いつもよく行くレコード店にはいろいろな人がいて、そこで会話するだけでも面白いのですが、そういった中の一人のパティシエ見習いのお姉ちゃんに付き合わされて一日5軒のショップをめぐった片桐と言います。彼女曰く、スイーツとは甘いだけではなく、色調や繊細さを視覚で楽しみ、香りを楽しみ、味覚で楽しみ、最後に余韻を楽しむもので、換言すればパティシエさんの創り出したアートとのことですが、確かに評判のよい店のスイーツは美味しいはもちろんなのですが、見た目にも美しくやはり彼女の言うとおり芸術品なんだろうなぁ〜というのは理解できたのですが、さすがにスイーツ食べ歩きというのは拷問に等しいとも悟ったのでありました。

というわけで、Devendra Banhartのバンドの一員で、現在最もNeil Youngに近い位置にいると言われているAndy Cabic率いるVetivierの2ndアルバムです。前作ではゴスロリ女王?Hope Sandvalも参加したミニマル・ドローンっぽいサイケデリック・フォークの世界を展開してくれましたが、今回もアメリカーナな感覚そのままにトラディショナルなフォーク+アコースティック・ミュージックを基調とした脱力系アシッド・フォークを紡ぎ出しています。空間的な拡がりを強く感じるようなサウンド・スケープが印象的な「:Been So Long」、ピンク・フロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐」を下敷き(というかそのまんま)にしたような「You May be Blue」、アコ・ギとストリングが緩やかに交差していく「No One Word」と「Lost & Found」、ブリティッシュ・トラッドの要素も感じられるほのぼのとした「Idle Ties」、ほんのちょっとだけ挿入されるオルガンの響きが耳に残る「I Know No Pardon」、ギターの軽やかなアルペジオが心地よい「Maureen」、寂寥感を淡い色合いの音で表現したかのような「The Porter」、サイケなエフェクトを使ったちょっとドリーミーな雰囲気の「Double」、メディティーショナルなベルの音も効果的な「Red Lantern Girls」、カントリー・ロックの衣装をまとったような陽気なポップ・ナンバー「Won’t Be Me」、ファンタジックな夢心地の気分を味わえる「Busted」、初期西海岸風のサイケデリック・ポップな「Down At El Rio」まで、ちょっとかすれたような声で呟くように囁くようなAndy Cabicの歌声と意外にもストレートに構築された音響空間の狭間で、不思議にリラックスした時間を過ごせるアルバムではないかという気がします。それは目の前に広がったモノクロームのスクリーンの一部だけが人工着色されていく様子を眺めている、といったらよいのでしょうか。。。。?
奏でられている音の一つ一つがまるでマシュマロのような感触もするアルバムという気がするのでした。
試聴音源はこちらから
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=7065300&BAB=E

というわけで、Devendra Banhartのバンドの一員で、現在最もNeil Youngに近い位置にいると言われているAndy Cabic率いるVetivierの2ndアルバムです。前作ではゴスロリ女王?Hope Sandvalも参加したミニマル・ドローンっぽいサイケデリック・フォークの世界を展開してくれましたが、今回もアメリカーナな感覚そのままにトラディショナルなフォーク+アコースティック・ミュージックを基調とした脱力系アシッド・フォークを紡ぎ出しています。空間的な拡がりを強く感じるようなサウンド・スケープが印象的な「:Been So Long」、ピンク・フロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐」を下敷き(というかそのまんま)にしたような「You May be Blue」、アコ・ギとストリングが緩やかに交差していく「No One Word」と「Lost & Found」、ブリティッシュ・トラッドの要素も感じられるほのぼのとした「Idle Ties」、ほんのちょっとだけ挿入されるオルガンの響きが耳に残る「I Know No Pardon」、ギターの軽やかなアルペジオが心地よい「Maureen」、寂寥感を淡い色合いの音で表現したかのような「The Porter」、サイケなエフェクトを使ったちょっとドリーミーな雰囲気の「Double」、メディティーショナルなベルの音も効果的な「Red Lantern Girls」、カントリー・ロックの衣装をまとったような陽気なポップ・ナンバー「Won’t Be Me」、ファンタジックな夢心地の気分を味わえる「Busted」、初期西海岸風のサイケデリック・ポップな「Down At El Rio」まで、ちょっとかすれたような声で呟くように囁くようなAndy Cabicの歌声と意外にもストレートに構築された音響空間の狭間で、不思議にリラックスした時間を過ごせるアルバムではないかという気がします。それは目の前に広がったモノクロームのスクリーンの一部だけが人工着色されていく様子を眺めている、といったらよいのでしょうか。。。。?
奏でられている音の一つ一つがまるでマシュマロのような感触もするアルバムという気がするのでした。
試聴音源はこちらから
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=7065300&BAB=E

ジャーマン・サイケデリアの仇花的存在として挙げられるのがこのBROSSELMASCHINEです。フォーク的な色彩をもった5人組のグループで男女ヴォーカルが夢みるようなメロディーを呟くように歌い、弦楽器とパーカッションが瞑想的な演奏を繰り広げる・・・傾向としてはEMTIDIと似た路線なのですが、EMTIDIが内面に向けたサイケデリックとも言うべき感じで聴くにつれて、ヨーロッパ本来の精神性を強調し(トラッド風味の大胆なアレンジと解釈・メロトロンによる幻想的な音像)で次第にイマジネーションを高めていくのに対して、このBROSSELMASCHINEはインド風味の要素を取り入れて、自分から世界に飛び込むというよりもむしろ異世界へ呼ばれていくという感じがします。やはりヒッピーのコミューンから生まれたという音楽だけありますね(笑)。同時代のAmon DuulやEmbryoとも共通する異世界への憧憬というものです(笑)。ちょっと単調な気もしますが、Jenni Schückerの声はどこか退廃的でそれでいて小悪魔的な魅力が充分です。深いリバーブの彼方から囁かれる彼女の声に思わずはまってしまうのです。ギタリストのPeter Burschはギターの教則本の著者としても有名でこのアルバム全体でもアコースティック・ギターの巧みな音使いも堪能できます。この後Peter Bursch with BROSSELMASCHINEの名義で2枚アルバムを発表しているようですが、自分は未聴です。ブートレグでも見かけたことはないのです。
試聴音源はこちらから
http://www.krautrockgroup.com/Broselmaschine.html