個人的に突如としてラーメンが食べたくなるときがあって、そういう場合に限って仕事がなかなか終わらずにイライラしてしまうのですが、何とか片付け終えてお目当てのラーメン屋に向かったところ、夜もいい時間なのにでら行列が出来ていて、しかもカップルばっかでめちゃ悲しい気持ちになった挙句に、実はそのラーメンそのものがあまり美味しくなかったのに加えて駐車場が営業時間を過ぎていて車も出せず、電車で帰って翌朝車のお泊り料金を支払う羽目になってしまった片桐と言います。

と、いうわけでウェールズのトラッド・ユニットAberjaberが1985年に発表した1stアルバムです。フィドルやハーディー・ガーディー、それにウェールズ固有の民族楽器でヴァイオリンの原型とも言われるクルースが担当のStevie Wishart、独学でハープを学んだというDelyth Evansという女性2人に、フルート、バグパイプ、ボーランを担当しているPeter Staceyという男性1人からなるこのAberjaberは広くケルト文化圏にその音楽的な素材を求めているようですが、そもそもウェールズにはアイリッシュのリールのような疾走するようなチューンは存在しないそうで、彼らの音楽からは中世ルネサンスの音楽の如き煌びやかでありながら、ゆったりとした穏やかな雰囲気を感じ取ることが出来ると思います。また、単に華麗のみならず、ケルトの中でもハープの伝統が唯一守られてきた土地柄、土着的な響きの中にも幽玄さを兼ね備えた美しいアルバムに仕上がっているという印象があります。
Stevieの誕生日にPeterが贈ったというティン・ホイッスルの澄んだ響きが美しい前半と、バグ・パイプとハープ、ハーディー・ガーディーの3者が楽しげにコラボする「Hoffed Meisters Wishart/Aires De Pontevedra」、伝説の王Gruffudo Ap Cynanを題材にした優雅なトラッド曲「Diddanwch Gruffudo Ap Cynan」、タイトル通りにアイルランド、スコットランド、ブリタニィのダンス曲をメドレーしていく「Celtic Journey」、Delythが亡父の記憶に捧げたという深遠なメロディーをPeterがフルートで奏でる「Berwyn」(後半はウェールズのトラッド・ジグへとメドレー)、伝承曲のモチーフをベースにPeterが作曲したオリジナル曲とブリタニィの有名トラッド曲をミックスさせた「Three Fires/An Dro」、吟遊詩人たちの間では誰でも知っているとされる可愛らしいメロディーが幾度となく変奏を繰り返す「Cynghansail Cymru」、Stevieのオリジナル曲でケルト文化圏それぞれの独特のフレーズが織り込まれたような「Stevie’s Tune」、アイリッシュ・トラッドのハープ独奏「The Ale Woman」、ウェールズでは有名らしいダンス曲がメドレーされていく「Machynleth/Pwt Ar Y Bys/Llanofer Reel」まで本当に端正なケルト世界を垣間見ることができるような気がします。そもそもウェールズのトラッド自体日本であまり紹介されることは少ないと思うのですが、このアルバムはユーロ・トラッド・コレクションの一枚として国内盤で発売されました。そもそもこのアルバム自体、メンバーの一人であるStevie Wishartがオーストラリアのラジカル・トラッド・グループMARAのJim Denlyと結婚して以後、ユニットの存続をめぐってトラブルになったようで原盤のSein RecordsのWebにも掲載されていないという今となっては幻に近い作品になっているのです(ヤフオクやE-Bayでは比較的普通の値段で出ていますが。。。。)。

と、いうわけでウェールズのトラッド・ユニットAberjaberが1985年に発表した1stアルバムです。フィドルやハーディー・ガーディー、それにウェールズ固有の民族楽器でヴァイオリンの原型とも言われるクルースが担当のStevie Wishart、独学でハープを学んだというDelyth Evansという女性2人に、フルート、バグパイプ、ボーランを担当しているPeter Staceyという男性1人からなるこのAberjaberは広くケルト文化圏にその音楽的な素材を求めているようですが、そもそもウェールズにはアイリッシュのリールのような疾走するようなチューンは存在しないそうで、彼らの音楽からは中世ルネサンスの音楽の如き煌びやかでありながら、ゆったりとした穏やかな雰囲気を感じ取ることが出来ると思います。また、単に華麗のみならず、ケルトの中でもハープの伝統が唯一守られてきた土地柄、土着的な響きの中にも幽玄さを兼ね備えた美しいアルバムに仕上がっているという印象があります。
Stevieの誕生日にPeterが贈ったというティン・ホイッスルの澄んだ響きが美しい前半と、バグ・パイプとハープ、ハーディー・ガーディーの3者が楽しげにコラボする「Hoffed Meisters Wishart/Aires De Pontevedra」、伝説の王Gruffudo Ap Cynanを題材にした優雅なトラッド曲「Diddanwch Gruffudo Ap Cynan」、タイトル通りにアイルランド、スコットランド、ブリタニィのダンス曲をメドレーしていく「Celtic Journey」、Delythが亡父の記憶に捧げたという深遠なメロディーをPeterがフルートで奏でる「Berwyn」(後半はウェールズのトラッド・ジグへとメドレー)、伝承曲のモチーフをベースにPeterが作曲したオリジナル曲とブリタニィの有名トラッド曲をミックスさせた「Three Fires/An Dro」、吟遊詩人たちの間では誰でも知っているとされる可愛らしいメロディーが幾度となく変奏を繰り返す「Cynghansail Cymru」、Stevieのオリジナル曲でケルト文化圏それぞれの独特のフレーズが織り込まれたような「Stevie’s Tune」、アイリッシュ・トラッドのハープ独奏「The Ale Woman」、ウェールズでは有名らしいダンス曲がメドレーされていく「Machynleth/Pwt Ar Y Bys/Llanofer Reel」まで本当に端正なケルト世界を垣間見ることができるような気がします。そもそもウェールズのトラッド自体日本であまり紹介されることは少ないと思うのですが、このアルバムはユーロ・トラッド・コレクションの一枚として国内盤で発売されました。そもそもこのアルバム自体、メンバーの一人であるStevie Wishartがオーストラリアのラジカル・トラッド・グループMARAのJim Denlyと結婚して以後、ユニットの存続をめぐってトラブルになったようで原盤のSein RecordsのWebにも掲載されていないという今となっては幻に近い作品になっているのです(ヤフオクやE-Bayでは比較的普通の値段で出ていますが。。。。)。

先日、ころんさんのところでも紹介されていたCatherine-Ann MacPheeさんの1994年の1stアルバムです。
スコティッシュ・トラッドの現役女性シンガーとしては至高の存在であると絶賛されている彼女なのですが、まさにハイランドの空気をそのまま音に転化させたような清冽で澄み切った世界を、重厚な声量と独特の声質で歌い上げているというのは言うまでもなく、日本にいては想像もつかないスコットランドの厳しい自然を生き抜いてきた人々によって歌い継がれてきたスピリットがリアルにそのまま目の前に拡がってくるようで、そういった意味も含めて声の力というものを痛烈に感じるアルバムだという印象があります。
静かな雰囲気が漂うなかで透明感ある歌声を聴かせてくれる「Ho mo luran, he mo luran」、Wendy Stuartの爪弾くハープに導かれて軽やかに歌う「Mal na Mara」、パイプと寄り添うに歌う「Failte Dhruim Fionn」、無伴奏のシンギングなのに深く心にしみてくるような「Griogal Cridhe」、Tony McManusのギターも楽しげなマウス・ミュージックのメドレー「 Puirt: Ci'n Fhidheall etc」、Mairi MacIneesとの温かみを感じるデュエットが美しい「Squaban Arbhair」、クラシカルなチェロの響きが空間的な拡がりを感じさせる「A Ghaoil Leig Dhachaidh - Leannan Mo Ghaoil,」、ちょっとフォーク・ロック風に仕上げたといった感もある「Mo Chridhe Trom 's mi Seoladh」、彼女の息遣いさえはっきり聴こえてくる鬼気迫るような無伴奏シンギングの「Gaol An t-Seoladair」、アイリッシュ由来のメロディー?(The Chieftainsも演っていました)の「Am Buachaille Ban,」、先ほどとは打って変った優雅にマウス・ミュージックを歌う「Puirt : Calum Beag etc」、透明感あふれるハープと共に感情たっぷりに歌い上げる「 Mo Robairneach Gaolach」、幽玄でおごそかな印象がある「O losa Bi'n Comhnaidh」まで彼女の声を存分に味わえる作品になっているのは当然なのですが、その声をサポートしているTony McManus (guitar)、Wendy Stewart (clarsach), Neil Martin (cello)、 Iain MacDonald (flute/small pipes)、Ewen Vernal (bass)といった面々の演奏も控えめながら深く豊かな包容力を備えていて、このアルバムの美しさに淡い彩りを添えています。
寒い冬の夜に暖かくした部屋でゆったりとした心持ちで聴きたくなるような一枚です。
http://www.tradtunes.com/album_details.php?album_id=2937

スコティッシュ・トラッド界隈の中でも女性パイパーというのは珍しい存在なのですが、このThe Iron HorseのAnnie GraceさんもHighland Pipeを吹く数少ない女性の一人です(Small pipeはもっと多いのですが。。。。)。この「Five Hands High」はそんな5人組の彼らが94年に発表した2枚目のアルバムで、複数のゲストを招いてトラディショナルな曲を現代風に解釈した演奏を繰り広げているのですが、パーカッションの絡ませかたや挑発的なリズムの組み合わせ方といった冒険的な要素を含みながらも、軽々と演奏をこなすその姿勢はまさに自分たち自身の固有の音を作り上げているといっても間違いないと思います。
伝統的なメロディーの背後で各種楽器が複雑なリズムを小刻みにつなげていく「The 8 Step Waltz」「The Heiress」、跳ねるようなリズムにのっていわゆる“殺人バラッド”的な歌詞が歌われる「A'Bhean Ladaich」、Annie GraceさんとLynn Morrisonさんという二人の女性ヴォーカルに幽玄的なホイッスルやパイプが彩りをそえる「This is no' My Plaid」、バンド・メンバーのSteve Lawrence氏作曲の可愛らしい曲調のダンス・メドレー「Stobieside Lodge」、やはりメンバーであるRod Paul氏作曲のフィドルとパイプが活躍するリール・メドレー「;The Rubber Man」、トラッド曲をケルティック・ロック風にアグレッシヴにアレンジした「Glasgow Peggy」、スタジオ・ライブで一発録りされたという疾走感あふれるリール・メドレー「The Linguist」、Lynn Morrisonさんが歌い、エレ・ピやギターを導入したドラマティックな美しいバラード「Inheritance」、やはりトラッド曲を大胆にアレンジし女性ヴォーカルのハーモニーも美しい「Lowlands of Holland」、ブレトン地方のパイプ・バンドのテーマと伝承曲を結合させたパイプ・・リール曲「The Sheepwife」、 Lynn Morrisonさんがスコットランドの聖歌や賛美歌にインスパイアされて作ったという荘厳で神々しい雰囲気のある「Fragment」、Gavin Marwickさんが白鳥座が地平線から上ってくる様子を宗教的な意味も含めて表現した「Northern Cross Rising.」まで、流れるようなメロディーを紡ぎながら、その底流にはスコティッシュの伝統を強く感じさせる一枚になっています。このアルバムが出た前後からラジカル・トラッドというジャンルで多くのバンドが注目され始めたのですが、The Iron Horseの面々はそういった枠組みよりもかなりトラッド寄りではありますが、とにかく歌メロの背後で響いてくるブズーキやホイッスル、キーボードの対位するハーモニー感覚はまさにコンテンポラリーな様相を呈している、という聴いていて心が徐々に潤ってくるアルバムなのであります。
試聴音源はこちらから
http://www.mp3.com/albums/413790/summary.html

秋の夜長にはぴったりという印象がある、ブリティッシュ・トラッド界ではこの人の右に出る歌姫はいないだろうと、勝手に思っているJune Taborさんの7枚目のアルバム「Aqaba」です。
そもそもこの人は図書館司書の傍らで歌い続けてきた人で、1975年のMaddy Priorとのデュオ「Siily Sisters」でデビューしたのですが、その落ち着いた沈みこむようなアルトの歌声は、研ぎ澄まされたような感性と共に深く心を揺さぶるものがあります。常にごく少数でシンプルながらも、しっかりと自己主張をしているバックと共に作品を制作しているJune Taborさんなのですが、このアルバムでも極力彼女自身の歌以外の音を削ぎ落としたかのような控えめのアンサンブルの中から響いてくる独特のイントネーションと節回しでの美しい語り口はふくらみをもった表現力とも相俟って、非常に豊穣な世界を展開させてくれています。
ピアノの伴奏のみで人生最後の一抹の寂しさをも表現した彼女のシンギングが心に響く「The Old Man's Song (Don Quixote)」、無伴奏ながらジグ風のアクセントを伴った歌い方の「Searching for Lambs」、Ric Sandersの不安を煽るようなヴァイオリンと共に浮気性の女性が殺されてしまう、いわゆる殺人バラッドの「The Banks of Red Roses」、スコットランドのグループ Silly WizardのAndy Stewart作のしみじみとしたラブ・ソング「Where are You Tonight, I Wonder?」、アラビアのロレンスを題材にした「Aqaba」、農作業のための季節労働者の間から生まれたBothy Balladの中でもっとも美しく、人気が高いと言われている曲を丁寧に歌う「Bogies Bonnie Belle」、切り裂きジャックを題材にしたバラッドを、彼女にしては珍しくトーンを上げて歌っている「The Reaper」、ジャズっぽいムードに包まれた「Verdi Cries」、中世の身分違いの悲恋を歌った「The Grazier's Daughter」、Dave Goulder作の曲をゆったりと歌い上げる「Seven Summers」、ドイツ系ユダヤ人モーリス・ローゼンフェルトの悲しい詩に人々がメロディーを付して歌い継がれてきたものをJune Taborが取り上げた「Mayn Rue Platz」、淡いシンセサイザーを背景に物語を紡いでいく「The King of Rome」まで元々一つの短編小説のような世界を持った歌詞の世界が、彼女の声で脳裏に再現されてしまうといった極めてリアルなイマジネーションを誘発してくれる一枚ではないかと思います。
カンパリ・ブラッド・オレンジを飲みながら聴くとたまりません。
試聴音源はこちらから
http://www.amazon.com/Aqaba-June-Tabor/dp/B000000E7V

ブリティッシュを筆頭にヨーロッパに限らずユーラシア大陸全般に伝承されているダンス・チューンを中心に、トラッド風のオリジナル曲も組み入れた演奏で高い評価を受けていたBlowzabellaが1990年に発表した8枚目のアルバムです。このグループは何といってもNigel Eatonのハーディー・ガーディーとPaul Jamesのバグパイプをフロントに据えているところが特徴的なのですが、その他にもメロディオンやサックス、ギターといったバラエティに富んだ楽器編成とそこから生み出される多彩なリズムを伴ったアンサンブルが絶妙のハーモニーで展開されていく様はスリリングであり、極めてハイ・テンションで高度に練り上げられた音楽性をもった彼らなのですが、一方で、特にヴォーカル・ナンバー(このアルバムではJo Freya – Ex:Old Swan Band)に顕著なようにどれだけ躍動的に振舞おうともどこか冷静というか、ヨーロッパ世界の深層を垣間見てしまったような不思議なインテリジェンスをも兼ね備えたバンドではないかと思ってしまいます。
ファンキーなギターのカッティングに煽られるようなジャジーなサックスに続き、各楽器が一体となったバルカン風の変拍子メロを展開させていく「Spaghetti Panic」、ブルゴーニュっぽい?メロと跳ねるようなリズムのアンサンブルの間にJo Freyaの静謐なヴォーカル・パートが挿入された「La Bella C'est Endormir / Famous Wolf」、ブリティッシュのスクエア・ダンスの流れをくむようなメロディーが楽しい「Jan Mijne Man / Go Mauve」、技巧的なメロディオン・ソロが聞かれる「Fulmine」、ケルトの伝統的な部分をハイブリッドに盛りつけたような感覚(後半はまるでプログレかも。。。)が妙に切なくも響く「Beanfield / Monster Café」、トラッド曲をJo Freyaが無伴奏で歌う「I wish, I wish」「A Lover's Ghost」、サスペンス・ドラマの随伴音楽のトラッド版のような曲から、“ソルベイグの歌”を挟んで、北欧風のメロにつなげていく展開が素晴らしいとしかいえない「Down Side / Solveig's Song / Doctor Feg」、ジグとリールが合体したようなリズミカルな「Horizonto」、表情豊かなメロディオンのソロに各種楽器がさらに豊かな彩りをそえていく「In Continental Mood / The Old Queen / Flatworld」、やはりトラッドの伝統を生かしながら現代風の味つけをして、各種楽器が軽快に走り回るといった感のある「The R.S.B & The Hobb」まで、重層的に組み合わされた楽器の音の一つ一つが万華鏡のように展開していく様は見事としか言いようがありません。特にハーディ・ガーディーやバグ・パイプのビリビリとした響きがもたらす空気の震えは、まさに生き続けている音楽の証〜民衆の息吹のようなものを覚えます。このバンドの音はラジカル・トラッドと呼ばれているバンドよりはおとなしく聴こえるのですが、その精神性は極めて先鋭的なのではないのかとも思ったりします。
試聴音源はこちらから
http://www.amazon.com/Vanilla-Blowzabella/dp/B000005CSL

たまにはインドネシア方面にも目を向けてみようかと。。。
Camel のColin BassさんといえばSabah Habas Mustaphaと名乗って、ワールド・ミュージック全盛期に3 Mustapahs 3で活躍したのはご存知かと思いますが、ユニット消滅後も彼はインドネシアのポップスに興味をもって「Denpasar Moon」「Jalan Kopo」や「So La Li」といったアルバムを発表しています。そんなSabah名義でのアルバムにセッションで参加していたのがIsmet Ruchimatが率いるSambaSundaです。1stアルバム「Berekis」ではガムラン・トゥグンを基調としたダイナミズムあふれるビート感覚とKacapi、Suling、バイオリン、ヴォーカルによるメロディの融合はトランスにも似た瞑想的で神秘的な雰囲気を醸し出していたのですが、2001年のこのアルバムでは「We live, we eat, we play with bamboos」というサブ・タイトルとおりにsaronやsuling、angklungといったガムランの伝統楽器にバイオリン、トランペット、ティンバレス、コンガ、ジャンベといった異要素の楽器編成で色鮮やかな音絵巻を展開してくれています。
サンバをベースとしたコロコロと転がるようなリズムを刻むアンクルンの上をカリブともインドネシアとも表現できない浮遊感たっぷりのスリンやバイオリンのメロがかぶっていく「TeamRisk」、レゲエ風のゆったりとしたリズムを借用しながらジェゴグ、ヴァイオリン、スリンがムーディーでトロピカルな歌メロを奏でていく「BentolSoca」、ついつい踊りだしたくなるようなパーカッションの応酬に突如として、ジャイポンガンぽいセッションが切り込んでくる「Jaleuleu」、Sabahのアルバムにも収録されていた曲を伝統色豊かに再アレンジした「Solali」、ポップ・スンダの雰囲気そのままに、竹の響きを生かしたファンキーなナンバー「Tarabalaka」、インドネシア版チャランガ〜チャ・チャ・チャといった渋いムードをもった「Kool'nTrunk」、サルサ+カリプソというよりもほとんどズークに近いリズムをジェコグが叩き出し、沖縄っぽいペロッグ音階のメロが爽快な気分を演出してくれる「Sisidueun」、3曲目の別ヴァージョンで正統的なスンダ風に演奏したような「Jaleuleu (minusone)」まで、明るく真っ青な南国の青空を連想させてくれるようなめちゃ楽しいアルバムなのですが、その基盤となっているインドネシア的な部分の湿気の帯び方具合もまた最高な一枚なのです。
公式HPから彼らの音が視聴できます(iTunesではこのアルバムがDL可能です)
http://ccgi.kapaprod.plus.com/main.php?qnav=3&qmnu=1&qpath=artists/artist1/&qpg=arsub4&qsb=4
「South Yorkshire Indonesian Dutch Cajun Folk Pop」というキャッチ・フレーズを打ち出したこのThe Deighton Familyは英国人であるDaveとインドネシアとオランダのハーフであるJosieというDeighton夫妻と彼らの5人の子供たちによるヨークシャー在住の文字通りのファミリー・バンドで1990年発表のこのアルバムが2枚目になるようです。エレクトリック・ギター以外はアコースティック楽器でのアンサンブルなのですが、カントリー系のストリング・バンドにフルートを加えたような、なんとも形容しがたいゆったりとした演奏が多く、また奥さんのJosieさんの出自に由来すると思われるハワイアンやクロンチョン風のエッセンスが、トラッド/カントリーをメインとした演奏に微妙な色合いを施していて、Daveさんの朴訥なかすれ声のヴォーカルと共にちょっとトロピカルながらも涼しげなイメージをもたらしてくれます。

E..Claptonの曲をトラッド+レゲエ風にアレンジした「Wonderful Tonight」、疾走感満点のリール「Soldiers Joy」「Cotton Eyed Joe/Mag Pie」、ほのぼのとしたカントリー・タッチの「Mama Was Right」、ジャズ・スタンダードの名曲をクロンチョン的なアレンジで処理した絶妙な味わいのある「When You’re Smilin」、ブルース風の「In My Time Of Dyin’」、マンドリンのフレーズがやはりトラッドではなく、ほのかに東南アジアっぽいような「Farther Along」、リズムのはね方も楽しいジグ・ナンバー「Castle Kelly」、テックス・メックス風にも聴こえる「Bonaparte’s Retreat」、スライドさせたギターの音がやはりクロンチョンを連想させるような「Many Good Man」、ブルー・グラス風の軽快な演奏も快い「The Miser/Taxman」「Cotton Patch Rag」、何ともいえないハイブリッド感覚に絶句してしまう「Salvation Railroad」、美しいティン・ホイッスルの音色が印象的な「Slow Air(The Little Field Of Barley)」、ブルース・タッチながらトラッドの要素をたくみに織り込んだ「Freight Train Blues」まで、歌も演奏もあまり上手とは言えないのですが、響いてくる欧米的な音の中にアジア的なものを発見する楽しみというものもある不思議な一枚ではないかと思うのです。
試聴音源はこちらから(Nap Starでもこのアルバムを聴くことができます)。
http://www.amazon.com/Mama-Was-Right-Deighton-Family/dp/B0000003T0/ref=pd_bxgy_m_text_b/104-4161275-8491161

E..Claptonの曲をトラッド+レゲエ風にアレンジした「Wonderful Tonight」、疾走感満点のリール「Soldiers Joy」「Cotton Eyed Joe/Mag Pie」、ほのぼのとしたカントリー・タッチの「Mama Was Right」、ジャズ・スタンダードの名曲をクロンチョン的なアレンジで処理した絶妙な味わいのある「When You’re Smilin」、ブルース風の「In My Time Of Dyin’」、マンドリンのフレーズがやはりトラッドではなく、ほのかに東南アジアっぽいような「Farther Along」、リズムのはね方も楽しいジグ・ナンバー「Castle Kelly」、テックス・メックス風にも聴こえる「Bonaparte’s Retreat」、スライドさせたギターの音がやはりクロンチョンを連想させるような「Many Good Man」、ブルー・グラス風の軽快な演奏も快い「The Miser/Taxman」「Cotton Patch Rag」、何ともいえないハイブリッド感覚に絶句してしまう「Salvation Railroad」、美しいティン・ホイッスルの音色が印象的な「Slow Air(The Little Field Of Barley)」、ブルース・タッチながらトラッドの要素をたくみに織り込んだ「Freight Train Blues」まで、歌も演奏もあまり上手とは言えないのですが、響いてくる欧米的な音の中にアジア的なものを発見する楽しみというものもある不思議な一枚ではないかと思うのです。
試聴音源はこちらから(Nap Starでもこのアルバムを聴くことができます)。
http://www.amazon.com/Mama-Was-Right-Deighton-Family/dp/B0000003T0/ref=pd_bxgy_m_text_b/104-4161275-8491161
オフィス近くの食堂で「冷やし中華」の幟が立てられたので、早速美由紀ちゃんと食べに行った片桐と言います。最近流行の「サラダ冷やし」ではない、ハム、チャーシュー、錦糸卵、胡瓜の細切り+トマトのザク切りといった伝統系のもので、いかにも夏らしく爽やかな酢醤油仕立ての逸品でございました。

というわけで、ノルウェーのエスノ・フォーク・ユニットFra Ola Narrが1990年?に発表した2ndアルバム「Vy」です。現在もTVや映画音楽に於いてミュージシャン兼作曲家として活動しているSvein Hansenと、大学で民族音楽関連の教鞭をとっているJan Sverre Knudsenの2人をコア・メンバーにしたこのユニットはノルウェーの伝統的な音楽に世界の民俗音楽のエッセンスをまぶした非常に楽しい音楽を展開していて、同時期にワールド・ミュージックの分野で注目された3Mustaphas3の北欧版ともいえるような清涼感と透明感いっぱいのカラフルなトラディショナル・ミュージックを奏でています。お祭りのパレードを思わせる短い「Marsj Fra Ola Narr」から始まり、遊園地のBGMのような「Zoppo」、流れるようなヴァイオリンとフルート、そして女性コーラスが印象的なボサ・ノヴァ・タッチの「Hallingen Åt Nystu`N」、ヴァイヴとチェロが静かなメロディーを奏でる「Smygaren」、ヴォーカルの女性が途中で笑い出したのをそのまま録音してしまった「Marekatta」、憂いを含んだメロディーが心に沁みる伝統的な舞曲「Skrullingen」「Elfi」、タイトル通りインド風の「Raga」、東南アジアを思わせるゴングと琴(カンテレ?)を使った女性ヴォーカル曲「Snu」、オルタナ・ロック風の「Den Svrunke」、トラッドのエッセンスを最大限に活用した「Solbønn」、カリブ海音楽にインスパイアされた「Ti Bwa」、チャチャチャ〜ルンバ風の「Birdveigs Dansesko」、やはり東南アジア的なアレンジが楽しい「Karavane」「Veiv」、厳かな雰囲気の「Koral」、ジャズ・ワルツ風の「Krusning」、フルートのソロによるトラディショナルなジグ「Langfløyteleik」、鳥の鳴き声を模したような笛の音が印象的な小品「Spor 19」までとにかく遊び心いっぱいといった印象で、使われている楽器の音の可愛らしさも含めて聴いているうちにワクワクしてくるような陶酔感に溺れること必至の一枚です。
試聴音源はこちらから
http://www.musicfromnorway.com/default.aspx?norwegian=artist&music=20138

というわけで、ノルウェーのエスノ・フォーク・ユニットFra Ola Narrが1990年?に発表した2ndアルバム「Vy」です。現在もTVや映画音楽に於いてミュージシャン兼作曲家として活動しているSvein Hansenと、大学で民族音楽関連の教鞭をとっているJan Sverre Knudsenの2人をコア・メンバーにしたこのユニットはノルウェーの伝統的な音楽に世界の民俗音楽のエッセンスをまぶした非常に楽しい音楽を展開していて、同時期にワールド・ミュージックの分野で注目された3Mustaphas3の北欧版ともいえるような清涼感と透明感いっぱいのカラフルなトラディショナル・ミュージックを奏でています。お祭りのパレードを思わせる短い「Marsj Fra Ola Narr」から始まり、遊園地のBGMのような「Zoppo」、流れるようなヴァイオリンとフルート、そして女性コーラスが印象的なボサ・ノヴァ・タッチの「Hallingen Åt Nystu`N」、ヴァイヴとチェロが静かなメロディーを奏でる「Smygaren」、ヴォーカルの女性が途中で笑い出したのをそのまま録音してしまった「Marekatta」、憂いを含んだメロディーが心に沁みる伝統的な舞曲「Skrullingen」「Elfi」、タイトル通りインド風の「Raga」、東南アジアを思わせるゴングと琴(カンテレ?)を使った女性ヴォーカル曲「Snu」、オルタナ・ロック風の「Den Svrunke」、トラッドのエッセンスを最大限に活用した「Solbønn」、カリブ海音楽にインスパイアされた「Ti Bwa」、チャチャチャ〜ルンバ風の「Birdveigs Dansesko」、やはり東南アジア的なアレンジが楽しい「Karavane」「Veiv」、厳かな雰囲気の「Koral」、ジャズ・ワルツ風の「Krusning」、フルートのソロによるトラディショナルなジグ「Langfløyteleik」、鳥の鳴き声を模したような笛の音が印象的な小品「Spor 19」までとにかく遊び心いっぱいといった印象で、使われている楽器の音の可愛らしさも含めて聴いているうちにワクワクしてくるような陶酔感に溺れること必至の一枚です。
試聴音源はこちらから
http://www.musicfromnorway.com/default.aspx?norwegian=artist&music=20138