不条理音盤委員会 691 Spirea X 「Fireblade Skies」
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- 2011/07/17(Sun) -
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![]() Primal Screamの1stアルバム「Sonic Flower Groove」はギター・ポップの中でも奇跡的な名盤だと思うのですが(その割にレビュってないだろうという突っ込みは却下)、そのアルバムを全曲Bobby Gillespieと共に共作し、また儚くも美しい12弦ギターの音を聴かせてくれていたJim Beattieがプライマル脱退後に新たに始めたのがこのSpirea Xです。 シングルを2枚とこの「Firebkade Skies」を4ADから発表した彼らの音はまさに「Sonic Flower Groove」の発展形と言っても間違いはなくグルーブ感と甘酸っぱいポップなメロディが同居しているというギタ・ポ好きにはたまらない一枚です。 あっという間に終わってしまうセミ・アコのギター・カッティングも心地よい「Smile」、ドリーミーなメロがダンス・ビートに乗せて歌われる「Nothing Happened Yesterday」「Speed Reaction」、やはりハウス・ビートにやや攻撃的なギターを被せてモノローグ風に歌われる「Rollercoaster」、2本のギターと逆回転の音が浮遊感を表現した前半部から、インド風の音階を使ったサイケデリックな雰囲気を漂わせた後半部という「Chlorine Dream」、もはや奇跡的な美しさとしか言えない夢見心地あふれる「Fire and Light」「Sunset Dawn」、シューゲイズされたノイジーなギターがダブ風に展開されるインスト曲「Spirea 9」、ブルージーな味つけがまぶされた「Confusion in My Soul」、西部劇風のフレーズがギターで奏でられる「Signed D.C」、マッド・チェスター的な「Sisters and Brothers」「Spirea Rising」まで、90年型ギター・ポップの全てのエッセンスが濃縮された素晴らしい一枚になっていると思います。 とにかくの美メロの連続で、12弦ギターのコード・ストロークから紡ぎだされる音は透明かつ清冽なサイケデリアに富んだもので、そこにJim Beatieの呟きとも囁きともいえないヴォーカルとJudith Boyleのはかなげなコーラスが絡み合う様はまさに別天地への誘いとも呼べるものでしょう。ある意味いかにも4ADっぽい作品です。 惜しむらくはこのアルバム、リリースの年代がちょっと早すぎましたね(笑)。 この微妙感は受け入れられるにはマッド・チェスターはあまりにも大きな障壁でした。 JimとJudithはこの路線を更に発展させるためにThe Adventure In Stereoを結成することになります。 試聴音源はこちらから http://www.amazon.co.uk/Fireblade-Skies/dp/B001MTZB0C/ref=sr_shvl_album_1?ie=UTF8&qid=1289209856&sr=301-1 スポンサーサイト
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不条理音盤委員会 689 Levitation 「Need For Not」
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- 2011/07/13(Wed) -
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![]() ポストUK-NW世代の三大分派バンドといえば、The La’sから分かれたThe Cast、World Partyから派生したThe Lemon Trees、そしてThe Hpuse Of Loveを脱退したTerry Bickers(Vo、G)がChristian Hayes(G)、Laurence O'Keefe(B )、Dave Francollini(Ds)、Robert White(Key )と結成したLevitationと言えるでしょう。 こういったバンドの特徴としては本家のバンドで培った音楽性を更に凝縮したような、濃いとしか言えない音作りなのですが、その例に違わずこのLevitationが92年にリリースした1stアルバム「Need For Not」でもThe House Of Loveの名曲「Cristine」を数百倍増幅させたようなサイケデリック路線をシューゲイザー風味の轟音ギターで表現したと言わんばかりのギター・ポップ・ワールドを展開させています。 疾走感あふれるストレートなR&Rナンバー「Against Nature」、インディ・ダンスっぽいアゲアゲ風の「World Around」、ハープシコード風のシンセ音をフューチャーしたゴス+シューゲイザーといった感のある「Hangnail」、インド風のリフや歌メロが飛びかうサイケデリック感覚あふれる「Resist」、Slowdiveのようなアコースティックな雰囲気が漂うゆるやかなテンポの「Arcs Of Light And Dew」、変則的なクロス・リズムを使った「Pieces Of Mary」、緩やかな曲想の中で断片的なフレーズをつなぎ合わせた印象もある(そのどれもが奇妙なメロ)「Smile」「Embedded」、美しいメロディーを持った「Coterie」まで堅実かつ重厚なギターの音の層を重ねたアルバムになっています。ところどころに顔を出す東洋風のフレーズから考えると、ネオ・サイケというよりはオリジナルなサイケデリックを志向したかののように思われ(ジャケットからも容易に推定出来ますがwww)、そういったナルシスト的な照れの部分をシューゲイザー風味に味つけしたかのようの思えます。 しかしながら、リフや歌メロの一部には魅力的なものがあるものの、曲を通して聴くと案外凡庸なものも少なくなく、結局はTerry Bickersの自己満足だけを見せつけられたような気になっていくのもまた否定出来ません。 ギターの音が若干オフ気味に録られているのは仕方ないとして、ドラムの音が妙に浮き出してきて、またスネアの高音を敢えてカットしたような音にはちょっと不満が残ります。この録音のせいもあって妙にアルバム全体が安っぽく響いてくるのです。。。。。 試聴音源はこちらから http://www.amazon.co.uk/Need-for-Not/dp/B001K82BPS/ref=dm_cd_album_lnk |
不条理音盤委員会 679 Darling Buds 「Pop Said」
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- 2011/02/05(Sat) -
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![]() お姐ちゃんシリーズ第1回目は、「パツキンというだけで売れてしまった」がテーマです(笑)。 ほんの一瞬だけでしたが、80年代後半に「金髪女性ヴォーカルムーブメント」のようなものが発生しました(笑)。すなわち金髪のお姐ちゃんがキャッチーな60年代ポップを歌うという図式でThe Primitives、Transvison Vampと並んで御三家と呼ばれたのがこのウェールズ出身のDarling Budsでした。 当時19歳だったAndrea LewistyちゃんをHarley Farr(G)、Chris McDonagh(B)、Bloss(Ds)という男性陣が盛りたてるといった雰囲気のこのバンドは、87年のデビュー・シングル「If I Said」がインディー・ヒットしたのを契機にJohn Peelセッションに出演、そしてCBS Sonyと契約、と瞬く間にスターダム・シーンに登場し、翌年リリースされたこの1stアルバム「Pop Said」もチャートの最高位23位という好成績を記録しました。 エンディングに一瞬シタールのような音が挿入されるフラワームーヴメント風の感もある「Hit The Ground」、Andreaちゃんのパワー爆発といったクラブヒット曲「Burst」「Shame On You」、やはり弾けまくりの印象もある「Uptight」、一転してちょっとソフトで優しげなヴォーカルが堪能できる「The Other Night」、後半部にエレクトリック・シタール風の音がキラキラ・ギターと共にサイケ気分を演出する「Big Head」、マイナーなコードの転調具合が不思議な印象を抱かせるややノイジーな「Let's Go Round There」、ギターがオリエンタルなフレーズを奏でたあとは一気に突っ走る「She's Not Crying」、 躍動感あふれる「You've Got To Choose」「Spin」、ドリーミーなポップ・ナンバー「When It Feels Good」、オーケストラ・ヒットも挿入された爆裂ギター・ポップ(エンディングの笑い声のサンプリングはちょっと不気味&意味不明)の「The Things We Do For Love」までとにかく捨て曲無しのタイトでキュートでメロディアスなナンバー満載といった感があります。とにかく全力疾走といった感があるのは12曲演っても35分に満たないというコンパクトさ加減でも理解ると思います。 とはいうものの、元々ポップさを魅力にしていた筈のこのバンドは3分間ポップに飽き足らずこのアルバム以降での作品はブリット・ポップやデジ・ロックの要素を取り入れたりしますが、あまりうまく機能しないままにバンドはあっという間に失速してしまいます。特に捲土重来を期したはずの3rdアルバム「Erotica」が某大物歌手のそれとタイトルが完全にかぶってしまったのは大打撃で、これが引き金となって92年にThe Daring Budsはバンドとしての終止符を打ちます。 このアルバムもCherry Redから再発されていて、またもやCherry Redの方角には足を向けては寝られないのですが、何とこの再発盤ボーナス・トラックが9曲追加の計21曲入りなのでお得と言えばお得とも思えますが、一枚通して聴くとワンパターンぶりにちょっと胃がもたれます(笑)。 試聴音源はこちらから。 http://www.amazon.com/Pop-Said-Darling-Buds/dp/B000GJ28B4 |
不条理音盤委員会 669 The Wolfhounds 「Bright And Guilty」
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- 2009/09/17(Thu) -
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世の中で一番危険な菓子の筆頭として挙げられるのがブルボンの「ルマンド」であるということは万人が承知していることであろう。丁寧に焼きあげられた薄いココア・クリームのクレープ生地が幾重にも重ねられていて、その上品な甘みは多くの人を魅了するのであるが、その丁寧な作りこそが最大の危険を秘めている。この菓子を食した人は必ず経験しているであろうそれとは、すなわち袋を開ける際にこぼれやすいということである。細心の注意を払っていても微妙な力の入れ具合でハラハラと崩れてしまうのである。そして床やテーブルの上に花のようにクレープ生地が拡がっていってしまうのである。かくしてこのように危険でありながら人々の心をつかんで離さないブルボン・ルマンドは今日も店先で誰かを誘惑しているに違いない。
![]() という甚だ意味のない前ふりに続いて紹介するのはThe Wolfhoundsが1989年にリリースした2ndアルバムである。このグループはギター・ポップの名コンピ盤である「C-86」に収録されていながら、最も注目されていなかったバンドである。所属レーベルがMidnight Musicということ(初期はPink)もあって同レーベルに相応しいネオ・サイケ的な音を主体に、ジャングリーやアノラックとはやや一線を画したような硬質な音作りが時代的な流れとは相容れなかったのかわずか4年で解散してしまった。David Oliver(B)、Frank Stebbing(Dr)、Matt Deighton(G)、Andrew Golding(G、Key)、David Callahan(Vo、G、B)の5人が奏でる音はあまりにもストレート過ぎたのかもしれない。 シンプルなR&Rナンバー「Non-Specific Song」、The Cure初期を連想させるようなサイキックな「Charterhouse」、リバプール風サウンドの「Happy Shopper」、鳴りもの系の音も耳に残る「Useless Second Cousin」から勢いよくメドレー形式で突っ走る「Ex-Cable Street」、ちょっとノイジーなギターの音色も心地よい「Tomorrow Attacking」、シューゲイザーっぽい雰囲気の「Son Of Nothing」、トラッドぽい歌メロの「Ropeswing」、メロディックなネオ・サイケ・ナンバーの「Rent Act」、 マッドチェスター風のリズムに呟くようなヴォーカルがかぶる「Invisible People」、最後に相応しくギターが炸裂する「A Mess Of Paradise」まで一心不乱の全力疾走でネオ・サイケデリックなギター・サウンドを展開しているのである。やや単調な面もあるのだが、曲によって挿入される金属的なシンセやシンバル・ワークの妙が引きしめる役割を担っていて聴いていて決して飽きるものではない。歴史の中の一枚といったカテゴリーに留めておくにはちょっと惜しいような気もする一枚である。l 彼等の軌跡をたどったベスト・コンピ盤のタイトル「Lost But Happy」の自虐にはついつい哀しみを覚えてしまうのである。 試聴音源はこちらから http://www.amazon.com/Bright-And-Guilty/dp/B000ZOSHOW/ref=dm_cd_album_lnk |
不条理音盤委員会 638 The Popguns 「Eugenie」
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- 2009/06/01(Mon) -
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引き続き麺類関連の話になります。
最近気になるのが和風創作ラーメンとか洋風カフェを意識したようなラーメン店。 本来のラーメンの美味さよりは雰囲気勝負といった感じで可もなく不可もないといった味はおそらく万人向けなので、それなりに流行っているようなのですが、食してみると個人的にはやはり物足りないといった印象が多いような気がします。やはりガツン!と心を揺さぶるような味を求めてしまうのは片桐だけなのでしょうか・・・? ![]() と、いうわけでThe Popgunsの1stアルバム「Eugine」です。1986年にブライトンで結成されたこのバンドはWendy Morgan(Vo)、Simon Pickles(G)、Greg Dixon(G)、Pat Walkington(B)、それに後にThe Wedding Presentのドラマーとして活躍することになるShaun Charmanの5人組という編成で勢いのあるジャングリー系ギター・ポップを聴かせてくれていました。デビュー当初はMedeium Coolでしたが、後にMidnight Music~Third Stoneとレーベルを渡り歩いて4枚(?)のアルバムと数枚のシングルをリリースしていました。 清涼感あふれる「La La La」コーラスも心地よい「Landslide」から始まって、「Down On Your Knees」「Leave It Alone」と飾りげのないジャングリー系のポップ・ソングが続き、続いて愁いを帯びた歌メロと綺麗なアルペジオが耳に残る「Waiting For The Winter」、グルーヴィーなギターが印象的な「Every Dream」、ノイジーなギターがシューゲイザーを連想させる「Because He Wanted To」、マッドチェスターを意識したような「Someone You Love」、ほんのちょっとだけネオ・サイケっぽい「Those Other Things」、そして最後まで全力疾走といった感じの「Don't Smile」まで、少々地味ながらも2本のギターが奏でるストレートなポップ・サウンドと愁いを帯びたようなWendy Morganさんのヴォーカルに琴線を揺さぶられたりするのですが、やはり飛びぬけた個性というものがあまり無いというのが惜しまれます。特に一生懸命シャウトしたり、声を張り上げて歌うWendyさんは他のジャングリー系バンドのヴォーカルのように表情こそ豊かではありませんが、独特のちょっと鼻にかかったような猫系の歌声は好きな人はハマると思われます。 バックの男性陣もシンプルながら着実なサポートをしていて、タイトなリズムにのせた手堅いアンサンブルでWendyさんを盛り上げているような気がしますが、どうしても小粒という印象は免れませんね。 このバンドの音源、天下のCherry Redから再発されていますので(mp3でも)、興味のある方はどうぞ。 試聴音源はこちらから http://www.amazon.co.uk/gp/product/B001HK5IGS/ref=sr_1_album_5?ie=UTF8&child=B001HKDDS8&qid=1238492898&sr=1-5 映像悪いのですが「Someone You Love」の映像を。。。 |
不条理音盤委員会 613 The Lucy Show 「Undone」
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- 2009/02/26(Thu) -
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![]() カナダ生まれのMark Bandola (Vo、G、Key)とRob Vandeven (Vo、B)の2人がイギリスに移住してきてPete Barraclough (G、Key)、 Bryan Hudspeth (Dr)を加えてロンドンで結成したネオ・サイケ系のギター・バンドThe Lucy Showの1985年の1stアルバムです。The Cureの全英ツアーのサポートを務めて人気を博したというエピソードがあるように、ギターのフレーズやストリング系のシンセの使い方には「The Faith」の頃のThe Cureの姿も見え隠れする音作りなのですが、比較的ポップな色合いも十分感じられる一枚です。 2本のギターの絡みが美しい「Ephemeral (This is no Heaven)」、割とアップテンポの曲調に悲痛な叫び声にも似たヴォーカルが印象的な「Resistance」、ネオ・アコ風の「Come Back To The Living」、重いベースのフレーズが特徴的な典型的なネオ・サイケ・ナンバー「The White Space」、タイトルとは裏腹に後半に進むにつれて徐々に高揚感を増していく「Wipe Out」、初期のNew Order~Section 25のようなシンセやリズム・プログラミングの使い方がこの手のバンドにしては珍しい「Twister」、エンディングにはテープの逆回転も挿入されたJefferson Airplaneを思い出すような「Undone」、跳ねるようなリズムの「Remain」、畳みかけるようなリズムと荘厳な音を使用したシンセ、流麗なヴァイオリンと、これまた異色の雰囲気を覚える「Better On The Hard Side」、短いリフが幾度となく繰り返される「Remembrances」、当時こういったバンドのアルバムには必ず入っていたウェスタン風の「Dream Days」まで、この方面のアルバムを聴いてきた方にとってはお馴染みになった深いエフェクトのギターやベースが曲を支配するといったパターンの曲が続いていくわけなのですが、ギターのカッティングやMark Bandolaの歌い方、あるいはメロディー・ラインにはUK出身者ではないどこかカラリとした耳触りがあり、また「Twister」や「Better On The Hand Side」のようにNW寄りを意識したようなサウンドも聴かれ、典型的なネオ・サイケのバンドとは言い難いようなどこかとぼけた印象もあります。 それしにても、2ndアルバムの「Mania」は再発されているのに、これがCD化されないのは何故? My Spaceで2曲聴けます(3・4は2ndアルバムの曲) http://www.myspace.com/thelucyshowmusic |
不条理音盤委員会 547 Malcolm Ross 「Low Shot」
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- 2007/10/15(Mon) -
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街中で殴りあったかと思うと、突然抱擁してキスを始めたカップルを見かけてしまった片桐と言います。そのとき、思い浮かんだ言葉がフランスの小説家・批評家であるアナトール・フランスのこの言葉。「恋は単純で原始的な行為である。それは闘争である。それは憎しみである。恋には暴力が必要である。相互の同意による恋愛は退屈な労役にすぎない」。。。。爆。
何にしろ、恋に燃え上がるのは良いことなのかもしれないのですが、ほどほどにしてもらいたいものです(笑)。 ![]() というわけで、Josef K → Orange Juice → Aztec Cameraとスコティッシュ・ギター・ポップバンドを渡り歩いたギタリストMalcolm Rossさんの1995年のアルバムです。この人もまたフロントマンに隠れがちの目立たない存在で、いつもセカンド・ギタリストとしてのスタンスを強いられていましたが、Marinaから発表されたこの「Low Shot」と「Happy Boy」はこれまでのキャリアを総括するような爽快なサウンドと、直球一本勝負といった具合のポップ・サウンドを、聴かせてくれています。特にこのアルバムにはかつての盟友Edwyn Collinsもプロデュースで参加してちょっとアメリカン・ライクなフォーキー・サウンドを展開しています。今までカラリと乾いた音色のギターを奏でていたMalcolmさんなのですが、ここでは適度に湿気を含んだ風合い感のようなものを感じさせ、Aztec Cameraの「Knife」での彼の貢献ぶりがうかがえるような気もします。 タイトなリズムで疾走する「Low Shot」「Big Woman」、思う存分ギターをかき鳴らしているMalcolm Ross氏の笑顔が思い浮かぶような「Home Street」、サウザン・ロックに色目を使ったごとき「Another Year, Another Town」、アコをフューチャーした、ちょっと異色にも思えるヨーロピアン風の「My Avenger」、カントリー・ロックの「Tried So Hard」、エッジの利いたギター・ワークが印象的なファンク調の「Hiram's Dead」、ノーザン・ソウル風の「Frogs And Grass」、ストレートなR&Rナンバー「One More Day」、アーシーな雰囲気が漂う「Scarface」、ミクスチュアー的な音にチャレンジしたかのような「Round And Round」まで、バラエティに富む楽曲が並んでいるわけですがその姿勢はまさにギター・ポップの真髄というか、ギター小僧の面目躍如というべきか。。。。とにかく先日のPaul Quinn氏とは別の意味でネオ・アコ好きな人間にとっては心が躍ってしまうようなアルバムなのでありました。 試聴音源はこちらから http://www.mp3.de/musik/genre/band/010000/265261/32_94804 |
不条理音盤委員会 545 Paul Quinn & the Independent Group 「Will I Ever Be Inside Of You」
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- 2007/10/04(Thu) -
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The Mighty Wah!のPete Wylieという人は膨大なディスコグラフィーがあるのですが、なかなかセールスに結びつかずに、彼のHPには「PART-TIME ROCK STAR,FULL TIME LEGEND」などと自嘲的な言葉が書き連ねてあったりするのですが、そのリバプール感覚あふれるサウンドは決して悪友のJulian CopeやIan McCllouchと比べても遜色はないと思うのですが。。。。(昔はこの3人の中で一番イケメンだったんすよ)。
![]() というわけで、ネオ・アコースティック、いわゆる「ネオアコ」といったジャンルから飛び出してきたOrange Juiceは爽やかなギター・ポップの中にモータウンやソウルといった隠し味がこめられたグループで当時のおしゃれ人間を自称する人にとっては必須のアイテムだったのですが、その中心人物であるEdwyn Collinsの幼馴染で、彼らのアルバムにもゲスト参加していたのがPaul Quinnです。French Impressionistsでのゲスト・ヴォーカルを経て結成したBourgie BourgieやEdwyn CollinsとのデュオでVUの「Pale Blue Eyes」をカバーしたりと、音盤自体は高く評価されているにもかかわらず地味な印象がある彼なのですが、90年代に入って新たなバンドThe Independent Groupを結成して2枚のアルバムを発表しています。この「Will I Ever Be Inside of You」は2ndアルバムにあたり、ノーザン・ソウルをそのままスコットランドの空気で翻訳したようなハート・ウォームな緩やかなメロディーに包まれて、まさに老成したかのような声に癒されるような作品になっています。 ヒーリング系のようなケルト風のオーケストレーションや女性ヴォーカル、、ハード・エッジなギター、Paul氏の太い声による味わい深いヴォーカルと1曲の中に様々な要素を詰めこんだ9分もの大作「Will I Ever Be Inside Of You」、スコティッシュ・ポップのエッセンスあふれる「You Have Been Seen」「A Passing Thought」、前衛的なSEも挿入されたソウルフルなPaul氏の声が切なく響き渡る「Lover, That's You All Over」、レトロなカクテル・ジャズ風の小品「Mooreeffoc」、モータウンを意識したような透明感あふれる「Outre」、ゴスペルっぽい感じもある「Misty Blue」、80年代UKギター・ポップを思い出してしまうロマンティックな「Stupid Thing」「At The End Of The Night」まで派手さこそないのですが、ゆったりとしたリズムの中で煌くようなギター・ワーク、さりげないストリングの使用といったように、この手の音を聴いてきた人にとっては心の琴線が揺さぶられてどうしようもない作品に仕上がっていると思います。イメージ的にはPost Cards勢というよりはLloyd Cole And The Commotionsに近い印象もあるのですが、いずれにしろ深夜にテキーラでも片手に一人でゆっくりと聴きたいような一枚であります。 試聴音源はこちらから http://www.marina.com/ma7.html |
不条理音盤委員会 508 Bill Drummond 「The Man」
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- 2007/06/23(Sat) -
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![]() 南アフリカ生まれでスコットランド育ちのBill DrummondことWilliam Ernest Drummondといえば、アンビエント・ハウスの創設者として名高いThe KLFのメンバーというのが一般的なのですが、元々はBig In JapanのメンバーとしてHolly JohonsonやBudgie、Ian Bloudieという豪華な面子と共にその音楽的なキャリアをスタートさせたわけで、解散後はDavid Balfeと共にZoo Recordsを設立し、そこからEcho & The BunnymenやThe Teardrop Explodesから旅立っていたというのは有名な話で、Julian Copeの2ndアルバム「Fried」の中で「Bill Drummond Said」という曲があるようにJ.Copeとは悪友の仲なのであります。 この「The Man」はそんなBill Drumondが1986年に発表した唯一のソロ作品でAllan Macdonald、やDavid &Robert McComb というオーストラリアのThe Triffidsのメンバーのサポートを受けながら、スコティッシュ~リバプールに通じる繊細なロック感覚とカントリーやフォークといった大らかなセンスをうまく融合させたSSW風の出来に仕上がっています。カントリー・タッチのロカビリーといった雰囲気の「True To The Trail」「Married Man」、ピアノの荘重な響きを背後に朗々と歌い上げ、サックスのブロウがセンチメタルさを煽るというリバプール勢にしてはやや意外な感じもする「Ballad For A Sex God」、とぼけたケルティック・トラッド風の「Julian Cope Is Dead」、ブラスやハモンド・オルガンも導入したThe Mighty Wah!風の「I Want That Girl」、シンプルなリバプール風ポップ「Going Back」、スライド・ギター風の音色が不思議に穏やかな印象を与える「Queen Of The South」、逆説的なタイトルにBillのシニカルな姿勢を覚える「I Believe In Rock And Roll」、Teardrops風のメロに自虐的な歌詞がかぶる「I'm The King Of Joy」、アフロっぽい演奏にのせて自伝的な歌詞が歌われる「Son Of A Preacher Man」、メインのナレーションに前衛的でもあり、宗教的でもあるサウンドを重ねていった「Such A Parcel Of Rogues In A Nation」まで、シリアスな雰囲気を感じるジャケットとは裏腹に一筋縄ではいかないような音が次々と流れ出てきます。またちょっとクセがある野太い感じのBillの歌声もまた耳について離れないといった独特の感覚に満ちあふれているという印象があります。 試聴音源はこちらから http://mp3city.com.ua/download-item/75153.html |
不条理音盤委員会 449 Dislocation Dance 「Midnight Shift」
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- 2006/12/16(Sat) -
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いつも行くカレー店の女主人は以前にも述べたのですが、ちょっと泉ピン子さんに似ていて、それも顔だけではなく喋り方や性格もそっくりなので、インド的な装飾に満ちあふれている店内でサリーに身をつつんで接客をしている時もついついここが「幸楽」ではないかと思ってしまうのは、某テレビドラマのせいなのは明白で、そう思うのは片桐のみならず他の常連客も同様に思っているらしく、挙句の果てには当の本人さえも笑ってそれを肯定しているのですが、何はともあれこの店のカシミール・カレーは病みつきになってしまうこと間違いなしという美味さの絶品なのであります。
![]() というわけで、マンチェスター出身のバンドDislocation Danceが1983年にRough Tradeから発表した3rdアルバムなのですが、CD化に際してはシングル曲が6曲も入っているという大盤振る舞いの一枚です。とはいうものの実はVinyl Japanから出た時に買い損ねていたのをLTMから入手した片桐なのでありました。ネオ・アコースティックなポップ・サウンドが身上の彼らはIan RunacresとKathryn Wayという男女のヴォーカルをメインに、ちょっとジャジーだったり、ファンキーだったりと一筋縄ではいかないメロを奏でていたのですが、ここにいたって後にPale Fountainsでも泣きのトランペットを聴かせてくれるモヒカン男Andy Diagramが加入したことによってさらに音楽的な幅が広がったバラエティに富む音に仕上がっています。ライト・ファンク風のギターにファンカラティーナ(懐)っぽくトランペットが絡む「Show Me」、スカっぽい雰囲気にAndyが自由に吹きまくるといった感がある(唐突な終わり方もいとよろし)「I'm Doing Fine」、Ianが気だるい声で愛の予感を歌うトロピカル・ムードあふれる「Here Comes Love」、ボサ・ノヴァっぽいお洒落な感覚の「Remind Me」、映画の1シーンを思い浮かべてしまうようなストリングを効果的に配した「Tyrannies of Fun」、レゲエ~ダブのエッセンスを組み込んだ「Open Cages」、ポルカ風味も楽しい「Baby Blue」、ジャングリーなパ・パ・パ・ソングの「With a Reason」、ハイライフ~リンガラといったアフロ・ポップを意識したようなギター・ワークやIanの歌い方が印象的な「Mr Zak」、ジャジーな雰囲気の「Bottle of Red Wine」、いかにもNWといったギターの音色の中でKatherynが切なげに歌う「Midnight Shift」、タイトルに相応しくフレンチ風でムーディーな「San Michelle」まで、割とスカスカでチープな音つくりなのかもしれませんが、逆にそういった何気なさが今聴くと新鮮なのかもしれません。オリジナルのジャケットを知っている人は理解ると思うのですが、普段明るく振舞っている人のちょっと内省的な面を垣間見たようなそんな気がするアルバムです。ボーナス・トラックのシングル集もまた同様なのですが、「Show Me - Dennis Bovell Mix」は原曲を見事なまでに解体~ダブ処理した一品で、別な意味で聴きものの一つとなっています。 試聴音源はこちらから http://www.mp3.com/albums/28862/summary.html?from=13358 |
不条理音盤委員会 439 The Big Dish 「Swimmer」
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- 2006/11/07(Tue) -
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![]() Steven Lindsay(Vo, G, Key)、Brian McFie(G)、Raymond Docherty(B)の3人組だった頃のBig Dishが1986年に発表した1stアルバムです(後にドラムのSkip Reidが加入して4人組になります)。スコティッシュ系のバンドということもあって、ギターポップがメインなのですがドラマー不在のせいもあって打ち込みやキーボードを積極的に活用し、また元Deaf SchoolのIan Ritchieがプロデュースしたということもあって温もりを感じるようなポップ・センスをどこか老成したような感のあるスケールの大きなロマンティック風味で包んだという感があります。その他のスコティッシュ勢とは異なったAORやSteely Danに近い印象も少なからず感じられますが、全体的にはスコティッシュの土地柄とも言うべき職人肌でありながら、何となく垢抜けないのんびりとした雰囲気を漂わせているような印象もあります。どこか大らかでほのぼのとした印象のある(mattsmoodさんによれば、オリジナル・シングル・ヴァージョンはもっと素晴らしいそうです)「Prospect Street」、Ian Ritchieの趣味なのか ソウル的なホーンも取り入れた「Christina's World」、Steely Danぽい都会的な雰囲気を醸し出した「Slide」、個人的にはこのアルバムの中で一番好きな、爽やかネオ・アコ・ポップの典型ともいえそうな「Big New Beginning」、キラキラとしたギターを効果的に響かせた「Another People's Palace」、大仰な打ち込み音を背景にロマンティックな音が繰り広げられる「Swimmer」、重ねられたハーモニー・コーラスとバグ・パイプを意識したようなギターの音色が印象的な「The Loneliest Man In The World」、タイトル通りにメランコリックな音が綴られる「Jealous」、徐々にソウル~R&B的な感覚の音が重ねられていく「Her Town」、やはり、ファンキーなホーン・セクションやフリーキーなサックス、チョッパー・ベースが聴かれるSteely Danぽい「Beyond The Pale」、実験的な要素も織り込んだアンセム風の「Second Swimmer」、シンプルなギター・サウンドに仕立て上げた「From The Neighbourhood」、やはりスコティッシュ・ポップの王道をいくような「Back Door Bound」までちょっとクセの強いSteven Lindseyの歌声をメインにしたほのぼのとしたサウンドが綴られていくわけなのですが、やはりどことなく鷹揚としたゆったり気分に浸れるアルバムだという気がします。それにしても「Prospect Street」のシングル盤欲しい・・・涙。 試聴音源はこちらから http://music.allofmp3.com/r2/Big_Dish/Swimmer/group_6198/album_1/mcatalog.shtml?albref=25 |
不条理音盤委員会 424 14 Iced Bears 「Wonder」
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- 2006/10/05(Thu) -
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![]() ジャケットが秋っぽいので。。。。 Sarahのアーティストが日本でも人気が出始めた頃に、SumeershineやLa-Di-Daといった同傾向の優良ギター・ポップ・レーベルも注目されるようになりましたね。とはいうものの、そういったギター・ポップはヘタウマとか稚拙とか音楽雑誌では酷評されていたりもして、無論そういった評価は半分は当たっているわけで、だからこそメジャーにはなれずにインディーで細々とやっていたというのも理解るような気がするのですが、そんなLPやらCDを日本のマニアックな人たちが買い集めていて当のミュージシャン本人も日本での人気に驚いたりしていたというのもまた某ファンジン系の雑誌で読んで苦笑したものです。Rob SekulaとKevin Canhamを中心とする4人組の14 Iced Bearsが1991年に発表した1stアルバムの「Wonder」もそういったムーブメントの中でさりげなく発売されたもので、片桐が持っているこのCDには新星堂立川店の商品管理シールが未だに貼ってあったりするわけです(笑)。ギターのフレーズが中近東風のためかちょっとThe Cureの某曲に近い印象もあるサイケデリックな「Hold On」、ダウナーなイメージが強い「Heaven Star」、マンチェ・ビートを導入してThe Farm風のポップ・ナンバー「Smooth In the Sun」、Blind Mr.Jonesの某曲のパクリとしか言えない「These Are The Things」、ファズ・ギターと深いエコーが目いっぱいかかったヴォーカルが印象的な「When It Comes」、ネオ・サイケ的な色合いが濃い「Rare(Like You Are)」、Stone Rosesを意識したかのようなグルーブ感とモノローグ風のヴォーカルの対比が不釣合いのような気もする「Love On A Sugar Mountain」、ノイジーなパンク・ロック風の「Eyes」、テープの逆回転やフィード・バックが交錯していく、風変わりなシューゲイザー的な「Red Now」までオリジナリティーという面ではかなり欠けている気もするのですが、とにかくファズ・ギターをこれでもかと言わんばかりに炸裂させる様子は爽快でもあります。結構ポジティヴなようで実はネガティヴ、それでいてドリーミーな歌メロという組み合わせがどこか耳に引っかかって仕様がないアルバムですね。 試聴音源はこちらから http://www.mp3.com/albums/476041/summary.html |
不条理音盤委員会 415 FELT 「Me and a Monkey on the Moon」
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- 2006/08/27(Sun) -
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![]() 先日オオシマさんからいただいたコメントにあったFELTが1989年に発表した10枚目のアルバム「Me and a Monkey on the Moon」です。アルバムの制作前後にバンドそのものも解散を表明し、デビュー以来自分なりの表現方法を模索してきたLawrenceの最終到達地点としての意味合いも含んでいるためか、これまでの彼らの作品で聴かれた音が目いっぱいつまっているような印象もあります。Rose McDowall、Peter Asto、Robert Youngといったゲストを迎えて、Adrian Borlandがプロデュースを担当したこの作品はelからリリースされました。Lawrence曰く、「このレーベルのロゴを使いたかった」という単純な理由らしく、ジャケットのバンド・ロゴにはf el tと記されていますが、最後の最後でかなりお茶目なことをやってくれたものだと感心しますね。ストレートで優しい感じのポップ・ナンバーをEx: Strawberry SwitchbladeのRoseと共に歌う「曲目「I Can't Make Love To You Anymore」。軽やかなギター・サウンドの「Mobile Shack」、Martin Duffyのピアノに導かれて、Maurice Deebankのことを歌ったと思われる(歌詞の中の古い友達に会いに行こうと思う/もう何年も会っていないのだけど/僕らは一緒に曲を書きバンドをやっていた/本当はあいつの好みの音じゃなかった/だからあいつはバンドをやめてしまった/だけど僕は今でもここにいる、というのはやはりM.Deebankのことでしょうね。。。)「Free」、ネオ・サイケなギターに乗って、少年時代の奇妙な体験を歌う「Budgie Jacket」、クラビネットの響きが耳に残る素敵なラブ・ソング「Cartoon Sky」、LawrenceによるFeltの終了宣言ともとれるシンプルなロック・ナンバー「New Day Dawning」、いかにもFeltらしい呟き系ヴォーカル・ナンバー「Down An August Path」、キラキラしたギターとハモンド・オルガンという後期Feltの代表的サウンドの「Never Let You Go」、オルタナっぽいギターの音が特徴的な「She Deals In Crosses」、カントリー風の快いギター・サウンドの「Get Out Of My Mirror」まで、いつもと変わらない神経質的で繊細なギター・ポップが展開されています。FELTが音楽シーンに何か大きな功績を残したのかと言えば多分大したことはしていないと思いますし、永遠のB級バンド的な地位的な評価しかされないとも思います。しかしながら彼らはデビュー当初から解散に至るまで永遠に色褪せることのないエヴァーグリーンな輝きを持ち続けていました。数あるギター・バンドの中でも本当に繊細な歌声のLawrenceは希有の存在だったと思うのです。 試聴音源はこちらから http://www.mp3.com/albums/135300/summary.html |
不条理音盤委員会 404 The Field Mice 「Coastal」
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- 2006/08/04(Fri) -
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先日、借猫パイクマンさんに突っ込まれたので……(-。-) ボソッ。
あまりに暑いと普段以上にやる気がなくなってきてしまい、ニョロニョロとした日々を送ってしまったりするわけで、だからといって空腹だけは感じてしまうので、仕方なしにヨーグルトに桃缶(白桃よりは黄桃が好きなのです)という口当たりの良さそうなもので簡単に食事を済ませてしまう片桐です。 ![]() というわけでバーミンガム出身の5人組のThe Field Miceが1991年に発表したシングル編集盤です。ネオ・アコとかギター・ポップとかいう枠組みの範疇の中では、割と小粒な存在なのかもしれませんが、感受性豊かなギター・ストロークに導かれて紡がれるメロディー・ラインは時には繊細に、時にはアグレッシヴに聴こえますがその根底にある青白い炎のようなナイーブな感情が聴く人の心とシンクロするような作品集ではないかと思います。気持ちのよいリフとBobby WrattenとAnnemari Daviesが涼しげなデュエットを聴かせる「September's Not So Far Away」、チェロの幽玄な響きと適度なヴォーカルのエコーが空間的な拡がりを感じる「So Said Kay」、ベースとピアノが印象的なフレーズを奏で続ける「The Last Letter」、ノイジーなギターをフューチャーしたポップなロック・ナンバー「Sensitive」、ダンサンブルな「This Love Is Not Wrong」、彼らの代表的なナンバーとも呼ぶべき人気曲(らしいです)「If You Need Someone」、憂愁に満ちたギターの音が耳に残る「Anyone Else Isn't You」、横揺れのような微妙にゆるやかなグルーブ感が心地よい「Couldn't Feel Safer」、Saint Etienneがカバーしたことでも知られる、テクノ的な音も使った「Let's Kiss And Make Up」、アシッド・フォーク調の「Below The Stars」、ドリーミーなサイケ風味がたまらない「Quicksilver(やはりあのバンドをイメージしたのでしょうか・・・)」「It Isn’t Forever」、ほのぼのとしたデュエットナンバーの「When Morning Comes To Town」、センチメンタルさに満ちた「Between Hello And Goodbye」まで、コンピ盤という性格上統一的なイメージを持ちがたいという欠点こそありますが、キーボードやシンセの音色に味付けられたサイケデリックな感覚や、アルペジオ主体ながら独特のフレーズを奏でるギター・ワークといった部分も含めて時々聴きたくなってくる一枚なのです。 |
不条理音盤委員会 359 The Mock Tutles 「Turtle Soup」
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- 2006/05/11(Thu) -
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![]() 「不思議の国のアリス」に登場する「にせ亀(Mock Turtle)」に由来があると思われるマンチェスター出身の5人組のThe Mock Tutlesの1991年の1stアルバムです。タイトルは「Mock Turtle Soup」という海亀のスープに見立てて、子牛を使って作る緑色のスープのことで、ジャケットに使われている料理がそれだと思われます。アルバム発表以前には数多くのコンピレーションにバリバリのネオ・サイケの曲を提供していた彼らでしたが、このアルバムではマッドチェスター・ブームに便乗したインディ・ダンス系のサウンドを取り入れながらも、泣きのギターとスイートなメロディーが共存するといった独自のスタンスで個人的には好感を覚える一枚でした。ネオ・サイケ・サウンド全開の「Kathy Come Home」、 ひねくれたコードとリズム・チェンジが面白い「Head Run Wild」、浮遊感のあるキーボードの音色が耳に残る「Lay Me Down」、 直角的なビートにハードなギターが絡む「Another Jesus Walks on Water」、甘い歌メロと美しいギターワークが交錯するギター・ポップの佳曲「Oh Helen How?」、 XTCのようなキーボードの使い方とひたすら泣き続けるギターが耳に残る「How Does It Feel?」、コーラス・ワークがまた涙を誘う「And Then She Smiles」、アコ・ギとストリング・シンセが哀愁を表現した中で切ないヴォーカルが心を打つ「Willow Song」、躍動的なリズムにのせたパワー・ポップ的な「Mary's Garden」、何度もリミックスされてクラブでも人気があるトランス感覚あふれる「Can You Dig It?」、 歌心いっぱいのギターがさりげなくヴォーカルをサポートする「Wicker Man」まで、ギター・ポップが好きな人にはたまらない一枚だという気がするのですが、このバンドの最大の不幸は当時のインディ・ダンス全盛の頃にこれだけストレートなネオ・サイケを選択したということになるでしょうか。。。?彼らのことは雑誌などでもたびたびピック・アップされて好意的なレビューもされていたのですが、どうしてもその他大勢の枠組みに押し込められてしまって実際に彼らの音を聴いた人は案外少ないのではないでしょうか??? 試聴音源はこちらから http://www.mp3.com/albums/10798/summary.html |
不条理音盤委員会 351 The Jazz Butcher
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- 2006/04/21(Fri) -
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![]() ギター・ポップという通常の枠では収まりきれない才能とDavid JやらKevin Haskins、Rolo McGinty、Alice Thompson、それにMax Eiderという才人を引き連れても、Pat Fishという人の本来のボヘミアン的な性格は一向に治癒する気配はなく、相変わらずB級センスに満ちたスカスカのギター・サウンドとフニャフニャで半分ふざけているようのではないか?と錯覚するような歌声のアルバムを作り続けているわけですが、この「Distressed Gentlefolk」はそんなPat Fish = Jazz Butcherの“Jazz Butcher Conspiracy”名義での1stアルバム(通算4枚目)です。個人的にはどんなに音の趣向を凝らそうともPatの独特の声だけで十分満足出来るのではありますが、このアルバムでもシンプルながら様々なスタイルのギター・ワーク(勿論半分はMax Eiderの手腕によるものですが・・・)を背景に脱力感あふれる歌声を聴かせてくれています。ほのぼのとしたC&W調の「Falling in Love」、ストレートでちょっとノイジーなR&Rナンバーの「Big Bad Thing」、ミディアム・テンポのフォーク・ロック風の「Still in The Kitchen」、清涼感たっぷりのギター・ポップ(どこがハンガリーなのか不明・・・笑)の「Hungarian love Song」、ジャズ風のサウンドが限りなくインチキくさい「The New World」、スイングを気取った小粋な「Who Loves You Now?」、エスノっぽい雰囲気を漂わせた「Domestic Animal」、マカロニ・ウェスタン的なサウンドにサイケデリック感覚をまぶした「Buffalo Shame」(超有名曲「Spirit In The Sky」の換骨奪胎という話もありますが・・・・)、ネオ・アコという言葉がぴったりの「Nothing Special」、初期のFeltにも似たネオ・サイケ風の「Angels」まで、Pat Fishがとぼけながらも楽しんでやっている姿が目に浮かぶようです。このアルバムを最後にMax Eiderは一時Jazz Butcherを離れてソロ活動を行うわけですが、そういった意味でこのアルバムとMaxの1stソロアルバムは兄弟のような関係にある一方で、PatとMaxがどういったところで袂を分かつようになったのかうかがえるのが理解る作品でもあります。 試聴音源はこちらから http://www.mp3.com/albums/8405/summary.html |
不条理音盤委員会 339 Monster Movie 「To The Moon」
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- 2006/04/06(Thu) -
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![]() CANのアルバムではありません(誰に言っているんだ……(-。-) ボソッ。・・・爆)。 SlowdiveのギタリストChristian SavillとEternalのSean HewsonによるデュオMonster Movieが2004年に発表した2ndアルバムです。ポップ・センスあふれるシューゲイザー的な音にサイケデリックな電子音をミックスさせた音響系に属するサウンドを軸としながらも、微妙なアコースティック感覚やトラディショナルのエッセンスを散りばめた仕上がり具合がまた歌ものとしての雰囲気をも十分に引き立たせてくれているような気がします。思わずスキップしたくなるような躍動感あふれるメロディーの「Sweet Lemonade」から始まり、バンジョー?のような音とギターのユニゾンの中をLouise Hewsonの儚げな声が舞う「Dream About You」、ヴィヴラフォンを模したシンセ音がミニマル的に鳴り響く中で、呪文のようにタイトルを呟くように歌う「Beautiful Arctic Star」、アンビエントで空間の広がりを感じさせるシンセを前面に打ち出した「From A Distance」、憂鬱なLouiseのヴォーカルがチープな打ち込み・ドラムと奇妙に絡む「Don't Know Why」、カントリー的なエッセンスをラウンジ・ポップで処理したような「Colder Days」、Bill Nelsonのようなギターのディレイを駆使したお遊び的な実験的なインスト・ナンバー「Good Grief」、ストレートなサイケデリック・ロックの「Memento」、ゴシック・アンビエントに近い印象もある「Out Of Touch」、エレ・ピとストリング・シンセを従えて切々と歌われるロマンティックな「Nobody Sees」、典型的なシューゲイザー風の音の「1950da」まで、こういったユニットの基本となっているドリーミーでクールという印象が強いのですが、どこか血の通った土臭さのようなものも同時に覚えてしまう片桐なのでありました。 試聴音源はこちらから http://www.mp3.com/albums/649764/summary.html |
不条理音盤委員会 305 Lush 「Spooky」
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- 2006/02/20(Mon) -
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![]() シューゲイザー・ムーブメントのバンドは浮遊感と透明感をギター・ノイズで包むという荒業で美しい曲を数多く生み出していったのですが、その中でもキュートな魅力を持っていたのがLushでした。Miki Berenyi(Vo, G)、Emma Anderson(G、Vo)、Steve Rippon(B)、Christpher Acland(Ds)の4人組の彼らは、レーベルが4ADということもあってCocteau Twinsのフォロワー的なサイケデリック感覚を擁したシングルを次々と発表していきましたが、90年にシングル・コンピ「Gala」をリリースした後に、Robin Guthrieを迎えて制作されたのがこの1stアルバム「Spooky」です。より耽美的に、よりサイケデリックな方向に進化したLushのサウンドはこの作品で更にポップ・エッセンスの注入を試みることで彼らなりの独自のスタイルの完成形を示したのではないかと思います。スペイシーな感覚もあるディープなサイケ・ナンバー「Stray」、タイトなリズムとギター・ノイズの絡みが新鮮な「Nothing Natural」、歌メロそのものは70年代西海岸風の「Tiny Smiles」、重々しいサウンドとMikiとEmmaのハモリが耳に残る「Covert」、切ないメロディーの「Ocean」、軽やかに疾走するフォーク・ロック風の「For Love」「Fantasy」、まさにシューゲイザー・サウンドと言うべき「Superblast!」「Laura」、12弦ギターの音が心地よく響く「Untogether」、ネオ・サイケ色が濃い「Take」、 ヴォーカルのエコーが幽玄な印象の「Monochrome」まで、ギターの音の響きを十分計算したプロデュース・ワークもあって、空間的にも広がりを感じる音の中をMikiとEmmaのヴォーカルが漂うように舞っています。彼らが解散してかなりの時間が経過していて、Emmaの方は新しいユニットで作品を発表していますが、Mikiの方は殆ど名前を聞きませんね。未だに彼女の髪は真っ赤に染まったままなのでしょうか??(結構美人でした……(-。-) ボソッ。) 試聴音源はこちらから http://www.mp3.com/albums/9862/summary.html |
不条理音盤委員会 301 The Boo Radleys 「Wake Up!」
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- 2006/02/16(Thu) -
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![]() リバプール出身のThe Boo Radleysが1995年に発表した3rdアルバムです。Sice(Vo, G)、Martin Carr(G)、 Timothy Brown(B)、Steve Hewitt(Ds)という布陣でしたが、デビュー直後にドラムがRob Ciekaに代わっています。元々シューゲイザー・ムーブメントの渦中に投げ出された彼らなのですが、既に2ndアルバム「Giant Steps」の頃には単なるギター・ノイズ・バンドにとどまらず、レゲエやハウスの要素やフォーキーな曲にチャレンジするといったポップとアバンギャルドを折衷した音楽性を展開していました。更にこの作品では本来のギター・バンドというスタンスの上に往年のブリティッシュ・ポップを下敷きにアバンギャルドなエッセンスをふりかけたキャッチーなポップ・センスが開花した作品であると言えましょう。爽やかなコーラスから一転してファンキーなブラスをフューチャーした「Wake Up Boo!」が大ヒットを記録したのを覚えている方も多いと思いますが、続くドリーミーなフォーク・ロックの「Fairfax Scene」、やはり大胆にブラスをフューチャーしているものの、感触的にはTeardrop ExplodesやWah!といったリバプール・ポップの伝統が生きている「It’s Lulu」、The Beatles風の切ない歌メロの「Joel」、インディ・ダンス・ビートと轟音ギターが絡む「Find the Answer Within」、シンプルなギター・ロック・ナンバーの「Reaching Out from Here」、シューゲイザー的なサウンドを効果的に配置した「Martin, Doom! It’s Seven O’Clock」、やはりギターが音を重ねる中でネオ・サイケっぽい雰囲気も漂う「Stuck on Amber」、リバプール・ポップをとぼけたような調子で歌う「Charles Bukowski is Dead」、ストリングを背景にしたドラマティックな「4am Coversation」、表情豊かなギターがアンサンブルの中心となってSiceのヴォーカルをひきたてる「Twinside」、ピアノをメインにしたバラードの「Wilder」まで、ひねりは少ないものの美しくも儚いメロディーが続く曲が並んでいます。彼らにとって不幸だったのはこうしたポップ・エッセンス全開の作品を発表したが故にブリット・ポップ一派と見做されてしまい、逆にこれ以降の作品では打ち込みを導入したり、よりアバンギャルドな音作りを目指すといった実験性を追及する方向に向かってしまったということです。そういった点から見れば、この「Wake Up!」という作品がThe Boo Radleysというバンドの一番輝いていた頃だったと思うと残念で仕方がありません。 試聴音源はこちらから http://www.mp3.com/albums/163534/summary.html |
不条理音盤委員会 281 Dressy Bessy「Pink Hearts Yellow Moon」
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- 2006/01/27(Fri) -
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![]() Kindercoreレーベルと言えばKincaidのメンバーでもあるDanとRyanによって1996年に米国ジョージア州アセンズに設立されたレーベルで、主としてローファイなギター・ポップをメインにリリースを続けていました。次々と送り出されるバンドのどれもがローファイでスカスカな音ながら、ドリーミーなメロディをもつものばかりで、80年代のネオ・アコブームをアメリカ流に翻訳したものと評価して間違いないと思います。デンバーを拠点とするTammy Ealom(Vo、G)、Darren Albert(Dr)、Rob Greene(B)にApples in StereoのJohn Hill(G)を加えた4人組のDressy Bessyもシンプルながら60年代風の音をメインとした楽しくも切ない世界を展開させているのですが、この1999年の1stアルバムでもファズの効いたメロにTammy Ealonの少々鼻にかかったヴォーカルが印象的な非常に可愛らしい作品に仕上がっています。歌メロのコードのマイナー・チェンジ具合が心地よいミディアム・テンポの「I Found Out」から始まり、リコーダー?のような音も聴かれる「Just Like Henry」、もろ60年代感覚としか言いようがないキュートな「Look Around」、舌足らずのヴォーカルで元気いっぱいに疾走する「Little TV」、ドリーミー・ポップの「Jenny Come On」、キーボードがチープ感を一層強調している「If You Should Try To Kiss Her」、サーフ・サウンドっぽい「Extra Ordinary」、The Kinksのようなひねりの効いたギター・サウンドの「Makeup」、Hey!という掛け声も楽しい「Big Vacation」、ちょっとThe La’sっぽさも感じるリバプール風の「You Stand Here」、フォーク・ロックぽさを感じる歌メロの「My Maryanne」まで、シンプルなコードとちょっとノイジーなギター・ワークをメインにしたポップ・ワールドが次々と繰り広げられます。その適度な甘酸っぱさがTammy Ealonの声と程よくマッチして、まさにガール・ポップとしか呼びようのない音が次々と繰り出されてくるのです。 試聴音源はこちらから http://www.mp3.com/albums/377032/summary.html |
不条理音盤委員会 272 Smoosh 「She Like Electric」
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- 2006/01/17(Tue) -
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![]() 当時12歳と10歳の姉妹が演奏しているということだけでも、かなり注目されたSmooshの2004年に発表されたデビューアルバムです。妹のChloeが楽器店で見かけたドラム・セットをどうしても叩いてみたくなり、店員だったDeath Cab For CutieというバンドのJason McGerrからレッスンを受ける一方で、姉のAsyaと共に曲作りを始めたというエピソードが大々的に流布されていますが、同時に多くのバンドのオープニング・アクトをつとめるといったバンドとしての活動も継続していたようです。このユニットはロー・ティーンの姉妹が演奏しているというのが売り文句ですし、実際にドラムとキーボード、それにヴォーカルのみをメインとするというローファイ風味あふれるチープでかつポップな曲ばかりが収録されています。しかしながら稚拙とはいえ曲そのものは意外とバリエーションがあり、またアイデアや引き出しの多さという本来語られるべき分野に関しては、どうしても話題性ばかりが先行した所為もあり、半ば色物的な見方をされてしまっているようですが、その根底に流れているアメリカン・オルタナティヴというものを無視するわけにはいかないと思います。チープなSonic Youthのような「Massive Cure」、アシッド・ジャズのフレイバーすら漂わせる「It’s Cold」「Pygmy Mortercycle」、ピアノをフューチャーした「It’s not Your Day To Shine」、ラップ調の可愛らしいヴォーカルの「Red」、一瞬The Banglesの名前が連想される「Take It Away」、シンセ・ベースっぽいサウンドながらガールズ・パンクのような「Pump」、哀愁漂うメロディーが印象的な「About The Picture」、嬌声と紙一重のシャウトが微笑ましい「Bottlenose」、ヴォーカルに深いリバーヴをかけたELOっぽい「Make It Through」、ヒップ・ホップ風の「Quack」、アメリカン・ロックのシンプルさの極致ともいえる「To Walk Away From」、Fionna AppleがTori Amosしたような「But Now I Know」まで音像自体は単調で一本調子に聴こえますし、またAsyaのヴォーカルも表現力には乏しいという部分は確かに指摘できるとは思いますが、簡潔にまとめられたポップ・チューンとキュートで奔放な魅力はこれからも十分期待できると思います。 試聴音源はこちらから http://www.mp3.com/albums/641728/summary.html |
そしておかえりなさい、MAO.Kさん。この記事にこんなことを書くのはいけないのかもしれませんが、記事を更新されたこと、とても嬉しく思います。また気がゆうけいあれから1年。。。立春自分の世界が一瞬で変わったあの日から一年経ちました。
高田は開けた風景で開放感があって好きだってよく言われてた地形が仇になり、多くの犠牲者を出してしまったのが無OGYあれから1年。。。Re: 合掌ゆうけいさん、コメントありがとうございます。
公的にも私的にも課題は山積みですね。
まだまだ、やらなきゃならないことが多くて、未だに途方に暮れています。
それMao.Katagiriあれから1年。。。合掌1年が過ぎましたね。阪神淡路大震災と比しても行方不明者の数は遥かに多く、復興へ解決すべき問題は多岐にわたりすぎている、と感じます。それでも前へ進もうとする被災地ゆうけい流行歌曲再生舞踊団 406 SUPER ECCENTRIC THEATER 「Beat The RapRe: タイトルなし>パイクマン姫君
> こんばんは!
> あ~なんとなく覚えてるこれ♪
> 男性ラップの内容が吉幾三みたいなんですけど~
> 女性陣が案外イケてますね。
…さMao.Katagiri流行歌曲再生舞踊団 406 SUPER ECCENTRIC THEATER 「Beat The RapRe: タイトルなし>gogleman師匠
これは…書かれてるとおり隙間ぽいですねえ~そんな盲点的名曲ですね。
> YTの曲説にgrandmaster flashと書いてるんですが(笑)たしかに彼らのマイMao.Katagiri流行歌曲再生舞踊団 406 SUPER ECCENTRIC THEATER 「Beat The Rapこんばんは!
あ~なんとなく覚えてるこれ♪
男性ラップの内容が吉幾三みたいなんですけど~
女性陣が案外イケてますね。
ジャケ写真はまさかバラカン氏の幼少時代!?
パイクマン流行歌曲再生舞踊団 406 SUPER ECCENTRIC THEATER 「Beat The Rapこれは…書かれてるとおり隙間ぽいですねえ~そんな盲点的名曲ですね。
YTの曲説にgrandmaster flashと書いてるんですが(笑)たしかに彼らのマイクリレー的フリースタイルgogleman流行歌曲再生舞踊団 403 Ruby Blue 「Primitive Man」Re: タイトルなし>ゆうけいさん、コメントありがとうございます。
> その節は情報ありがとうございました。今でも高音質SACDのベスト盤時々聞いております。
レベッカ・ピジョンさMao.Katagiri流行歌曲再生舞踊団 403 Ruby Blue 「Primitive Man」その節は情報ありがとうございました。今でも高音質SACDのベスト盤時々聞いております。http://amzn.to/wK0MXKゆうけい