
SAMLA MAMMAS MANNAは言わずと知れたスウェーデンのバンドです。その音楽性はアヴァンギャルドなジャズ・ロックとも言うべきでしょうか?とても一言では表現できないほどの多様性を持っています(笑)。結成は69年。バンド名はラリっている最中に思いついたらしくそこからも初期はサイケデリックな影響が強かったのを知ることができます。71年のセルフ・タイトルの1stアルバムではキーボード・トリオ+コンガという特異な編成でありながら、歪んだエレクトリック・ピアノが中華風、あるいは中近東風のメロディーを弾いたかと思うと、突如としてラウンジ風のジャム・セッションになり、フリー・ジャズかと思えば北欧のトラッド風の曲に変身するといった具合に落ち着きのない曲展開の底から笑い声が聞こえてくるような奇妙な感覚を持ったアルバムになっています。73年に発表されたこの2ndアルバム「Maltid」ではギタリストのCoste Apetreaが加入してますますその音楽の自由度が増していきます。疾走するがごとく駆け抜けるギターとエレ・ピの全速力ユニゾンとそれを煽るがごとくたたみかける変拍子の嵐・・・それが突如としてリズム・チェンジを繰り返し、その合間に響き渡る奇声と裏声のヴォーカル&コーラス・・・かと思えばトラッド風のナンバーをユーモアたっぷりに演奏する・・・すさまじいばかりのアンサンブルと度を越したおふざけ感覚・・・どこまで真面目で、どこからか不真面目なのか見当もつきませんが、これだけのことを涼しい顔でやっていること自体彼らは確信犯なのでしょう。一つの曲の中で多くのアイデアをつめこんで出し惜しみしないグループ。それがSAMLA MAMMAS MANNAというバンドだと思います。