAMMAZ MANNA 「Familjesprickor」
- 2005/01/07(Fri) -

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前回に引き続いてSAMLA MAMMAS MANNAを取り上げます(謝)。
2nd「Maltid」を発表した後に、彼らは74年に「Klossa Knapitatet」、76年にGregry llan FrizPatrickが作曲した「Snorungarnas Symfoni」をメンバー全員で演奏するアルバム(通常このアルバムは彼らの作品としてはカウントされませんが・・・)を制作するという風に順調にそのキャリアを積み重ねてきました。しかし、ギターのCoste Apetreaの脱退とEino Haapalaの加入を契機に?バンド名をZAMLA MAMMAZ MANNA と変更します。この名義で彼らの頂点とも言える2枚組のアルバム「Schlagerns Mystik/For Aldre Nybegynnare」を77年に発表します。2枚組と言えどもただでは済ませない彼ららしく「Schlagerns Mystik」の方は歌ものの小曲を集めた旧A面と従来の彼らの手法であるトラッドぽいメロディーが変拍子ビシバシの圧倒的なアンサンブルで奏でられる旧B面という極めて対照的な作風を持つスタジオ盤。一方の「For Aldre Nybegynnare」は遊び心満載のインプロヴィゼーションがたっぷりのライブ盤と異なったアプローチになっています。今度はドラムのHans Bruniussonが脱退し、新たにVilgot Hanssonを迎えて80年に発表された作品がこの「Familjesprickor」です。旧A面が疾走するジャズ・ロック、旧B面が従来の手法の曲が並ぶアルバムですが、どこか物足りないような気がきます。極端な言い方なのですが真面目過ぎるのです。トイ・ピアノの乱打から始まり。すぐに変拍子に突入してハンド・クラップと「パ・パ・パ~~」というスキャットが絡む「「Five Single Combats」にしても、そこからメドレー形式でつながる「Ventilation Calculation」にしても割とストレートな曲になっています。また旧B面ではKING CRIMSONを思わせる変拍子のメタル風な曲やラテン・フュージョンのパロディーみたいな曲もありますが、今までの作品にあった聴き手を惑わすような展開はあまりなく、曲の展開が容易に読めてしまうのです。ユニットとしての限界を感じていたのか、アンサンブルもぎごちなく響き、彼ら本来の楽天的な自由な躍動感も失われているような気がします。無論そこにはドラマーの交代といった側面もあるのでしょうが、どこか今までの手癖で手堅くまとめてしまったという印象があるのです。逆に言えば、「家庭のひび割れ」というタイトルが示唆するように微妙な緊張感を持ったアルバムだと言えるでしょう。
この作品でSAMLA MAMMAS MANNA ~ ZAMLA MAMMAZ MANNA は解散し、Lars HollmerはVon Zamlaを結成するに至ります。

Truck Listing
1. Five Single Combats
2. Ventilation Calculation
3. The Forge
4. The Thrall
5. The Panting Short Story
6. Pappa (with right of veto)
7. The Farmhand
8. Kernel in Short and Long Castling

Line-up
Lars Hollmer - keyboards, accordion, song
Eino Haapala - guitar, song
Lars Krantz - bass, song
Vilgot Hansson - drums, percussion
Hans Bruniusson - drums, and some percussion on "Pappa
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不条理音盤委員会 25 SAMLA MAMMAS MANNA 「Maltid」
- 2005/01/05(Wed) -

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SAMLA MAMMAS MANNAは言わずと知れたスウェーデンのバンドです。その音楽性はアヴァンギャルドなジャズ・ロックとも言うべきでしょうか?とても一言では表現できないほどの多様性を持っています(笑)。結成は69年。バンド名はラリっている最中に思いついたらしくそこからも初期はサイケデリックな影響が強かったのを知ることができます。71年のセルフ・タイトルの1stアルバムではキーボード・トリオ+コンガという特異な編成でありながら、歪んだエレクトリック・ピアノが中華風、あるいは中近東風のメロディーを弾いたかと思うと、突如としてラウンジ風のジャム・セッションになり、フリー・ジャズかと思えば北欧のトラッド風の曲に変身するといった具合に落ち着きのない曲展開の底から笑い声が聞こえてくるような奇妙な感覚を持ったアルバムになっています。73年に発表されたこの2ndアルバム「Maltid」ではギタリストのCoste Apetreaが加入してますますその音楽の自由度が増していきます。疾走するがごとく駆け抜けるギターとエレ・ピの全速力ユニゾンとそれを煽るがごとくたたみかける変拍子の嵐・・・それが突如としてリズム・チェンジを繰り返し、その合間に響き渡る奇声と裏声のヴォーカル&コーラス・・・かと思えばトラッド風のナンバーをユーモアたっぷりに演奏する・・・すさまじいばかりのアンサンブルと度を越したおふざけ感覚・・・どこまで真面目で、どこからか不真面目なのか見当もつきませんが、これだけのことを涼しい顔でやっていること自体彼らは確信犯なのでしょう。一つの曲の中で多くのアイデアをつめこんで出し惜しみしないグループ。それがSAMLA MAMMAS MANNAというバンドだと思います。



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不条理音盤委員会 24 EXOTIC FEMALE ARTSITS
- 2005/01/04(Tue) -
いつも上質なアルバムを紹介しているthmonkさんのblog「国民保険カンタベリー出張所」では先日以来バルカン・地中海系の女性アーティストがエントリーされています。で、人真似して自分もその方面を5枚選んでみました(謝)。

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まずはトルコのSEDEN GURELの「Bir Kadin Sarki Soyluyor」です。民族楽器とエレクトロニクスが程よくミックスされた比較的気楽に聞ける一枚です。

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続いてレバノンのNAWAL AL ZOGHBYの「Ellitmane Toh」です。アラブ歌謡+ポップス+ちょっとエレクトロニカのクラブ風とミックスされたサウンドはもうかっこいいとしか言いようがありません。かなりの美人ですが子供が3人いるそうです(笑)

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3枚目はISHTARの「The Voice of Alabina」。アラビアンとスパニッシュ風の両者をミックスしたサウンドで、所々にラテン系のビートも導入されて非常に気持ちのよいアルバム。クラブ風の音使いもおしゃれかも(笑)。彼女が所属しているグループ「ALABINA」はジプシー・キングス風の曲が続きちょっと食傷気味です(笑)

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4枚目はスペインのアイドル歌手CHENOAの1Sアルバム。舌足らずの声で歌われる典型的なラテン系ポップス(笑)。・・・ジャケット写真危ないですよね??勿論衝動的ジャケット買いです(笑)

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最後はインドネシアのSOPHIAの「Didini」です。これも衝動的ジャケット買い。様々なJ-POPタイプの曲が並んでいて、曲毎にイメージを変化させるという大技も披露。倉木麻衣+大塚愛+BoAというべきか、一人ハロー!プロジェクトとも呼ぶべきか・・・笑
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不条理音盤委員会 23 Natacha Atlas 「Ayeshteni」
- 2005/01/04(Tue) -

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イギリス人の母とモロッコ/エジプト・ハーフの父を持ち、ブリュッセルのモロッコ人街で育ち、両親の離婚でイギリスに渡る。ローカルバンドでの活動後、ベルギーに戻り、シンガー/ベリーダンサーとしてTURKISH CLUBやレストランでステージに立つ。'80年代後半にイギリスに戻り「GLOBAL TRANCE UNDERGRAUND」を経て95年ソロデビュー。英語、アラビア語、フランス語、スペイン語を流暢に話し、ステージではベリーダンスを踊る。世界中の様々なアーティストとのコラボレーションは数知れず。有名どころではペイジ&プラントの英国ツアーでオープニングアクトに起用されていた・・・と履歴だけを綴っていてもかなりインパクトのあるアラビック・グルーブの歌姫Natacha Atlasの4枚目のアルバムがこの「Ayeshteni」です。ここまでも彼女は自分の出自たる中近東系音楽とUKハウスを融合させた作品を作ってきましたが、民族色を強く意識した1枚目の「Halim」、かなりクラブ・フロアを意識したグルーヴ感あふれる2枚目の「Diaspora」、そして世界に目を向けた「Galida」といった風に徐々にワールド・ワイドな視点での創作活動を続けてきたように思えます。この「Ayeshteni」では前作同様のインターナショナル的なアプローチをまた一歩進め、「I put a spell on you」やシャンソンのスタンダード曲「Ne Ne Quitte Pas (If you go away)」等のカバー曲も交えて濃密なアラブ風のコブシを聴かせてくれます。当然のことながら従来の基本方針は変化せず、UKハウス的なトライバル・ビートやトランス・ビートに濃厚なアラブ風のストリングがミックスされる音像はスリリングであり、またエロチックです。そんなエレクトロニクスと民族楽器の巧みなバランス感覚あふれる豪華な演奏に負けじと歌う彼女の声もまたミステリアスに響くのです。
確かにクセのある曲と声だとは思うのですが、妙にアンビエントでクールに聴こえるような印象もある不思議な一枚だと思います。

試聴音源はこちらから
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=958179

Truck Listing
1. Shubra
2. I Put A Spell On You
3. Ashwa
4. Ayeshteni
5. Soleil D'Egypte
6. Ne Me Quitte Pas
7. Mish Fidilak
8. Rah
9. Lelsama
10.Fakrenha
11.Manbai

Line-Up
Natacha Atlas - vocals
Tim Whelan - guitar, piano, organ, keyboards, programming
Medhat Abdel Samie - violin, drums, programming
Tamer Ghoneim - violin
Mahmoud Osman - viola
Taha Taha Nahrazan & Famad Taha -cello
Mamdouh Gebari - oud
Larry Whelan - clarinet, saxophone
Heanafy Soliman - string synthesizer
Hamid Mantu - drums
Khaled Salah El Din Taha Abdalla & Khaled Rico Rababa - percussion
Mika Sabat - programming
DJ Awe - vinyl scratches
The Mohandiseen Male Choir - background vocals
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不条理音盤委員会 22 THE THE 「Soul Mining」
- 2005/01/04(Tue) -

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前回に引き続いてMatt Johnson関連を。81年に前述の「Burning Blue Soul」を発表した彼は翌年にMarc Almondの「Untitled」に参加してエレトニクスを駆使したサイケデリックな世界を展開させます。それからしばしの沈黙期間を経て84年にTHE THE名義で発表したのがこの「Soul Mining」です。このアルバムも再発を繰り返すたびにジャケットが変更されています。国内・リマスタリング盤はモノクロームの彼のポートレイト・ジャケットになっています。
音的には従来のエレクトロニクスを中心としながらも、大胆な音使いとサイケデリック感覚のあふれる一枚になっています。典型的なのがフィドルを使った「This Is The Day」やインド風のパーカッションをアクセントに使った「The Twilgiht Hour」で、上質のポップセンスの中に実験的な要素を詰め込んだ緻密な音の構成になっています。また「Uncertain Smile」でのsqueezeのJools Hollandのピアノ・ソロも聴きものの一つにあげられると思います。
Matt Johnsonという人は歌詞に強烈なメッセージを持たせることで知られていますが、これ以降の作品では主に外部に向けての政治的な主張を盛り込んでいますが、このアルバムでは人の内面に向けて語るような歌詞になっています。曲に付されたメッセージは「悲しい現実から目をそらしてはいけない」という厳しい信念をかかげながらも、そこに立ち向かう勇気と愛情を示しているということです。冷めた視点で恋人たちの情景を生々しく描写しようとも、その背後にはとにかく生き続けることを願っているような気がします。そういった面を念頭に置けば、このアルバムは自己の内面を深く見つめる意味でのサイケデリックとも言えましょう。まさに「魂の彫刻」というタイトルが相応しいアルバムだと思うのです。

試聴音源はこちらから
http://www.bestbuy.com/site/olspage.jsp?tab=1&type=product&id=101537&skuId=4682515&productCategoryId=cat02010 Truck Listing

1. I've Been Waintin' For Tomorrow (All Of My Life)
2. This Is The Day
3. The Sinking Feeling
4. Uncertain Smile
5. The Twilight Hour
6. Soul Mining
7. GIANT

Line-up
Matt Johnson - vocals, keyboards, percussion, loops
Anne Stephenson - violin
Martin McCarrick - cello
Paul Boyle - fiddle
Jools Holland - piano
Thomas Leer - synthesizer
Jeremy Meek - bass
Camelle G. Hinds - bass
Andy Duncan - drums
Zeke Manyika - drums
Jim Thirlwell - sticks & tins
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不条理音盤委員会 21 Matt Johnson 「Burning Blue Soul」
- 2005/01/04(Tue) -

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現在はTHE THE名義で活動しているMatt Johnsonが自身の名義で81年に4ADから発表したアルバムがこの「Burning Blue Soul」です。このアルバムは何度も再発されていますが、その度にジャケットが変更されています。上がオリジナルですが、すぐに廃盤になりLPで再発されたのが下の彼のポートレイト・ジャケット。オリジナル・ジャケットはかなりのレア盤のようで自分にはとても手が出ません(涙)。
一部WIREのBruce GilbertとGraham Lewisのサポート及び4ADのオーナーのIvo Watts-Russellがプロデュースに参加していますが、基本的にはレコーディングは彼一人で行われたと思われます。ドラム・マシンとテープ・ループ及び執拗に反復するギター、彼の低音のヴォイスをメインに据えて民族音楽やエレクトロニクス、そしてサウンド・コラージュの要素をも大胆に取り入れた極めて特異なサイケデリックな音響世界が展開されています。それでいながらポップと前衛を分けるギリギリのラインで鳴り響く音は寒々としながらも、奇妙な緊張感を持っていて、彼の低音の声の性質からベルリン時代のDavid Bowieの一連のアルバムをちょっと連想してしまいます。当然ですがこの不可思議な音響処理にWIREの影響を見るのは可能でしょうし、同時に4ADのレーベル・カラーが濃厚であるのも否定できません。しかし、そういった点を含めて、この当時から徐々に流行し始めたネオ・サイケとは一線を画した音楽による催眠術とも呼ぶべきオリジナリティに富んだ不思議な作品であると個人的には思います。

試聴音源はこちらから
http://www.artistdirect.com/nad/store/artist/album/0,,174250,00.html

Line-Up
Matt Johnson - vocals, various instruments

guest musician:
Bruce Gilbert - guitar
Graham Lewis - piano

Truck Listing
1. Red Cinders In The Sand
2. Song Without An Ending
3. Time Again For The Golden Sunset
4. Icing Up
5. Sun Risin' Thru My Garden, (Like A)
6. Out Of Control
7. Bugle Boy
8. Delirious
9. Rivers Flow East In Spring
10. Another Boy Drowning
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不条理音盤委員会 20 Trio 「Bye Bye」
- 2005/01/03(Mon) -

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ふと棚から出てきたこの一枚をご存知の方はいるでしょうか?ノイエ・ドイチェ・ヴェレの一環として国内でも発売されたTRIOのアルバムです。西ドイツ(当時ですが)ではそこそこのネーム・バリューを持つこのグループがインターナショナルな販売網に乗ったこのアルバムは名盤というよりも珍盤と言うべきでしょうか?1曲目が82年にヨーロッパで大ヒットしたのを契機に制作されたといういわくつきですが、翌年にかけてよく国内のFMでもこの曲は流れていました。一言で表すならば超脱力ロックでしょうか?試聴音源を聞いてもらえば明快なのですが、例えば「 Drei Mann In Doppelbett」はハード・ロック風のギターにリズム・ボックス並みの単純なドラム、そしてわざと音を外したかのようなコーラス・・・歌われている内容は「ダブルベッドに男が3人」!?また、ヴィデオ・ゲームような音を使ったニュー・ウエィヴ風の「Hearts Are Trump」。ただ女性のの名前を次々に連呼する「Girl,Girl,Girl」・・・かと思えば妙にしんみりと歌う「Out In The Streets」といった具合にバラエティに富んだ曲が並んでいます。発売当時30代を越えていた彼らが何故このような音作りをしたのかは不明なのですが、ドイツ流の硬質なユーモアや批判精神が見え隠れするのは言うまでもありません。音楽的に素人ではない点は「WWW」のようなトラッド風ナンバーにも明らかで、またシンプルで稚拙に思える曲作りや乱雑に見えるアルバム構成であっても、全体的に見れば破綻している部分が全くないという、実は全てが計算されているのではなかろうかと勘繰りたくもなります。
このTRIOというグループ?は現在もマイペースで活動中です。

試聴音源はこちらから
http://www.stephan-remmler.de/Trio/diskografie/alben/bye_bye_ausland.htm

Truck Listing.
1. Da Da Da I Don't Love You You Don't Love Me Aha Ah l
2. Boom Boom
3. Hearts Are Trump
4. Out In The Streets
5. Bye Bye
6. Anna- Letmeinletmeout
7. Drei Mann In Doppelbett
8. Ich Lieb Den Rock N' Roll
9. Tutti Frutti
10. Tooralooralooraloo- Is It Old & Is It New
11. Girl Girl Girl
12. W.W.W.
13. Sunday You Need Love Monday Be Alone
14. Da Da Da I Don't Love You You Don't Love Me Aha Ah

Line-Up
Stephan Remmler - vocal,organ etc
Kralle Krawinkel - guitars
Peter Behrens - drums,percussion
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不条理音盤委員会 19 TALE CUE 「Voices Beyond My Curtain 」
- 2005/01/03(Mon) -

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TALE CUEはこの1作だけを残したイタリアのシンフォニック系のバンドです。
イタリアのバンドでありながら、叙情的で陰影が濃い曲調はPULSERを思い出します。しかし、割と安定したリズムセクションと比較して、ドラマティックに走る自己陶酔型のギターはちょっとオリジナルに欠けているような気もしません。また鍵盤類が多用されているのにもかかわらず、前面に響いてこないのも難点としてあげられるでしょう。曲の一つ一つが演奏というよりは、女性VoのLaura Baslaに依存しているきらいもあって、彼らが考えていたほど独自の世界を構築するまでには至らなかったような気がします。力量不足というわけでもないのでしょうが、シアトリカルに迫ってみたりコケテイッシュに振舞ってみたりと様々な手法を使って見せるのですが、逆にそれが空回りになってしまっているのです。全編イタリア語ではなく英語で歌っているのですが、その歌い方はSONJA KRISTINAを意識しているのかもしれません。最後の曲ではフルートがゲストとして招かれているのですが、MALLIONをつい連想させるこの1曲だけは楽曲・演奏の完成度は高いと思います。91年発表ということもあって、先人たちの遺産を継承しようとしたのかもしれませんが、その分オリジナリティー、バラエテイー感が欠如してしまったとしか言いようがありません。メタルとシンフォニックの中間のバランスを保とうとして中途半端に終わってしまったという感があるのです。

Line-up
Filippo Oggioni / drums
Davide Vicchione / bass
Laura Basla / vocals
Giovanni Porpora / keyboards

GUEST:
Lisa De Renzio / flute on 6

Track listing
1. The Knell
2. Craven Smiles
3. Prisoner Of Cutting Ligh
4. Choices
5. Flying To Fade
6. Pale Light Of The Morning

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不条理音盤委員会 18 Euryhtmics 「 In The Garden」
- 2005/01/03(Mon) -

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個人的にEuryhtmicsの作品の中では一番好きなアルバムです。81年発表のこの「In The Garden」がユニットとしての最初のアルバムになります。彼らの音楽性はテクノ風からソウル風~王道ロック路線と歩みながら現在に至るのですが、1stアルバムのこの作品はかなりポップ寄りでありながらもヨーロピアン的な陰影に満ちたサウンドでAnne Lennoxのヴォーカルもかなり抑え気味です。その曖昧な音像とシンプルな歌詞は参加メンバーの共通項からPhewの作品を連想することも可能でしょうが、Phewのアルバムに聴かれた前衛的な部分は皆無で、ロンドンの霧に煙る光景をそのまま音に転化したような印象があります。典型的なのが「Belinda」「Take Me To Your Heart」「 She's Invisible Now」といったフォーク・ロック的な曲で、これらの曲では多少ルーズな生ドラムにAnneの力を抜いた軽やかな歌声が聴けます。リフを中心に(というかそれだけで)メリハリの効いたメロディーとリズムのバランス感覚抜群のDave Stewartの曲作りの手法はこのデビュー作から一貫していて、後年のアルバムに比べると派手さには欠けますが、起承転結を考えた構成でよくまとまっていると言えましょう。プロデュースはジャーマン・ロックの大御所Conny Plankが彼らと共同で行っていますが、この段階でシンセサイザーを導入した音作りに目を向けていた彼らに的確に70年代のジャーマン・クラウト・ロックの精神を継承させたと言うのは言いすぎでしょうか?個人的にはこれ以降の2作で聴かれるシンセの音使いの重苦しさはどうしてもKraftwerkやNeu!を連想してしまうのです。

試聴音源はこちらから
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00007L9OD/qid=1104671836/sr=1-58/ref=sr_1_2_58/250-3995600-8798631

Line-Up
Dave Stewart - guitars, bass guitars, keyboard synthesizer, backing vocals
Ann Lennox - keyboard synthesizers, percussion flute, vocals

Clem Burke - drums
Hölger Czukay - french horn, brass, thai stringed instrument
Krista Fast - laughing
Robert Görl - drums
Jackie Liebzeit - drums, brass
Roger Pomphrey - guitars, shouting
Marcus Stockhausen - brass
Timothy Weather - saxophone

Truck-Listing
1: English Summer
2: Belinda
3: Take Me To Your Heart
4: She's Invisible Now
5: Your Time Will Come
6: Caveman Head
7: Never Gonna Cry Again
8: All The Young (People of Today)
9: Sing-Sing
10: Revenge

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不条理音盤委員会 17 Manuel Gottsching 「E2-E4」
- 2005/01/02(Sun) -

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Manuel GottschingはASH RA TENPLEやASH RA名義で多くの作品を発表していますが、ソロというか個人名義で発表されたのがこの「E2-E4」です。一応Progressive Rockに分類したのですがPsychedelicでもあり、Technoでもあり、更にMinimalでもあるという困ったアルバムなのです。元々デモ・テープでダビングなしの一発録りだったらしいのですが、これを聴いたKraus Schulze(初期のASH RA TENPLEのメンバーでもあります)のアドバイスでリリースされたという逸話も伝わっています。曲にタイトルはついていますが、全体的にはアルバム1曲とみても差し支えないと思います。アナログ旧A面はEKO Rythm Computerの刻々と変化するシーケンス・パターンにフランジャー、リバーブ、奇妙なエコーという音響処理を施されたギターや鳴り物系のパーカッションが絡み合いながら進んでいきます。一方旧B面ではどちらかというとクリアな音のギターのソロが中心となるのですが、そのミニマル的な曲調は保たれたままなのはいうまでもありません。この旧B面はASH RA TENPLEの出世作とも呼ばれる「New Age Of Earth」やその前後の作品と共通して、ギターがそのフレーズをわずかに変化させていくという手法をとっています。全体的にモノクローム的な印象のアルバムなのですが、'88年にイタロ・ハウスのSueno Latinoがこのアルバムをサンプリングした同名シングルがヒットしたのをきっかけに、デトロイト・テクノ系やミニマル・テクノ系のアーチストの間で再評価され、ハウス系のシングルにフレーズが引用されたりトリビュート盤がリリースされたりとプログレ系よりもクラブ系ミュージシャンに実は人気が高い1枚なのです。

Truck-Listing
1. Ruhige Nervosität
2. Gemäßigter Aufbruch
3. ...Und Mittelspiel
4. Ansatz
5. Damen-Eleganza
6. Ehrenvoller Kampf
7. Hoheit weicht (nicht ohne Schwung...)
8. ...Und Souveränität
9. Remis <
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