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不条理音盤委員会 649 The Spacious Mind 「Garden Of A Well Fed Head」
- 2009/07/23(Thu) -
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世の中にサイケデリックなユニットは多いのですが、このスウェーデンのTheSPACIOUS MINDはクラウト・ロック、特にAmon DuulⅡ直系の鋭角的かつ視覚的な音を出すことで知られています(って、日本では殆ど無名ですが・・・)。
かなりの枚数をリリースしていていますが、1996年のこの5枚目のアルバムでも、Ramblin' Jesse Rose(Organ、Syn、Vo)、Hank the Prank(G、Kantele、Trombone、Per、Syn、Vo)、Thomas Burn Iron(E-Bow、Melodica、Didgeridoo、Tin whistle)、Magic Mops(B、G)、Dave Hell(Dr、Per)といった5人が繰り出す音はまさに70年代そのものといった感覚の催眠的なもので、海外のレビューを参照するとそれこそPink Floydや初期Hawkwind、それにGreatful Deadといった名前が挙げられているように、とにかくミニマルなフレーズを紡ぎ合わせて一つの大きなうねりを作りだすといった構成で、その中にあえて破壊的な音やエスニックに満ちた夢見るようなフレーズを絡ませて、聴く者をはぐらかすような姿勢がまさにサイケデリックとしか言いようがなく思わずハマってしまいます。
単調なビートとアシッドなシンセにのせてナレーション風のヴォイスが延々語り続ける(一番最後にメロディカが終末感漂う短いフレーズを奏ですますが・・・・)「In The Land Of Roses And Snow」、ノイジーな音の中からオリエンタル志向の強い笛系のメロが浮かびあっがてくる「The Cave Song - Garden Of The Dwarfs」、スペイシーかつフリーキーなシンセ音に支えられて、時にはブルージーな色合いを見せながら静寂と咆哮を繰り返すギターが乱舞する「Upon Which Areas May The Circles Be Drawn?」、ノスタルジックなフレーズをエフェクトを使用させながら巧みにギターに歌わせる「Euphoria Euphoria」、インダストリアル系なコラージュ風の「Sweetness To The Lord」まで過去のサイケデリック・ロックの遺産を集大成させたような極めて特異な音を披露しています。言うなれば過去からの使者か亡霊とでもいうべきこれらの音は現代とは全く接点がないように感じられ、聴けば聴くほど不安感や動揺が増幅していくような気になります。彼等はあえて虚ろな視点を提示することによって、それをはっきりと見よ、とでも提言しているのでしょうか?それとも現実を逃避して夢幻の世界へ誘ってくれているのでしょうか?どっちにしろ彼等が奏でる混沌に満ちた音は、100年に一度の大不況という今の世の中にもっとも相応しいものなのかもしれません。

試聴音源が見つからなかったので彼等のMyspaceを。。。
http://www.myspace.com/thespaciousmind

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不条理音盤委員会 629 JULY 「July」
- 2009/04/14(Tue) -
ニュースや気象情報でスギ花粉飛散の報道が流れると、「例年よりXX日早く」とか、「例年よりXX%多い飛散量」とか言っているのですが、考えてみるとそれは毎年のことなので結果的には、どんどん飛散する日が早くなり、量が増えていっているんですよね?と、なれば最早スギの花粉は一年中飛び交う時代がやってくるのでは?という恐怖におののいて、鼻水をすすりながらBlogを書いている片桐と言います。

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と、いうわけで後にVirginのチーフ・エンジニアというかMike Oldfieldの某アルバムで一躍名を成すTom Newman(Vo、G、Sitar)に、やはりサイケデリック・グループのJADE WARRIORを結成するTony Duhig(G、Org、Vib)、Jon Field(Vo、Fl、Per)、それにAlan James(B)、Chris Jackson(Dr、Key)という5人組のJulyが1969年にリリースしたセルフタイトルのアルバムです。スタジオ・テクニックをも駆使したその音はさすがに後の時代の片鱗をうかがわせてくれますが、ジャケットから連想されるディープなトリップ感に満ちたサイケデリック世界とは一線を画した楽園ムードに満ちた陽気でポップ・ワールドが展開されています。
元々はビート・スキッフル系のバンドが母体となっているということもあって、どの曲もブリティッシュ・ロック直系の人懐っこく親しみやすい歌メロで、そこにシタールやタブラといったオリエンタルなエッセンス、あるいはエフェクトをかましたヴォーカルやSE的なコラージュが施されていて、The Beatlesや初期Pink Floydに通じるような一面も感じられます。そういった基本姿勢の中で、時には「Dandelion Seeds」のように奇妙奇天烈な展開をねじ込んでみたり、オリエンタル色が濃すぎる「The Way」やゴシック調の音が交錯する「Move On Sweet Flower」というような変化点もしっかり織り込んでいて前衛的な遊び心とメロディアスな面が巧みに融合された魅惑的かつ魔術的な一枚です。
最近では、このアルバムと録音されながら未発表に終わっていた(らしい)音源の2in1が出回っていて、Julyが醸し出していた歪みきった毒の入ったサウンドを存分に楽しむことができます。

「Jolly Marry」の音(映像も彼等とは関係ないのですが雰囲気満点)。



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不条理音盤委員会 615 DOM 「The Edge Of Time」
- 2009/03/01(Sun) -
ドラマ「銭ゲバ」で定食屋のおかみを演じているりょうさんが映るのを楽しみにしている片桐と言います。
ああいう方がいる食堂であれば毎日のように通いたいと思います。

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と、いうわけでLaszlo Baksay(B、Vo)、Gabor Baksay(Per、Fl)、Reiner Puzalowski (G、Fl、Vo)、Hans Georg Stopka(Org、G、Vo)というマジャール系~スラブ系と思しき4人組のDomが1972年に残した唯一のアルバム。
混沌としながらもアコースティックなアンサンブルをメインにカオス状態のオルガン、浮遊するフルート、そして声が絡み合う彼等のサウンド・スケープは派手な印象もなく、ひたすら地味としか言いようがありません。しかし、その屈折したスピリチュアルな風景に一歩足を踏み入れてしまえば、もう何処にも向えずどこにも戻れないという迷宮的な世界が次々と展開されていきます。
爪弾かれるギターの背後をフルートそしてパーカッションが左右に行き交う前半部からノイジーな挿入部を経てオルガンの瞑想的なフレーズが曲を支配する「Intruitus」、アコ・ギとヴォイスが交錯する前半部から実験音楽的なノイズへと連続する「Silence」、スペイシーなオルガンの音が不安感を煽っていくような「Edge Of Time」、儚げな音とアバンギャルドな音が交互に登場する「Dream」までいずれも8~9分という長い曲の中で徐々に瞑想的な雰囲気に誘い込んでいくような立体的な音作りがなされています。この時代のサイケデリックな音楽の中核には東洋志向があるのは承知のごとくだと思うのですが、彼等の場合アコ・ギのフレーズやパーカッションの響きにインド風の要素が感じられるものの、例えばYatha Shidhraのようなそれを全面的に打ち出しているわけではありません。と、いうかどこか硬いイメージすら覚えます。彼等の思想的な背景や制作の動機などは不明なのですが、案外彼等の出自に基づく移民あるいは流民といった下の世界から上の世界を眺め見た際の憧憬のようなものなのかもしれません。普通の世界を夢見たアルバムといったところでしょうか。。。。。

試聴音源はこちらから
http://www.anthologyrecordings.com/release.asp?album=Y5DKP1tAUNv

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不条理音盤委員会 612 Agitation Free 「Malesch」
- 2009/02/25(Wed) -
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後にAsha Raで活躍するLutz Ulbrich(Guitars、Zither、Hammond)やソロで活動するMichael Hoenig(Syn)を擁したクラウト・ロックの雄Agitation Freeが1972年に発表した1stアルバムです。フリーキーなインプロとインター・プレイが連続する中にオリエンタルなものへの憧憬のようなフレーズが織り込まれていくその音像は、まるで多重世界を覗き見してしまったかのようなトリップ・ミュージックです。実験的な音の位相のズレやビートを伴わない攻撃的なフレーズを挿入することによって聴き手をはぐらかしているようにも聴こえてくるのですが、そういった要素も含めて緻密に計算された意図的でかつ意欲的な彼等の姿勢がうかがえるようにも思えます。
スペイシーさを帯びたシンセに主体に、ノイジーに中近東風の旋律を奏でるギターとバタバタしたパーカッションが交錯していく「You Play For Us Today」、SE的に使用された現地録音から瞑想的なパート~ギターによるフリーな即興と徐々に覚醒を促していくような「Sahara City」、ゲストのPeter Michael Hammelのハモンドがファンク風のリズムに煽られる中から、突如としてアフロ的なパーカッションが乱打されていく「Ala Tul 」、変則的なリズムを底辺にしてミニマル的に各楽器が奏でるフレーズが幾重にも重ねっていく「Pulse」、コーランを連想するようなシンセと乾いた音色のギターの組み合わせが心地よい「Khan El Khalili」、祈りから安寧そして躍動、といった人間の心の動きを音楽で表現したような「Malesch」、ハード・エッジのギターが鳴り響く「Rucksturz」まで、やっていることは割とストレートなのかもしれませんが、敢て聴く者の不安を増幅させるような不定形のリズムや打ち鳴らされるパーカッション、そういったものとは対比的に配置されたギターやシンセの音というように静と動をはっきりさせながら、ある時は平穏を、ある時は混乱を呼びかけてきているような気がします。極彩色のサイケデリックというのは数多くありますが、くぐもった印象もあるパステル・カラー的なものの一枚としては珍しいのではないかと個人的には感じます。。。。



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不条理音盤委員会 488 Vetiver 「To Find Me Gone」
- 2007/03/30(Fri) -
いつもよく行くレコード店にはいろいろな人がいて、そこで会話するだけでも面白いのですが、そういった中の一人のパティシエ見習いのお姉ちゃんに付き合わされて一日5軒のショップをめぐった片桐と言います。彼女曰く、スイーツとは甘いだけではなく、色調や繊細さを視覚で楽しみ、香りを楽しみ、味覚で楽しみ、最後に余韻を楽しむもので、換言すればパティシエさんの創り出したアートとのことですが、確かに評判のよい店のスイーツは美味しいはもちろんなのですが、見た目にも美しくやはり彼女の言うとおり芸術品なんだろうなぁ~というのは理解できたのですが、さすがにスイーツ食べ歩きというのは拷問に等しいとも悟ったのでありました。

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というわけで、Devendra Banhartのバンドの一員で、現在最もNeil Youngに近い位置にいると言われているAndy Cabic率いるVetivierの2ndアルバムです。前作ではゴスロリ女王?Hope Sandvalも参加したミニマル・ドローンっぽいサイケデリック・フォークの世界を展開してくれましたが、今回もアメリカーナな感覚そのままにトラディショナルなフォーク+アコースティック・ミュージックを基調とした脱力系アシッド・フォークを紡ぎ出しています。空間的な拡がりを強く感じるようなサウンド・スケープが印象的な「:Been So Long」、ピンク・フロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐」を下敷き(というかそのまんま)にしたような「You May be Blue」、アコ・ギとストリングが緩やかに交差していく「No One Word」と「Lost & Found」、ブリティッシュ・トラッドの要素も感じられるほのぼのとした「Idle Ties」、ほんのちょっとだけ挿入されるオルガンの響きが耳に残る「I Know No Pardon」、ギターの軽やかなアルペジオが心地よい「Maureen」、寂寥感を淡い色合いの音で表現したかのような「The Porter」、サイケなエフェクトを使ったちょっとドリーミーな雰囲気の「Double」、メディティーショナルなベルの音も効果的な「Red Lantern Girls」、カントリー・ロックの衣装をまとったような陽気なポップ・ナンバー「Won’t Be Me」、ファンタジックな夢心地の気分を味わえる「Busted」、初期西海岸風のサイケデリック・ポップな「Down At El Rio」まで、ちょっとかすれたような声で呟くように囁くようなAndy Cabicの歌声と意外にもストレートに構築された音響空間の狭間で、不思議にリラックスした時間を過ごせるアルバムではないかという気がします。それは目の前に広がったモノクロームのスクリーンの一部だけが人工着色されていく様子を眺めている、といったらよいのでしょうか。。。。?
奏でられている音の一つ一つがまるでマシュマロのような感触もするアルバムという気がするのでした。

試聴音源はこちらから
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=7065300&BAB=E


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不条理音盤委員会 441 Paavoharju 「Yhä hämärää」
- 2006/11/09(Thu) -
先日あるシンポジウムに参加した折に、発言者が信じられないような古くさい観点でものを述べていて会場から失笑がもれていたのですが、当の本人は得意満面に延々発言を続けているうちに自分でも支離滅裂になってきて、誰も質疑・応答に反応しないという恐ろしい結末を迎えてしまい、要はどんな世界にも新陳代謝は必要なのだと自戒を込めながら、なじみの喫茶店でお姉ちゃんとデートをしていた片桐です(笑)。

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というわけで、ショパンが苦手なピアニストでもあるパイクマンさんの「Antenna Blog」でも紹介されていたアルバムなので、突如として始まった「パイクマンさんに先回りされた音盤を片桐が後追いする」シリーズ第一弾です。フィンランドのFornal Recordsから発表されているアーティストはとてもエクスペリメンタルな音楽を奏でていて、その神秘的な音響サウンドは単にサイケデリックの現在形とは言えないような不可思議な音ばかりなのですが、Ragnar Rock、Olli Ainala, Lauri Ainala, Arwi Lindの4人組のPaavoharjuのデビュー・アルバム「Yhä hämärää」も摩訶不思議というか、実験的でありながら美しくて幻想的なサウンドに聴いていて眩暈を感じてしまうような錯覚に襲われてしまう極上の逸品であります。幾重にも重ねられたギターのフィードバックの彼方から聴こえてくる呟くような、囁くようなヴォーカルや突如として切り込んでくるシンセやリズムボックス?の音が交錯していくさまは抽象的とも言えましょうが、その背後に広がっていくアジア的なメロディー・ラインと相俟って夢幻的なイメージを大いに拡げてくれるような気がします。先日のLau Nauさんもそうでしたが、ヴォーカルがフィン語というのもまた独特の響きをもっていて病みつきになりそうです。重層的なノイズに導かれて、女性ヴォイスや緩やかなフリー・フォーム的な演奏が積み重ねられていくような「Ikuisuuden Maailma」、チープなリズム・ボックスとキーボードを従えて、エコーを目いっぱいきかせた摩訶不思議なヴォーカルが漂うように流れてくる「Valo Tihkuu Kaiken Lapi」、広大な大陸をイメージさせるのはフィン族の原郷に結びつくのではないか?と勝手に推測してしまうような幽玄な「Kuu Lohduttaa Huolestuneita」、やはりインド~中央アジアに連関するような印象がある神秘的な「Syvys」、ヴォイス・コラージュ的なイントロから、ミニマルなピアノに誘われてダブル・ヴォーカル風に展開していく「Puhuri」、一昔前のゲーム機のような電子音とフィード・バック・ノイズ、ちょっと狂気すら感じられるヴォーカルの3者が交錯していく「Ilmaa Virtaa」、アシッド・フォーク風(結構聴きやすいナンバーだと思います)の「Aamuauringon Tuntuinen」、声すらも音の中に取り込んでいったアトモスフィアな小品「Vitivalkoinen」、チェンバロ?とスペイシーな音をフューチャーしたデュオ・ヴォーカル曲の「Kuljin Kauas」、ノイズ・サウンドをコラージュしたようなアヴァンギャルドな「On Yha Hamaraa」、Kevin Ayersが北欧出身だったら?などと勝手に思ってしまうこのアルバムの中で一番ポップで親しみやすいと思われる「 Musta Katu」まで、イマジネーションを刺激してくれるような音が繰り広げられています。個人的には大好きな音なのですが抵抗感を覚える人も多いでしょうね。。。。
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不条理音盤委員会 422 Avarus 「Jattilaisrotta
- 2006/10/03(Tue) -
酸辣湯麺のみならず、中華料理が得意だと思われる麗しの美女パイクマンさんに触発されて最近はフィンランドにはまっている片桐です。
氏族共同体から部族共同体を経て、一つの民族的集団が形成されるに及んで一つの共通認識が発生するのですが、そういった後天的・非遺伝的な文化・社会を共有する集団がその形態を維持するには何らかの内因と外因が絡み合って現代まで存続してきたというのは言うまでもありませんが、時折民族はご都合で集まっているだけという論を唱える人もいて、そういった人はフィン族が2000年かけて中央アジアから現在の地に移住してきたのをどうやって説明するのでしょうか、とついつい疑問に思ってしまうのであります。

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というわけでThe AnaksimandrosとPylonのメンバーによって2001年に結成されたフィンランドのAvarusの「Jattilaisrotta」です。この作品は昨年発表されたものらしいのですが、民俗楽器を駆使した特異な展開をみせるトライバルでサイケデリックな作風は、まさに・エクスペリメンタル・フォークといった趣きで、よくあるエスノ風サイケデリックとは一線を画したような密教にも通じるようなリチュアルな雰囲気を兼ね備え、さしずめAmon Duul の「Phychedelic Underground」の中央ユーラシア的解釈ともいえるディープな世界を形成しています。インド風の擦弦楽器(サーランギ?)とポコポコ鳴るパーカッションが耳に残る「Snoopysnoop Snooberson」から始まって、オスマン・トルコの軍楽隊か長崎の蛇踊りを連想してしまうにぎやかな「Donkkaavaräppäävä Kaalikoira」、間のびしたような笛の音がメディテーショナルな「Iso Lääkelaiva」、音響処理を重ねた各種楽器の音が交錯するスペイシーにも感じるような「Itu Kurkistaa Mullasta」、ジャーマン・サイケの色彩が濃い 「Herra Ykkönen」、もしかしてこれはブルースか?と思わせるようなフレーズが飛び交う「Amurin Hiuskolmio」、ノイズとミニマルが合体したような「Ahdistava Haisemisen Loordi」、エスニックなシューゲイザーといった雰囲気の「Prinssi Halonen」、各種の弦楽器が錯綜する中、女性のスキャットが天空を舞う「Välivääpelin Välikäpy」、インダストリアルっぽい金属的なパーッカションが打ち鳴らされる「Joutsenkivi Not’sissa」まで白昼夢のような音が繰り広げられているのですが、虚ろな女性ヴォーカルといい、霞がかった音響処理といい、ついついAfter Dinnerの「Glass Tube」やカジモトの「真昼」といった日本のプログレを思い浮かべてしまうのでありました。ちなみにこのアルバムはAmazon.co.jpでも売っていたりするのであります。

リリース元のSecreteyeのHPはこちらから
http://www.secreteye.org/se/avarus.htnml
試聴音源はこちらから
http://www.cduniverse.com/search/xx/music/pid/6870016/a/Jattilaisrotta.htm
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不条理音盤委員会 356 The Magic Mushroom Band 「Spaced Out」
- 2006/04/28(Fri) -
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Gongの後継者がOzlic Tentaclesであれば、ポストHawkwindはこのMagic Mashroom Bandでしょう(Djam Karetはどうなるんだ?という突っ込みは謹んで却下させていただきます……(-。-) ボソッ。)Gary Masters、Jim Racey、Kim Oz、Craig& Wayne Twiningの5人のこのユニットはO.Tentaclesのテクニック至上主義よりとは裏腹に、女性ヴォーカルであるKimをフロントに据えてオリエンタルな方向性とサイケデリアを融合させたドラッギーなサウンドで現在も活躍中です。この「Spaced Out」は1991年に発表されたアルバムで、HawkwindでSimon Houseがヴァイオリンを弾いているのを真似てVDGGのDavid Jacksonをゲストに迎えた、極彩色のロック・サウンドを展開しています。笛のようなシンセ音をメインにインド風のメデティーショナルな音が延々展開される「Astralasia」、David Jacksonのヴァイオリンも軽やかに響くフォーク・ロック・タッチの「Look Into The Future」、ダルなヴォーカルとエッジの効いたギターが活躍する「Feel So Fine」、アコ・ギ、シタール、トランペット(サンプリング?)で瞑想的なムードが漂う「Equasian」、マカロニ・ウェスタン的な感覚のサウンドにサックスが切り込んでくるKim Ozのヴォーカル・ナンバー「Freedom」、まさにHawkwind直系のスペース・ロック的な「My Hat」、ちょっとハウスぽいビートをベースにしたサイケ・サウンドとKimのエロチックな声が交錯する「Squatter In The House」、幼児の声を全編にわたってSEに使用したラーガ風のエコロジカル・ナンバー「Aquasian」、タブラと鳴り物が乱れ打たれる中でフルートがフリーキーに舞う「Aravinda」、ポップな歌メロが意表を衝く「Pictures in my Mind」、スペイシー&サイケデリックの二つの要素がカオス状態に溶け合った珠玉のナンバー「It Just Takes Time」まで、こういった方面を長らく聴いてきた方にはオリジナリティが少々足りないと言われそうですが、ポップさあふれるソフト・サイケデリック・ロックの範疇では結構聴きやすいという印象があります。

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不条理音盤委員会 355 ITHACA 「A Game for All Who Know」
- 2006/04/27(Thu) -
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アナログ時代は途方もない値段で取引されていたというIthacaの1972年発表の4thアルバムです。Peter Howel、John Ferdinandoに女性ヴォーカルのLee Menelausというトリオに4人のゲストを迎えて制作されたこのアルバムは、幻想的で儚いサウンドをメインとしたドリーミーでまどろみ系のアシッド・フォーク・アルバムに仕上がっています。素朴でプリミティヴな演奏の中に込められた淡いトリップ感覚がLee Menelausの美しくもキュートな声で増幅されていって、まさに天上へ拉致されてしまいそうな錯覚に陥る瞬間さえあります。雷?のSEに導かれて夢みるようなメロディーが紡がれて、中盤からは仄かにジャジーなエッセンスを加えたアコースティック・セッションへと続いていく「Journey」、クラシカルなフルートとピアノのイントロから、中近東的な香りもするLeeのヴォーカル・パート~初期Pink FloydっぽいJohnのヴォーカルと移行していくサイケ色が濃い「Questions」、囁くようなJohnのヴォーカルとアコ・ギの響きが美しい前半部からポップでキューティーなLeeのヴォーカルを経て、二人のデュエットからインド風味のエコロジカルな音に展開していく「Times」、フォーク・タッチの前半部から鋭角的なギターが切り込んでくるロック風の後半部の対比が鮮やかな「Feelings」、まさにタイトル通りにドリーム・ポップに仕上げられた「Dream」、切なげなイントロから、哀愁を帯びながらもハート・ウォームなメロディーをLeeのヴォーカル~オルガン~ギターと表情を変えながら次々と奏でていく「A Game For All Who Know」まで不思議な浮遊感につつまれたアルバムという印象があります。また随所でテープ・エフェクトが利用され(特に最後の曲のエンディングでの唐突な終わり方・・・)、曲間が殆どないことやいくつものモチーフが組み合わされて曲が形作られていることから、この作品にはプログレにも通じるコンセプトのようなものもうかがえます。自主制作音源なので、音質という面では劣るのかもしれませんが逆にそのくぐもった音がサイケ感覚をくすぐったりもするような気がします。
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不条理音盤委員会 322 The Magic Carpet 「The MAGIC CARPET」
- 2006/03/10(Fri) -
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アシッドやらサイケデリックやら聴いているとだんだんと自分がトリップしていくような錯覚に陥る片桐です(笑)。Clem Alford(Sitar, Tamboura)、、Alisha Sufit (Vocals, Guitars)、Jim Moyes (Guitars)、Keshav Sathe(Tabla, Percussion)の4人からなるThe Magic Carpetの1971年のアルバムです。アナログ盤はかなりのレア盤だったようですが、自身の運営するレーベルからのCD化で今では容易に聴けるようになったのは嬉しいことです。シタールのソロ作品も発表しているClem Alfordのインド趣味とAlishaのくすんだようなヴォーカルをフューチャーしたこの作品はサイケデリックなアシッド・フォークの世界が万華鏡のように展開されていきます。ギターとシタール、それにインド系と思われるKeshavの刻むタブラが交錯する様子は心地よくもあり、リリングでもあり、奇妙な浮遊感を伴った幻覚的な世界に誘ってくれること間違いなしと言えるでしょう。シタールのソロ演奏の背後でタブラがレゲエっぽいリズムを刻んでいるインスト曲の「The magic carpet」、ブリティッシュ・トラッド風のメロディーをインド風に翻訳した「The phoenix」、スライド風のギターとシタールが交錯する「Black cat」、Tambouraによる短いメロディーが何度も転調されて反復する中にシタールが三拍子のメロを重ねていくというかなりミニマル・サイケな「Alans Christmas Card」、ゴスペルっぽい歌メロとトロピカルな感覚もする音色のギターとシタールの組み合わせが印象的な「Harvest Song」、わらべ歌のような歌メロを後半部では更にインプロに発展させて狂乱的に盛り上がっていく「Do you hear the words」、冒頭でドラが鳴り響き、切なくも哀愁漂う歌メロの「Father Time」、スキャットをフューチャーした前半部と京劇のインド版といった感じのインター・プレイが凄まじい後半部の対比が印象的な中国風の「La La」、ギターの響きが美しい「Peace Song」、やはり短いフレーズを繰り返していくミニマル構造の「Take Away kesh」、インド的な色彩をほとんど感じさせないポップなフォーク・ナンバーの「High Street」、ブリティッシュ・トラッド曲からの翻案ではないかと思われるワルツ風の「The Dream」、CD化に際してのボーナス・トラックの20分にも及ぶシタール・ソロを前面にフューチャーした「Raga」まで、かなり濃密でマニアックな世界が展開されていると思います。しかし、歌メロに顕著なのですが彼らの本質は「Father Time」「High Street」で聴かれるようなピュアなフォーク・サウンドだったのではないかとも思います。インド風味を排除して聴くとその純朴なメロディー・ラインに心を打たれるのではないかと感じるのです。
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不条理音盤委員会 315 Psychic Ills 「Dins」
- 2006/03/02(Thu) -
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パイクマンさんの「Antenna Blog」でも紹介されていたNY出身の4人組のサイケデリック・ユニットPsychic Illsの1stアルバムです。ノイズ・エフェクトをふんだんに使った轟音ギターをメインに、アシッド・フォーク、民族音楽、スペイシーなシンセやクラウト・ロックの要素とおよそサイケデリックという名が冠された音楽のあらゆる部分をミックスさせて提示されたその音は、とても現代のものとは思えないほどプリミティヴな感性と研ぎ澄まされたコラージュ・ワークの勝利でしょう。どこの国とも思えない(オリエンタルな色彩は濃いのはタイトルから連想されますが・・・)民族音楽を模倣した「East」、奇妙な鐘?等の鳴り物が混沌としたドローン的に響く「Electric Life」、電子音が歪み空中に拡散するフリー・フォームの「Unititled Track」、ソリッドなギターをフューチャーしながらもフィードバック・ノイズが駆け回り、白昼夢のように現実感を喪失したヴォーカルがドラッギーな「January Rain」、エレクトロニクス音が舞い、インプロとエクスペリメンタルが融合した「Inauration」「Witchcraft Breaker」、シンプルな反復リズムに民族風のメロが交錯する「I Knew My Name」、重層的なギター・ノイズの彼方から虚ろな歌声が響く「Another Day Another Night」まで、音同士が溶け合って流れ出てくるような錯覚すら覚えます。ギターの音処理はシューゲイザーに近いような気もするのですが、エレクトロニクスとの組み合わせ方やエスノ的・呪術的な音の取り入れ方はやはりどうしてもAmon DuulⅡを思い出してしまいます。果たして彼らがどこまで自覚的にこのような見事なまでのサイケデリック世界を構築したのかは理解りませんが、こうした音が突如として出てくるというところに面白さとアメリカの混沌とした状況を感じます。

試聴音源はこちらから
http://www.mp3.com/albums/20090399/summary.html


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不条理音盤委員会 187 The Loop 「Heaven’s End」
- 2005/09/11(Sun) -
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ふと気が滅入ったときに聴きたくなるような音楽があります。そういうときは決まって何故かサイケデリック色が濃いアルバムをつい選んでしまう傾向があります。というわけでThe Loopの1987年発表の1stアルバム「Heaven’s End」です。彼らはロンドンで結成された4人組で、この作品発表時は中心メンバーのRobert Hampson(Vo,G)と彼の妻のBecky Stewart(Drums)、それにJames Stewart(G )、Ian Glennister(B)のラインナップでした(その後Robert以外はメンバーが交代します)。ヴォーカルを含めた全てのサウンドにエフェクトとエコーを駆使したその音は、当時UKで流行したネオ・サイケとは一線を画したゴシック・サイケとも言うべきものでしたが、同様の方向性を提示していたJesus And Mary Chain、Spaceman3といったグループよりも浮遊感覚が強いのと、StoogesやCanの影響が強く感じられるという印象があります。
冒頭の「Soundhead」の根底にはまさに疾走するロック感覚があふれているのですが、そういった単純な語法の借用に留まらず、ギターが変幻自在に舞う「Straight To Your Heart」や機械的なドラムにファズ・ギターが交錯する「Forever」「Heaven’s End」からはCan、FaustといったKraut-Rockの遺伝子を彼らが継承していることがわかると思います。その一方でそういったサイケデリックの枠組みを越えたファズ・ギターのフレーズが美しい「Carry Me」のような叙情的な美しさを兼ね備えた曲もあり、まさに聴いているだけでナチュラル・ハイになって気分が上向いていく片桐なのでありました。

試聴音源はこちらから
http://www.mp3.com/albums/9738/summary.html


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不条理音盤委員会 27 Julian Cope 「World Shut Your Mouth」
- 2005/01/07(Fri) -

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Teardrop Explodes時代にEcho & The Bunnymenと共にリバプール・シーンを牽引したJulian Copeが84年に発表した1stソロ・アルバムです。良質のブリティッシュ・ポップのエッセンスとちょっとひねくれたアヴァンギャルドな感覚が同居しているこの作品の感触としてはSyd BarrettやKevin Ayersの諸作品のように牧歌的な中にもガラス細工のようにキラキラと光るサイケデリック感覚を強く感じます。それを側面から演出するように、例えば「Metranil Vavin」で聴かれるKate St JohnのオーボエやSteve Lovellによるシタールがまた不思議な色合いで響いてくるのです。一方で「Kolly Kibber's Birthday」のように疾走するごときロック・タイプの曲もあるのですが、その背後で奏でられるチープなキーボードやドラム・マシーン?の音もまた意図的なものなのでしょう。さりげなく彼が影響を受けたというジャーマン・クラウト・ロックの香りも漂ってきます。聴いているものを寄せつけるわけでも、拒むわけでもなくなんとなくはぐらかされたような気分になってきます、とはいえ、この作品が内面的で自閉的であるわけでもなく、いわば彼の公開書簡のような印象を受けるのです。

試聴音源はこちらから
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1891369

Truck Listing
1. Metranil Vavin
2. Bandy's First Jump
3. Strasbourg
4. Elegant Chaos
5. Quizmaster
6. Kolly Kibber's Birthday
7. Sunshine Playroom
8. Head Hang Low
9. Pussyface
10. Greatness & Perfection
11. Lunatic And Fire-Pistol

Line-Up
Julian Cope - organ,bass,guitar.piano,vocal
Steve Crease - drums
Gary Dwyer - drums
Andrew Edge - drums
Ron Francois - bass
Steve Lovell - bass,guitar.sitar
Kate St John - oboe
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不条理音盤委員会 21 Matt Johnson 「Burning Blue Soul」
- 2005/01/04(Tue) -

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現在はTHE THE名義で活動しているMatt Johnsonが自身の名義で81年に4ADから発表したアルバムがこの「Burning Blue Soul」です。このアルバムは何度も再発されていますが、その度にジャケットが変更されています。上がオリジナルですが、すぐに廃盤になりLPで再発されたのが下の彼のポートレイト・ジャケット。オリジナル・ジャケットはかなりのレア盤のようで自分にはとても手が出ません(涙)。
一部WIREのBruce GilbertとGraham Lewisのサポート及び4ADのオーナーのIvo Watts-Russellがプロデュースに参加していますが、基本的にはレコーディングは彼一人で行われたと思われます。ドラム・マシンとテープ・ループ及び執拗に反復するギター、彼の低音のヴォイスをメインに据えて民族音楽やエレクトロニクス、そしてサウンド・コラージュの要素をも大胆に取り入れた極めて特異なサイケデリックな音響世界が展開されています。それでいながらポップと前衛を分けるギリギリのラインで鳴り響く音は寒々としながらも、奇妙な緊張感を持っていて、彼の低音の声の性質からベルリン時代のDavid Bowieの一連のアルバムをちょっと連想してしまいます。当然ですがこの不可思議な音響処理にWIREの影響を見るのは可能でしょうし、同時に4ADのレーベル・カラーが濃厚であるのも否定できません。しかし、そういった点を含めて、この当時から徐々に流行し始めたネオ・サイケとは一線を画した音楽による催眠術とも呼ぶべきオリジナリティに富んだ不思議な作品であると個人的には思います。

試聴音源はこちらから
http://www.artistdirect.com/nad/store/artist/album/0,,174250,00.html

Line-Up
Matt Johnson - vocals, various instruments

guest musician:
Bruce Gilbert - guitar
Graham Lewis - piano

Truck Listing
1. Red Cinders In The Sand
2. Song Without An Ending
3. Time Again For The Golden Sunset
4. Icing Up
5. Sun Risin' Thru My Garden, (Like A)
6. Out Of Control
7. Bugle Boy
8. Delirious
9. Rivers Flow East In Spring
10. Another Boy Drowning
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不条理音盤委員会 8 OZRIC TENTACLES 「Afterswish」
- 2004/12/20(Mon) -

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OZRIC TENTACLESは1985年の最初のカセット作品の発表から現在に至るまでGONGのコピー・バンドとして活動しているUKのバンドです。一言で表現すれば明るいサイケデリック・インストルメンタル・バンドでしょうか。一歩間違えばフュージョンと揶揄されてしまいがちですが、決してテクニックに走ることなく延々と疾走するギター、浮遊感あふれるシンセ、そしてしっかりとその屋台骨を支えるリズム隊。見事なまでのバランス感覚とドライブ感をキープしたまま、曲のあちこちにGONGへの敬愛感があふれている作品の数々はこの種の音楽が好きな人にはたまらないものがあります。サイケデリック・トランス(ゴア・トランス)のルーツにこのバンドの名前が挙げられるのも頷けます。
長い活動期間を経ているだけにそのアルバム数もかなりの数にのぼりますが、今回は彼らの原点ともいえる「Afterswish」を取り上げます。この2枚組のアルバムはこれ以前に彼らが発表したカセット作品5本を再編集したもので、音楽的な姿勢が既に確立されていたのがうかがえます。中近東~東欧風音階やフラメンコ調のギター、変拍子の導入、ギターがハードに鳴り響いたかと思えば、アコ・ギを効果的に活用したレゲエ風の曲やシンセとパーカッションが異空間への窓を開くようなイメージの曲といった具合に頭に浮かんだアイデアを一発勝負で仕上げたのではないかと思える、まさにごった煮的でバラエティに富んだ作品です。彼らの作品に関してはマンネリであるという声も聞かれますが、メンバーが変わったり、機材を最新のものを使用したりと周囲の状況が刻々と変化していき、また当然のごとく日々流動する音楽シーンの中で常に一貫したスタンスで同じレベルの作品を発表するという点は評価できるのではないでしょうか。サイケデリック・ロック系ファンからはそっぽを向かれ、日本での人気はかなり低いようですが(売れないらしいです)、近作ではトランスっぽいクラブ・ビートを導入したこともあってロック系よりもクラブ系の人々に注目されているようです。

公式HPはこちら(試聴音源もあります)
http://www.geocities.com/ozrictentacles_web/


Track listing

1. Guzzard
2. Chinatype
3. The Sacred Turf
4. Og-Ha-Be
5. Thyroid
6. (Omnidirectional) Bhadra
7. Afterswish
8. Velmwend
9. Travelling the Great Circle
10. Secret Names
11. Soda Water
12. Fetch Me the Pongmaster
13. Zaii!
14. Abul Hagag
15. Its a Hup Ho World
16. The Dusty Pouch
17. Thrashing Breath Texture
18. Floating Seeds
19. Invisible Carpet
20. The Code For Chickendon
21. Kola B'Pep
22. Mae Hong Song
23. Symetricum)
24. Jabular
25. Sliding and Gliding

Line-up

Ed Wynne - guitar
Joie Hinton - synthesizer
Roly Wynne - bass
Gavin Griffiths - bass
Tom Brooks - bubbles
Paul Hankin - congas
Tig (Nick van Gelder) - drums
and other memberes


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不条理音盤委員会 4 BROSELMASHCHINE 「Same」
- 2004/12/18(Sat) -
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ジャーマン・サイケデリアの仇花的存在として挙げられるのがこのBROSSELMASCHINEです。フォーク的な色彩をもった5人組のグループで男女ヴォーカルが夢みるようなメロディーを呟くように歌い、弦楽器とパーカッションが瞑想的な演奏を繰り広げる・・・傾向としてはEMTIDIと似た路線なのですが、EMTIDIが内面に向けたサイケデリックとも言うべき感じで聴くにつれて、ヨーロッパ本来の精神性を強調し(トラッド風味の大胆なアレンジと解釈・メロトロンによる幻想的な音像)で次第にイマジネーションを高めていくのに対して、このBROSSELMASCHINEはインド風味の要素を取り入れて、自分から世界に飛び込むというよりもむしろ異世界へ呼ばれていくという感じがします。やはりヒッピーのコミューンから生まれたという音楽だけありますね(笑)。同時代のAmon DuulやEmbryoとも共通する異世界への憧憬というものです(笑)。ちょっと単調な気もしますが、Jenni Schückerの声はどこか退廃的でそれでいて小悪魔的な魅力が充分です。深いリバーブの彼方から囁かれる彼女の声に思わずはまってしまうのです。ギタリストのPeter Burschはギターの教則本の著者としても有名でこのアルバム全体でもアコースティック・ギターの巧みな音使いも堪能できます。この後Peter Bursch with BROSSELMASCHINEの名義で2枚アルバムを発表しているようですが、自分は未聴です。ブートレグでも見かけたことはないのです。

試聴音源はこちらから
http://www.krautrockgroup.com/Broselmaschine.html

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